自分が感じていることを言葉にするっていうことを、最近やっと出来るようになってきた。
「女」にはなりきれなくて、かといって「男」というわけでもなく。
悩み始めたのはもう8年くらい前だ。
当時は無知だったから、やっぱりどうしても「男」「女」の2つに分けなきゃいけないと思って。
悩みに悩みまくったのを覚えている。
そして同時に気づいた自分の恋愛観。
苦手で避けてただけと思っていた先輩に実は恋をしていたらしく、緊張が恐怖から来るわけじゃないということを知ったのは、ある日の夢。
その先輩を性行為の対象と見た夢に全く違和感を持たなかった自分に気づき、どうやら自分は「普通の人」じゃないらしい、と思い始めた。
けれど、そこからが大変だった。
周りに相談など出来るわけもなく、ネットの情報を漁るしかない日々。
さらに、今度は後輩を本気で好きになり、しかも自分がその子に懐かれたからさらにぐちゃぐちゃになった。
転機は高校の時。
高1のクラスメイトの影響でアニメを知り、本格的に二次創作の領域に足を踏み入れた。
そこで知った、「腐」という領域。
読んで違和感を持つどころか、困難も含めて感情移入が普通に出来たから、ああこういうことなのか、と思えるようになった。
二次創作の中で動く人たちは、「自分とか相手が男だなんて関係なく、人として相手と一緒にいたい」という想いを共通して持っているように思えた。
「異性として」でなく、「人として」好きになる。
「好き」というものの本質に、二次創作は気づかせてくれた。
そこから自分が描く二次創作の形も少し変わった。
オリキャラを出す時でも、キャラ同士を描く時でも、「人として」という部分に重きを置いて文を綴るようになった。
自分の恋愛観をそのまま作品に重ねることで、少しでも自分を表現出来ると思って、今も気が向く限りで続けている。
高2の時には、保健の授業で性について学んだ。
多分その時に初めてきちんとセクについての知識面を整理したんだと思う。
その中で、二元論が当たり前になっている世の中に改めて疑問を覚えた。
そして、そんな世の中のことをもっと知りたいと思った。
なぜ二元論なのか、二元論から外れている人はどう感じているのか、世の中のどういう部分に二元論がこびりついているのか。
シンプルにそれがよく分からなかった。
結果、大学で学ぶことに決めた。
高校の時のこの2つの出会いが、今の自分を真面目な面でも趣味の面でも支えてくれているんだろう、と思う。
大学に入って、世の中の厳しさを知った。
それまで「女子校」という空間にいたことも相まって感じていた自分の感覚が通用しないことを悟った。
入学式では当たり前のように「スカート」「フリル」「ピンク」を求められた。
「女」は化粧が無条件で当たり前だった。
「女でいること」を求められ、「可愛い」「女子力」という言葉で評価されるのが当たり前だった。
世の中は「男」と「女」が「恋愛すること」が当たり前だった。
恋愛に「性行為」が付いてくるのも当たり前だった。
その「当たり前」がどうしても受け付けられなかった。
こんな感じで過ごしてきているから、相変わらず自分は好きになれないし、雑談していて嫌気が差すことも沢山ある。
けれど、今自分について言葉にするとしたらこうだ。
・FtX(男とか女とかいう言葉に縛られたくない、その時になりたい方の表現をしていきたい)
・デミセクシュアル(恋愛対象に性の要素は入らない、好きになった人が好き。性行為は愛情表現の一種だけど、相手としたいと思うかはその時次第)
まあ言葉で定義したといっても、起きた時の気分とかその日の予定によって変わるらしいから、きっと今後も変わっていくんだろうな、とは思う。
要は自分に正直にありたい、ってところかな。
そんな我儘な自分を、最近ちょっとだけ認められるようにはなってきたみたいだ。