金曜日、訃報が届いた。
未だに動揺している。
十年、闘病生活を過ごしていたのだ。
分かっていたことだ。
人生には必ずいつか終わりが来る。
このコロナ禍の時代。
全て終わってから連絡が来るのも
弔問辞退されることも
致し方ないことだと理解している。
コロナ禍が終わったら会って楽しい話をしようと先方から連絡が来た。
いつになるかは分からないけれど、その時は必ず。
ちゃんと楽しい思い出話を抱えていこうと思う。
汗水たらして歩き回って、目の前のことにだけ目を向けて、
現実から目を背けて、日が過ぎた。
それでも、一番つらい時期に傍に行けなかったことも
気の利いた言葉を届けることもできなかったことも、変えられない。
郵便局からわずかばかりの線香を郵送できるというので、気持ちだけ届けてもらうことにした。
香りが合わないかもしれない。
いまさらと思われるかもしれない。
でも、思う気持ちだけはあったのだと伝えたくて。
これを自己満足というのだろう。
私があとどれほど生きるのかは知らない。
知らないからこそ、時を惜しんで、少しでも悔いのない生き方をしていけたらと思う。