朝、メール受信の音に目を覚ます。


君の申し訳なさそうな文面。


そんなときもあるさと、早起きしたすがすがしさで


いつもよりやさしくなれる自分がいる。


本日の学習。


何事も一呼吸おいて、頭を冷やすことが大事。


客観的に自分を見つめることが大事。


自分を理解してあげることが大事。


人にそれを伝えてあげることが大事。


恋愛、ビジネス、人生…。


一人では生きていけない。



自分は感度のよいアンテナでありたいと思う。


天使と悪魔が笑顔で会話。



















朝の気だるさをタバコで煙にまきながら、今日もいつもと同じように出勤の準備をする。



一つだけ違うのは、週末を一緒に過ごした君の余韻がまだ残っていること。


月曜の朝は、やけに一人暮らしの寂しさが肌にささる。




会社では社会人の自分を演じながらも、内面には年齢とギャップのある幼い自分がいる。



業務メールと、携帯メール。



句読点と絵文字。



オフィスの殺伐とした空間の中で、ひとり小さな画面を覗き込み、もう一人の自分と出会う。



愛情が人間を完璧にするらしい。



言葉の意味が、体になじむ。



内線がなる。右手で携帯を折りたたみ、左手で受話器をとる。習慣化した行動だ。



また社会のらせんに巻き込まれていく。




帰宅した部屋は、朝のたばこの煙さがうっすらと残っている。



窓を開け、風を流し込み、一日の疲れを背伸びでまぎらわす。



君は何をしているのかと想像しながら、夕食を簡単にすます。



いつも決まった時間に返ってくるメールが、返ってこない。



得てして、こんなときほど人間の想像力は豊かである。



いろんな言い訳を自分にいい聞かせながら、込み上げてくる複雑な感情をつまみに



天使と悪魔が今夜も晩酌。