僕の会社の自動販売機には、WANDAの「朝専用モーニングショット」が売られています。朝、缶コーヒーを買う時はだいたいこれを買います。他の缶コーヒーも売っていますし、WANDAは“朝専用”と謳っていますが、ご存知の通り昼でも夜でもいつでも買えます。でも何故かWANDAを買っちゃうんですよね。
自販機の前での僕の心情は「どのコーヒーにしよっかなー?まあでも朝だから、“朝専用”にしよう」です。
僕と同じくコーヒーを買う人の大半が、メーカーへのこだわりは薄く、缶のデザインや、聞いたことがある商品名の方が安心できるという理由でなんとなく選んでいると思います。
そこに目を付けたのがWANDA。
“朝専用”というキャッチコピーで、缶コーヒーにこだわりのない人が同じような製品の中からWANDAを選ぶ「理由」を生み出しました。
昼でも夜でも買えるという実態はさておき、“朝専用”と完全に言い切ってしまうことで「“朝専用”とその他」の構図が出来上がってしまいました。こうなるとWANDAが選ばれる確率はぐんと上がります。
“朝専用”が秀逸なところはもう一つ。
「朝専用ってなんやねん。昼も夜も売ってるやんけ(笑)」という分かりやすいツッコミどころがあるところ。
ツッコミどころは話のネタにしやすいので、認知が広まる。認知が広まると「有名な商品」になるので、安心が生まれ買いやすくなります。
どれだけ美味しいコーヒーを作っても、飲んでもらえなければ始まりません。逆に、飲んでもらえれば、“朝専用”という「理由」ではなく、純粋に「味」で買ってもらえる可能性が生まれます。
あと、専用にするかどうかというのは、よくよく考えると飲む側が決めることなので、誇大広告にも引っかからない。“朝限定”にしていたら恐らくアウトだったんじゃないでしょうか。
--今日の学び--
キャッチコピーを考える上で、認識しておくべきこと。
・実態を表現することが必ずしも正解とは限らない。
・「ツッコミどころ」があると、話のネタしやすいため、認知が広まりやすい。