去る2月6日に
第34回社会福祉士国家試験が
実施されました。
受験された皆様
お疲れ様でした
今年はねー、見解割れ問題が
めちゃくちゃ多かったですね。
(まだすっきりしない問題が
何問か残ってます)
そして、出題の偏りが気になりますね。
(第30回試験と同じにおいがする…)
毎年、毎年、
ほんとに毎年言ってますが、
わたしは合格点の予想はしません。
去年はまったく知らない方に
色々巻き込まれてかなり嫌な思いをしたので、
もう書くのをやめようかなとも思いましたが…。
今回の試験対策で関わらせていただいた
顔の浮かぶ受験生の皆さんがいらっしゃるので、
試験の内容を振りかえることを目的に
難易度分析はやっていこうかなと思います。
今月いっぱいぐらいを目標に
科目ごとに進めていこうかなと。
今日は人体の7問です。
問題の難易度は、3つに分類します。
◎…基本的な知識で解ける問題
○…最後の2択で間違えやすい問題
△…難易度調整問題(解けなくてもOK)
そして、このように点数化します。
(各科目の計算の際、小数点は四捨五入しています)
◎→1点
○→0.5点
△→0点
※キーワードに
(難)を付けている基準は
・養成テキストに記載がない
・過去10年の試験で出題例がない
などです。あくまで個人の見解です。
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問題1 加齢
(キーワード)
1 肺の残気量
2 拡張期血圧
3 聴力の低下
4 下部食道括約筋(難)
5 膀胱(ぼうこう)容量(難)
答えは1。
「肺の残気量が増加する」というのは
基本的な学習内容ですので
スッと選べていたら素晴らしいです。
ただ、4と5が削除できなくて
引っかかった方もおられるかもしれませんので
最大で3択だったかなという判断にしておきます。
難易度分類:
△難易度調整問題(難しい)
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問題2 国際生活基準(ICF)
(キーワード)
1 「個人因子」
2 「身体機能・身体構造」
3 「活動制限」
4 「能力障害」
5 「環境因子」
答えは5。
今年は出る可能性高いですよーって
言ってましたので、
ぜひ解いてほしい問題です。
過去問3年で2回出てますし、
しっかり学習して
用語の意味が理解できていれば
正誤の判断はついたかなと思います。
難易度分類:
◎基本的な学習で解ける問題(易しい)
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問題3 感染症
(キーワード)
1 ノロウイルス
2 インフルエンザ
3 レジオネラ菌(難)
4 疥癬(かいせん)
5 肺結核の感染経路(難)
答えは2。
「インフルエンザは肺炎を合併することがある」
っていうのは難しくはなかったですね。
ただ、問題1と同様
レジオネラ菌って何?っていうのと
養成テキストで肺結核のページを調べると
飛沫感染のことしか書いてないやーん!って思ったので
こちらも最大3択かなと。
難易度分類:
△難易度調整問題(難しい)
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問題4 骨・関節疾患及び骨折
(キーワード)
1 骨粗鬆症
2 関節リウマチ
3 腰部脊柱管狭窄症
4 大腿骨近位部骨折(難)
5 変形性膝関節症
答えは5。
迷って削除できないとしたら4かな。
大腿骨らへんの骨折かなー?と推測はできますが
「寝たきりの原因になりやすい骨折」という情報があっても、
治療法まで学習できていなかったパターンは考えられます。
難易度分類:
○残り2択まで絞れる問題(普通)
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問題5 双極性障害の躁状態
(キーワード)
1 体感幻覚
2 作為体験
3 日内変動
4 誇大妄想
5 思考途絶
答えは4。
これはもう
おさえていたかどうかの違いですが、
3年分の過去問でカバーするのは
ちょっと難しいかな。
難易度分類:
△難易度調整問題(難しい)
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問題6 DSM-5
(キーワード)
1 限局性学習症(限局性学習障害)
2 ギャンブル障害(難)
3 神経性やせ症(神経性無食欲症)
4 強迫症(強迫性障害)
5 急性ストレス障害
答えは2。
これもちょっとねー、
精神保健福祉士の受験生なら
おさえているかもしれないですけど。
社会福祉士試験対策として
精神障害のうちの
どこの障害群に分類される?って
聞かれても困っちゃうなーという印象です。
物質関連障害及び嗜癖(しへき)性障害群
っていう用語を国語的に解読して、
えいやーで選んで正解してたらラッキー♪
ぐらいでいいのではないですかね。
落としても落ち込む必要はないです。
難易度分類:
△難易度調整問題(難しい)
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問題7 リハビリテーション
(キーワード)
1 リハビリテーションに関わる専門職
2 嚥下障害
3 障害者の就労支援
4 フレイル
5 先天性の障害
答えは4。
これは着実に正解してほしいー!
フレイルは人体だけじゃなくて
高齢者でも出てきますので
意味をおさえていれば
大丈夫だったと思います。
難易度分類:
◎基本的な学習で解ける問題(易しい)
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(出題分類)
用語→7問
法律・制度→0問
統計→0問
人名・歴史→0問
援助技術→0問
(まとめ)
◎基本的な学習で解ける問題→2問
○残り2択まで絞れる問題→1問
△難易度調整問題→4問
難易度を計算すると
◎1点 × 2問 + ○0.5点 ×1問 = 2.5点
着地は3点ですね。
ちなみに、
直近3回の推移はこんなカンジです。
第32回 5点
第33回 6点
第34回 3点
計算方法は毎年同じなので
点数としては難化したことになりますね。
ただ、問題1や問題3は
基本的な学習で解けますし、
問題5や問題6も
まったく歯が立たないわけではないと思うので、
高得点層は5-6点取れてるでしょうね。
次回は、心理学の難易度分析をします。