無事に産まれました
時間はちょっと曖昧なところがあるよ
昨日書いていたスポドリ、アルジネードウォーターを3本渡されて、6、7、8時台に一本ずつ飲むように指示される
お水お茶も飲めない絶飲スタート
でもさっきのドリンク飲んだから全然平気
バイタルチェック、胎児心音チェックを終えると今度は胎児の位置をエコーで最終確認(ばっちり逆子
)
脱水予防とルート確保の点滴開始
(後々ここから術中の薬を追加した)
NST元気いっぱい
ここからはちょっと落ち着いて自由に過ごしたけどしばらく歯磨きできなくなるのでギリギリで磨いた
下は下着履いたまま、病衣のズボンのまま
上だけ全部脱いでペラペラのベストのような術着に着替える
なんせペラペラノースリーブなのでオペ室着くまでは病衣羽織っててねーという事で安心
髪をサイドに束ねる
この時間になるまで、自発的にだったり促されたりで何度もトイレへ
お通じは昨日の夕方くらいが最後だったから
昨日の夕食はお腹に留まったままかーなんて思う
いよいよ車椅子に乗ってオペ室へ向かう
途中のナースステーションで
助産師さん
「ゴーダさんシュットウ(出刀?)でーす!」
と言うと
スタッフさん達が
と声をかけてくれる
そこを過ぎた途中の談話室で待機していた夫と合流
オペ室の前々室のような所でオペ室ナースや麻酔科医で施術内容と患者確認
夫はここまで(仕方ないけど短い)
私はキャップを被りオペ室へと進む
オペ室到着
手術台の横幅の狭さに戸惑いつつまな板の鯉を心がける
血圧計や心電図をつける
下着とズボンをここで初めて脱ぐ
フットポンプ稼働
右向きになり(ガッチリ囲んで抑えてもらってるんだけど、落ちそうな気がして怖い)
背中を丸めて麻酔を打つための麻酔を打つ
少しして脊椎麻酔の注射
レポを見るとこの辺で気持ち悪くなってる人が多かったから
一瞬平常心が崩れかける
でも思ったより体勢もキツく無く、本当にチクッとするだけで気持ち悪さも無いまま腰から右脚だけがポカポカし始める→右脚だけハッキリ痺れる
麻酔科Dr
「麻酔効いてるか確認しますねー」
と濡らした綿か何かを腕にピトッと付ける
私
「冷たいです」
次は左の腰にピト
どうやら身体を右下にして打ったから左は時間差で効き始めるのか?
最終的に
冷たい綿で腕、肩、胸と段々下がりながら確認する
臍あたりで
「うーん?」と鈍るんだけど
みぞおちとヘソの間くらいまでは普通に感覚ありますが
?
というところでもう膣消毒開始
麻酔なしの膣消毒には慣れっこなので分かる
麻酔効果でいつものウグっと力んじゃう感じがない
導尿の管を入れてお腹表面の消毒開始
その間助産師さんが私の手を握って
と言って笑顔で励ましてくれる
私はというと目を泳がせながらウンウンと頷くだけで必死だった
顔とお腹だけ出るシートをかけられる(医療ドラマでよく見る状態)
改めて手術内容や注意事項の確認
・弛緩出血の既往ありで今回も出血が多いかも
・胎盤剥がれにくいかも
という事を再確認
それが終わると
まだ切ってないけどお腹をグイグイ押し上げられる
(胎児が怪我しないように上の方に移動させてるのかな?)
いつの間にか助産師さんが居ない
お願いだから、誰か手を握っててくれー!
でもみんな決まった役割でテキパキ動いてるので叫ぶわけにもいかず
歯医者さんの器具のようなシュイーンという音がして
「あっ切り始めたな」という感覚とほぼ同時に何か焼けた匂いがする
これもレポで確認済みだけど
途中で「あ痛いっ」ってなりそうでめっちゃ怖い
何なら痛く無くても痛い気がするぞ
当たり前だけど思ってたより慎重に切り進めてる
たまに看護師さんや麻酔科先生が進捗状況を話してくれるんだけど
「まだそこかいな!」っていう体感時間の中
やっと娩出がはじまり
押す!引く!押す!押す!!
いやそんな押す?!
えそんな引っ張る?!
なんかポキって言わんかった?!
とにかく間違いなく痛い
内臓痛い
子宮痛い
傷口が既にヒリヒリする
この辺りからめちゃくちゃ顔歪めまくってたけど頭側にいた看護師さんや麻酔科先生は一切気に留めなかったので
(いや別にアピールしてたわけじゃ無いけどさ
)
)皆んなこんなもんなんだなぁ、とそこで悟った
当然我慢するしか無い

そんななかお腹で「よいしょ!よいしょ!」って言いながら凄い力でグイグイやってる先生2人
看護師さん
「今お尻出てきてもう直ぐ頭ですよー」
ここへ来て気持ちが回復し始め
「ふぐぬゔゔゔ
!!」と声を出しながら耐える私
「はい出ましたー!!可愛い女の子さんですー!!」
という声と同時に赤ちゃんを私の顔の真上に持ってきてくれて一瞬だけ顔が見れた

赤ちゃんも私と同じくらい顔歪めてて思わず笑っちゃった
その後すぐに元気な産声が上がった瞬間に痛みとか恐怖が完全に吹っ飛ぶ
胎盤剥がし作業がやっぱり地味に痛いし前回と同じく瘡蓋を剥がされてるような痛み
先生2人で
「どう」「やっぱり普通より剥がれにくいね」とライトに言いながらガリガリしてる
その間赤ちゃんは泣いたり泣き止んだり

一通り拭いたら助産師さんが私の顔の横に連れてきてくれて、ほっぺタッチとか指にぎにぎとかさせてくれた
超ーーー可愛い
会いたかった赤ちゃんが無事に生まれた
そこに居る
たまに元気に泣いてる
それだけで残りも頑張れる
なんて思ってたら
助産師さん
「じゃあ赤ちゃんは一足先に病棟に戻って体重とかチェックしてくるね♪」
と
え……
行っちゃった
そこからまた恐怖も痛みも全戻り
胎盤はなんとか剥がせたようだけど
もうお腹にも横にも赤ちゃんいないし後処置は静脈麻酔で眠らせてくれと本気で思った
通るかどうかはは別としてバースプランの相談の時にダメ元で言えば良かった

HPはゼロなのに汗だけが滝のように出る
グイグイ、ギュッギュ、ドッドッという
圧迫痛のせいで張り詰めてた気持ちの糸が切れた
ここで初めて気分が悪くなる
それは流石に伝えて点滴に吐き気どめを入れてもらった
縫合を始めた頃に吐き気がおさまる
この辺りから先生2人はもう手慣れたもんで私の施術に関係ねーな
っていう仕事の話をしてる
それでも縫合中も容赦ない圧迫があるのね
私としてはこんな苦行早く終わって欲しいから
もうなんでも良いから早くしてー
って喉まで出かけた
でも皆んなが既にテキパキ動いてるからこれ以上無いって事して貰ってるのは分かってる
だから私は何に怒ってるんだろうとか
いっそのことセルフで寝落ちや気絶出来ないだろうかとか
頭の中がとっ散らかってた
必死の口呼吸で口もカラッカラ
縫合もやっと終わったけどやっぱりお腹の中も傷口もめちゃ痛い
ベッドへの移し替えが終わるまでは次はどんな痛いことがあるんだろう
と気が気じゃ無くて泣きそうだった
ベッドに横たわってオペ室を出たところで夫と再会
夫
「ありがとう。頑張ったね!」
と言われてやっと安心
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とりあえず長過ぎたので後半へ続く


