一昨日近くのお山を歩いていた。実はこの山の稜線に、お寺があったということを聞いたので、その跡地を探して歩いていた。今はイノシシの『ヌタ場』(イノシシが寝転がって、からだを泥んこにしながら毛をつくろう場所)になっているようだが、どうやら当時は大切なお寺の水場であったであろう場所を確認。その先の稜線はとてもなだらかで、広い敷地があるのでこの辺りに建物や施設があっただろうと想像をめぐらしながら歩いていた。礎石があれば、すぐに断定できるが室町時代に移転したようなので、まったくその痕跡は見当たらない。
せっかくヤブコキ(茂っているシダやイバラを鎌で払いながら登ること)して来たのに、ちょっと残念に思いながら、登ってきたとは別の稜線を下っていると「おや?」「キノコのようなものが・・・」。稜線から下った谷にキノコに似た岩がある!
そこで、ちょっと危険だけれど、この谷を下って岩の近くに降りてみた。
一番下の岩がこれ!堆積岩の上に薄い黒っぽい岩が乗っている。
そしていよいよ上部の岩に。凝灰岩が風化でボロボロになって良く滑る谷を草木をつかみながらよじ登った。見上げてみると微妙なバランスで細く突き上げるように残っている堆積岩の上に辛うじて黒い硬そうな1つ岩が乗っかっている。この岩が傘の役目をして、下の堆積岩にあたる雨を防いでいる。強風や大雨によくもまぁ耐えてきたものだ。そう思って眺めていると「重力に従って今のままの位置で残ろうとしている黒い岩と雨に耐えて、硬い部分だけが辛うじて残っている白っぽい堆積岩。それらは自分の力いっぱいのことをしているが、これがこのように組み合わさることで素晴らしい芸術作品になっている。」シナジー効果の発動!
あり得るようで、めったには見かけられない岩に思わず、手のひらを当て岩たちが持っているオーラを少しおすそ分けしていただいた。


