今日は終戦記念日(79年ぶり)だけど、私には38年ぶりの別の記念日でもあります。

 1986年の今日、ベルリンの壁の向こう側の東ドイツでの仕事を無事に終える事が出来ました。一緒に働いてくれた大勢の仲間と共に、プラント引き渡し完了の祝杯に酔った記念日です。

  当時のベルリンは壁が完全に東西を分離していました。西は「派手な都会」で、

東は「地味な田舎」というイメージでした。チェックポイント・チャーリーという名の

検問所を経て東西への出入りをしていました。

 我々の住んでいた場所は、ベルリンから更に東のボルフェンという田舎町でした。勿論、映画館も何も無い町だったので、土日には、西ベルリンまで出かけ、東では入手出来ない食料品、その他の買いだめをしていました。

 ボルフェンでの共同生活は1年にも及びました。途中では色々な窮地に遭遇しながらも、

力を結集して、契約事項を無事に遂行出来ました。

 以来、この時の仲間は38年後の今でも、年に数回は会って昔話に花を咲かせています。「同じ釜の飯仲間』としての絆は今でも健在なんです。

 38年という年月は長いようで、短いですが、しかし、全員が皆健在という訳にはいかず、既に何人かは他界してしまいました。

 今日は亡くなった仲間も一緒に、当時の活躍について、諸々の武勇伝を含めて語り、祝い合おうと思っています。