グラスホッパー (角川文庫)/伊坂 幸太郎

¥620
Amazon.co.jp
読ませていただきました。
タイトルのグラスホッパーなんですが、僕は何故だか「キリギリス」だと思っていました。
本来の意味は「飛蝗」らしいんですがね。
まぁ、英語の評点が3から上に上がったことがない僕のことなので仕方がないですね。
伊坂作品は2作目なんですが、以前読んだ重力ピエロの内容は欠片も記憶になく「読んだ」と言う事実だけが伊坂幸太郎氏の全てでした。
今思えば、アヒルと鴨のコインロッカー、あれも何かやりながら横目でちらちらと映画版を見ていた気がするのですが、そんなもの覚えてるはずないですよね。
最近大してやることもなく、何に対しても熱くなれない苛立たしい状況を何とかするために私は、紙と印字による架空の世界へ入り浸っておりました。
そして、たまには人の言うお勧めを読んでみるのも悪くは無いと思いたち、偶然居合わせた未来ある若人からこの作品を紹介していただいたわけです。
僕が伊坂を読んだ歳と同じ年頃、なんだか親近感がわいて購入を決めました。
前置きはこれくらいにして、まず表紙ですね。
文庫版を購入したんですが、この線路と言うか駅、大き目の都市なんでしょうね。なのにがらんとしている・・朝でしょうか?
なんだか物悲しい雰囲気で結構好きです。
そして、捲る
「人間とはどちらかと言うと虫に近い」
そんな台詞が冒頭述べられるのを曖昧に記憶しています。
こういった面白い見解は好ましく思われます。
私は生きてきて、「虫以下だ」、と思ったことはあっても、「虫に近い」等とは思ってもみなかったからです。
風呂上りに母から、「あなた、飛蝗とか蟷螂みたいね。折れそう」なんて言葉を掛けられても、断固としてその言葉を否定してきましたが、あらためて活字でそういう意見が出たことによって、考えを改める、もしくは、そういった意見もありなんじゃないか?と思考をめぐらせながら、読み進めていきました。
荒筋は事件の重要参考人である「鈴木」を、殺し屋が奪い合うハードボイルドで、血で血を洗うような話です。鈴木、鯨、蝉という3人の視点から小説は語られていきます。
タイトルへのメタファー、引用、運命論なんてのも交えながら、とても静かで、まるでグライダーが飛ぶように進んでいく物語は「これが伊坂ワールドかしら?」と、そう思われました。
時には時間を巻き戻す手法もとられ、其処では、宮藤官九朗の木更津キャッツアイを思い起こしました。宮城の作家は時間を巻き戻すのがお好きなのかしら?と変な勘繰りを入れたものです。
そして物語が中盤に差し掛かるころ、再び飛蝗の話が登場するのです。
「殿様飛蝗の群集性」
殿様飛蝗は普通緑だが、周りに多くの仲間がいると茶色になり、羽が大きくなり、凶暴になる、というのです。
そして、人もそれと同じだ、と。
感心しました。
幼き日に捕まえて、空に放り投げて遊んでいたあの飛蝗の色の違いにそんな秘密があったとは!!
しかも、それは確かにそう思えました。
僕の学校はとても田舎にあり、全校生徒40人とかそんなんでした。
部活は野球しかなく、渋々入部し大会に出るのですが、一度だってまともに勝った事なんてなかたんですから。
なるほど、群集性。
今思ったことですが、群れ集まったことによって気が大きくなるのは、また違いますよね。きっと。
何が人をそうさせるのか、私は結局はっきりとした答えを見つけ出せないままこの本を読み終えたのですが、「こうなる他になかった」のだろうと思います。
グライダーの様だとさきほど述べましたが、着地もとても静かで綺麗でした。
でも、ちょっとインパクトに欠けるかなと感じました。
いやしかし、それは僕の読みが足りないせいかもしれませんね。
面白かったには違いなく、もう一度読み返してみようと思います。
紹介してくれた時雨さんに感謝です。ありがとうございます
またいいのがあったら教えてくださいね。
長々とだらだらと失礼しました。
では、皆さんおやすみなさい。

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タイトルのグラスホッパーなんですが、僕は何故だか「キリギリス」だと思っていました。
本来の意味は「飛蝗」らしいんですがね。
まぁ、英語の評点が3から上に上がったことがない僕のことなので仕方がないですね。
伊坂作品は2作目なんですが、以前読んだ重力ピエロの内容は欠片も記憶になく「読んだ」と言う事実だけが伊坂幸太郎氏の全てでした。
今思えば、アヒルと鴨のコインロッカー、あれも何かやりながら横目でちらちらと映画版を見ていた気がするのですが、そんなもの覚えてるはずないですよね。
最近大してやることもなく、何に対しても熱くなれない苛立たしい状況を何とかするために私は、紙と印字による架空の世界へ入り浸っておりました。
そして、たまには人の言うお勧めを読んでみるのも悪くは無いと思いたち、偶然居合わせた未来ある若人からこの作品を紹介していただいたわけです。
僕が伊坂を読んだ歳と同じ年頃、なんだか親近感がわいて購入を決めました。
前置きはこれくらいにして、まず表紙ですね。
文庫版を購入したんですが、この線路と言うか駅、大き目の都市なんでしょうね。なのにがらんとしている・・朝でしょうか?
なんだか物悲しい雰囲気で結構好きです。
そして、捲る
「人間とはどちらかと言うと虫に近い」
そんな台詞が冒頭述べられるのを曖昧に記憶しています。
こういった面白い見解は好ましく思われます。
私は生きてきて、「虫以下だ」、と思ったことはあっても、「虫に近い」等とは思ってもみなかったからです。
風呂上りに母から、「あなた、飛蝗とか蟷螂みたいね。折れそう」なんて言葉を掛けられても、断固としてその言葉を否定してきましたが、あらためて活字でそういう意見が出たことによって、考えを改める、もしくは、そういった意見もありなんじゃないか?と思考をめぐらせながら、読み進めていきました。
荒筋は事件の重要参考人である「鈴木」を、殺し屋が奪い合うハードボイルドで、血で血を洗うような話です。鈴木、鯨、蝉という3人の視点から小説は語られていきます。
タイトルへのメタファー、引用、運命論なんてのも交えながら、とても静かで、まるでグライダーが飛ぶように進んでいく物語は「これが伊坂ワールドかしら?」と、そう思われました。
時には時間を巻き戻す手法もとられ、其処では、宮藤官九朗の木更津キャッツアイを思い起こしました。宮城の作家は時間を巻き戻すのがお好きなのかしら?と変な勘繰りを入れたものです。
そして物語が中盤に差し掛かるころ、再び飛蝗の話が登場するのです。
「殿様飛蝗の群集性」
殿様飛蝗は普通緑だが、周りに多くの仲間がいると茶色になり、羽が大きくなり、凶暴になる、というのです。
そして、人もそれと同じだ、と。
感心しました。
幼き日に捕まえて、空に放り投げて遊んでいたあの飛蝗の色の違いにそんな秘密があったとは!!
しかも、それは確かにそう思えました。
僕の学校はとても田舎にあり、全校生徒40人とかそんなんでした。
部活は野球しかなく、渋々入部し大会に出るのですが、一度だってまともに勝った事なんてなかたんですから。
なるほど、群集性。
今思ったことですが、群れ集まったことによって気が大きくなるのは、また違いますよね。きっと。
何が人をそうさせるのか、私は結局はっきりとした答えを見つけ出せないままこの本を読み終えたのですが、「こうなる他になかった」のだろうと思います。
グライダーの様だとさきほど述べましたが、着地もとても静かで綺麗でした。
でも、ちょっとインパクトに欠けるかなと感じました。
いやしかし、それは僕の読みが足りないせいかもしれませんね。
面白かったには違いなく、もう一度読み返してみようと思います。
紹介してくれた時雨さんに感謝です。ありがとうございます
またいいのがあったら教えてくださいね。
長々とだらだらと失礼しました。
では、皆さんおやすみなさい。


