<3/3 12日目>
今日は、ディビジョンⅠのボストン大学(Boston University)の施設見学に行きました。
まずは、クリニカルコーディネーターのChad Clementsさんのオフィスを訪問し、BUのカリキュラム・実習についてお話を聞きました。BUはUndergradプログラムを今の学生で終了し、Master プログラムに完全移行している、変革期を迎えているようです。Undergradから移行させるだけではなく、カリキュラムを一新して新たな取り組みをしている、とお話しされていました。
特に、印象に残ったのが、様々なHealth Condition(腰部・下肢・上肢など各部位の傷害や内科疾患など)の評価からマネージメントまで、1つのセメスターで一連の流れを学べるようにされていること。また、実習については2年の夏に、PhysicianやPhysician assistantの元で6週間実習を予定していて、内科疾患の評価・マネージメントを現場で学べるようになっています。
Chadさんは、幅広いHealth Conditionに対応できるアスレティックトレーナーを育成するため、そのために必要な環境を整備しようとされていました。近隣の病院や大学・高校などの実習先だけではなく、州外のアリゾナやテキサス、ミネソタなどさまざまな場所で実習を行えるよう、フルタイムでの現場実習を採用されています。今年は、実習先を拡げる事を目標の一つにしているようで、今後はプロチームなどでも実習を行えるようにしたいとおっしゃっていました。
今Masterのプログラムは3人のみという新しいプログラムですが、将来的には各学年25人を予定しているとの事でした。Masterプログラムとしては昨年開始ですが、Undergradの教育は歴史があり、さらにPT・OT・医者・栄養士など多岐にわたる医療関係者と関わりの強い環境で、私にとっても非常に魅力的な環境でした。
オフィスでお話しした後、Chadさんに施設ツアーをしていただきました!
まずはレクチャールーム。
各デスクにモニター・マイクがあり、教室全部にある小さなデバイスで全部のモニターを操作できます。
このモニターで、全部のモニターを管理。教室のメインコンピュータだけでなく、各生徒のlaptopとも繋げられるため、1つのグループの話している内容を全てのモニターで簡単に共有できるようになっています。
ここではグループディスカッションなどアクティブラーニングを主に行っているようです。
次にラボルーム。ここはとにかく広い!
ここには、カメラ・マイクが各テーブルに。
1つのテーブルで指導している様子を、わざわざそのテーブルまで移動しなくても、聴ける・見れるという、ものです。25人程度の学生が一度に授業を受けるという予定とのことですが、生徒/講師比が1/8を常に維持できるよう、3〜4人の講師でクラスをするようです。
また、このラボルームにはなんとPC室もあります。ここでは、カメラ・マイクで録画・録音した実技テストを、パソコンですぐに自分で見られるようになっているようです。
この後は、3つのアスレティックトレーニグルーム、2つのアイスリンク、体育館を見学。
3つのうち1つのトレーニングルームでは、PTやドクターとATCが一緒に働いており、そこではアスリートだけではなく、一般学生や学外の方など、幅広い患者さんが対象とされていました。
最後に、Chadさんと写真。1時間半の予定でしたが2時間半弱も、ツアーをしながら、施設の説明や我々の質問に一つ一つ丁寧に答えてくださいました。また、これからもいろんな生徒を受け入れる事を楽しみにしていると嬉しいお言葉をいただきました。
私が整理して通訳するのが大変なほどかなり濃い内容で、小西くんもたくさんの事を吸収できたようです!
(小谷)








