Jayfi JEB-101 カナル型 イヤホン HIFI 重低音 マイク付き イヤフォン

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

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ASIN

B01GFVE5O4

 ドラムタイプの外観のカナル型イヤホンで、耳にしっかり差し込まれる。そのため、遮音性もそこそこあるが、音漏れはやや目立つ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、携行ケース、日本語含む多言語マニュアルイヤーピースはコンプライタイプも付属する。細身のケーブルのタッチノイズはやや目立つ。

 

【2】音質

 直前にレビューしたJA-40もドンシャリ傾向の強い低域重視のチューニングだったが、こちらはさらに重低域まで深掘りし、なおかつ中低域を前面に出した印象。そのため、全体的に重圧が強くなった印象で、密度も高い。そのせいかややぼんやりとした、篭もっている印象を感じやすいところはある。低域と中域楽器がかなり耳に近く、ボーカルも近めだが、それ以上に重低音が出張る。高域やはじのパーカッションなど残りの音はやや背景になってシャンシャンしたかなり軽い味付けになる。低域中心で腹に響かせる傾向の曲によく合い、迫力と重厚さを感じやすい。一方でどんな曲でも全体的に暗く重く、軽妙さは出づらい。ボーカルもきらびやかさやのびやかさ、繊細さよりは厚みを持たせた直接的な旨味を感じさせる表現を追求しており、重く安定感のある味わいとなり、開放感には乏しい。

 

[高音]:低域の背景に隠れ、全体的に軽く目立たない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノなど一部中域はかなり近く、はっきりと聞こえる。低域と合わせてボーカルより手前に出る場面も多く、圧迫するような量感を感じさせる場面もある。
[低音]:かなり厚みと振動を感じる野太い音で、60~50hz付近に強いピークがある。鳴り方としてはボーカルより近く、全体を支配する傾向がある。低域が強く振動しすぎて中域以上やボーカルにざわつく傾向が見られることもある(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的に近く感じるので、奥行き感よりは迫ってくる感触が強い開放感に結びつく高低の変化はほとんど感じない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラム優位で重く腹にためこんでくる傾向にある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:比較的自然で、クセがない。のびやかさもそこそこあり、比較的良質といえるが、若干奥まっており、低域や一部中域の後ろに隠れることもある

 

【3】官能性

 東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」はボーカルにほどよいのびやかさと厚みがあり、ピアノの表現力にも重厚さがあって、開放感には乏しいものの、沁み入って心に訴えかけてくるものはある。

 奥華子「変わらないもの」もピアノとボーカルの世界観の表現が安定的で、心に沁み込んでくるものがある。やはりサビ部分の開放性はないので、遠く過去を望むというよりは胸の奥から過去の情景が湧き上がってくるという表現に近い。好みは別として、その意味では一貫して主観性が強いものとなっており、悪くないと言える。

 Uru「フリージア」もかなり重厚。イヤホンによってはサビで開放感が感じられるものがあるが、このイヤホンでは胸をまっすぐつらい抜いてくる強さがある。弦楽音や低域音がそれを支える厚みとなっており、強い流れとなってまっすぐ胸に、腹に落ちてくる。

 Claris「CLICK」はかなり低域リズムとボーカルばかりになっており、効果音や多様な表現はかなり薄まっており、ダンス色が強調されすぎて単調に感じるかも知れない。豊富な情報量はかなり削られてしまっている印象だ。

 

【4】総評

 重厚な表現でドンシャリ好きな人にはかなりのコスパが感じられるであろうイヤホン。一方で、低域が利きすぎて中高域がざわつく場面も多く、そこらへんが気になる人には煩わしさのほうが勝つきらいがある。全体的に繊細さを求める人には向かず、迫力とライブ感を重視する人向けといった傾向のイヤホンだ。

 

【5】このイヤホン向きの曲

 若干ざわつく傾向はあるものの、密度と精彩のあるピアノと野性味のある力強いボーカルの一貫性のある流れが絡み合う味わいを思う存分楽しめる。

 

 低域が目立つので空間表現が強く出過ぎる傾向のあるライブ音源とも相性が良い。全体的に密度が増し、それとともに空気感も感じられる。とくに低域ドラムとベースが精彩を放つロック系のライブ映像は楽しめるだろう。

 

Jayfi JEB-101 カナル型 イヤホン HIFI 重低音 マイク付き イヤフォン

 

http://www.ear-phone-review.com/entry/2017/04/10/%E3%80%90%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%AB%E5%9E%8B%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%9B%E3%83%B3_Jayfi_JEB-101_%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%91%E9%87%8D%E4%BD%8E%E9%9F%B3%E5%BC%B7%E3%82%81%E3%81%AE

GGMM カナル型イヤホン 重低音 高音質 純正 通話On-Off機能付 iPhone iPad iOS Android対応 ディープベース フルメタルイヤホン Nightingale (スペースグレイ)

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

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B01ICUAHIY

 耳にフィットするドラム状のカナル型イヤホン。遮音性はほとんどなく、音漏れも普通にする。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は高級感あるキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。細めのケーブルのタッチノイズは少し。

 

【2】音質

 やや篭もったぼやけた感じの音だが、尖った粗さはないので聴きやすい。ただ音の輪郭はややブレている感じがある。低域はおとなしめ。

 

[高音]:のびやかさはそこそこ。煌めき感はやや弱いか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広さは感じられるが、全体的におとなしい。ボーカルとの距離を感じる。
[低音]:おとなしめ。80hz~60hzだけ存在感が強く、70hzにピーク。全体的にボサボサした感じがする(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行きは比較的良く感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:安定感重視。リズムは少し潰れているかも知れない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:なめらかさはあるが、精彩感にはやや欠ける印象。

 

【3】官能性

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」は楽器音がおとなしめでボーカル中心。音に躍動感は感じられるが、精彩感はそれほど強くなく、全体的にぼやけて感じられるかも知れない。暖色的。ドラムも全体的に軽い。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」も中毒性はそれほど強くない。ややもっさりした感じがあり、篭もった感じもする。個々の音を聞いてみると必ずしも悪くない気がするが、全体のまとまりが少しスカスカしている印象で密度は薄い。

 分島花音「killy killy JOKER」は低域弦楽音を中心になかなかの精彩があるが、中高域にかけては若干弱いか。それでも情感はしっかり感じられる。ボーカルがもったりしていて精彩に欠ける気がする。上下に揺らす力強さは少し弱い。

 鈴木このみ「夢の続き」はそこそこ疾走感は出ているが、ややスパートが弱い気がする。パーカッションに少し滑った感じがある気がする。ボーカルも力強さがいまいち感じられない。

 

【4】総評

 個々の音は必ずしも悪くないが、全体的に盛り上がりに欠ける気がする。落ち着いた曲を聴くにはよさそうな印象。価格なりの安定感はあるのだが、全体的に迫力不足に感じるところもありそうだ。とくにボーカルが妙におとなしい。

 

GGMM カナル型イヤホン 重低音 高音質 純正 通話On-Off機能付 iPhone iPad iOS Android対応 ディープベース フルメタルイヤホン Nightingale (スペースグレイ)

 

http://www.ear-phone-review.com/entry/2016/08/26/%E3%80%90%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%AB%E5%9E%8B%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%9B%E3%83%B3_GGMM_Nightingale_%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%91%E6%82%AA%E3%81%8F%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%8C

ZERO AUDIO カナル型イヤホン ZERO BASS ZB-03 ブラック ZB-03JB

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

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B01LXUU98J

 ZERO AUDIOのハイレゾ対応イヤホン。ハウジングは伝統的だった格子模様から脱却している。抵抗感無く耳にはまり、遮音性はそこそこ、音漏れも比較的少ない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、携行ケース。ケーブルのタッチノイズはほとんどない。

 

 

【2】音質

 音質的な活き活きとした低域、情感を豊かに奏でる中域、のびやかな高域と月並みな賛辞であるが、三拍子揃った良質なバランス。広めの音場空間でありながら個々の音に濃密さを感じる表現力と音域バランスの良さは文句のつけようがなく、陳腐な褒め言葉が全く陳腐に感じられず似合う真の意味での優等生といえる。正直これで5000円を切ってハイレゾ対応というのが驚く。

 

[高音]:のびやかで抜けが良く、高さがよく表現される。立ち上がりも良好でスキッスカッとした爽快さもある音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:楽器のバランスが良く、どんな楽器も一定の精度と量感、定位感がある。万能に近い。

[低音]:締まりを感じる良質な厚みのアル音、素直に減衰し、深みも感じさせる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ほどよい広さと密度があり、開放感を損なわず、それでいてスカスカせずに稠密さも失わない絶妙のバランスに満腹感を感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは弾み、厚み、深みの揃った三位一体の良質バランス。存在感があるが、支配しすぎない。ハイハットの疾走感とのバランスも良好(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは息遣いも感じられ、のびやかさもあり、楽器との位置関係も良好で一体的。

 

【3】官能性

 いきものがかり「ノスタルジア」はのびやかでかつ厚みがあって説得力のあるボーカル、深い低域、精彩に満ちて情感に溢れた中域と丁寧に表現される。心に沁み入ると言うよりは、心に入り込んで、内なる情感を呼び覚ますようなエモーショナリティがあり、満足度は高い。

 supercell「銀色飛行船」はピアノと弦楽のバランスが良く、ほどよくしっとり、ほどよくキラキラ、ほどよくのびやか、ほどよく叙情的と非常に均整のとれたところが見られる。情感に過剰に訴えかけるような臭みがなく、しかし胸にたしかに沁み込んでくるものがある。ボーカルは特性的だが、表現は精緻で音像はしっかりしており、のびやかさもあって、サビでの昂揚感は格別。

 UVERWorld「CORE PRIDE」のドラムは量感と重厚さ、弾力感のバランスが良く、躍動的でありながら深みもあって、曲全体をリードする。楽器音は全体的に立ち上がりよく、アタック感もあるのでなかなかに濃密。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」は全体的に密度が高く感じられるが、ガチャガチャせずに定位感と細かな音の輪郭が緻密丁寧に表現されるので、中毒性が高い。ボーカルも元気でのびやかであり、みずみずしくコシもあって元気で明るく楽しい。

 

【4】総評

 相変わらずバランス感覚の良いZERO AUDIO。このイヤホンはどちらかというと低域モデルであるが、高域や中域も十分に満足できる納得の出来で、万人向けの印象だ。何より驚くべきはそのコスパで、たしかに低価格のハイレゾ対応モデルが増えてきたとはいえ、5000円を切る価格でここまでのクオリティのハイレゾ対応モデルはほとんどなく、それでいて一昔前の10000円モデルに迫る、あるいはそれを凌駕するような音を奏でるこの機種には文句のつけようがない。おそらく同価格帯でほとんどの人がベストバイと感じるはずで、国民的イヤホンになりうる製品だ。

 

 

 

【5】このイヤホン向きの曲

 低域が濃密でありながら、うるさくならず、過剰とも言える音の奔流の中でのびやかさを失わないボーカル。クラブサウンド向けとしても秀逸な表現力だ。

 

 瑞々しくも優しいボーカルの色合いを大事にしながら、演出に加わる音の一つ一つにも丁寧に配慮して表現してくれる。やや音の重なりが多めの曲であるが、それが個々の音が精緻に描き分けられながら、一体性のある流れとして感じられる。

 

  ガチャガチャしがちなこの曲も、タイトと弾力性の両立したドラムが終始ほどよく引き締めながら、個々の音の掛け合いが中毒的といっていい鮮烈な形での一体性と調和を表現してくれる。

 

  定位感がしっかりしているので、空間的な中毒性の強いこういった曲の表現も秀逸で、飽きさせない。

 

ZERO AUDIO カナル型イヤホン ZERO BASS ZB-03 ブラック ZB-03JB

 

http://www.ear-phone-review.com/entry/2017/04/20/%E3%80%90%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%BE%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%9B%E3%83%B3_ZERO_AUDIO_ZB-03_%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%91%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%91%E6%9C%80

SATOLEX Tubomi DH299-A1

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

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B01E6HDG8U

 シンプルだが耳当たりのよいデザインのハウジング。装着感はよく、遮音性も高く、音漏れもだいぶ防止されている。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え。ケーブルのタッチノイズはほとんどない。

 

【2】音質

 全体的に重厚で濃密といった形容の似合うパワフルイヤホン。高域の抜け方もそこそこよいが、中低域に比べるとパワーに劣る印象。低域が熱気と量感に満ちた表現で終始リードする。音場は空間的にはやや狭く感じる。

 

[高音]:高域はやや弱く、高く伸びる丞相感は出づらい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:近めだが、精密さのある音で密度高く感じられる。

[低音]:バネがあり、弾けと粘りを感じ、深さもあってなおかつ躍動的。重みもそこそこあるという低域のお手本に近い音。厚みのあるヴォーンという音で100hz~20hzまで素直に減衰する(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域がしっかり厚みのある足場を作る、やや扁平な三角形。奥行き感はあまりない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位。重厚で深さもあるドラムがリズムと空間の方向性を支配している印象だ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはややドライで若干暗め。だが肉厚で満腹感はある。

 

【3】官能性

 やなぎなぎ「ビードロ模様」は膜を作りながらしっかりと反発力も伴うドラムが下支えし、緻密さがありながらくどすぎるほど細かすぎない楽器音がその上に曲の世界観を表現する。高域ののびやかさは減じられているので、全体的にやや重たい印象ではあるが、十分な表現力を感じる。

 YUI「Laugh away」はYUIの曲の中でも突き抜け感があり、かなり明るめなため、あえて試してみた。ギター音に精彩があり、密度は高めだが、予想通り声色は若干暗めで抜ける広さにはやや乏しい。高域は天井感があり、この曲のサビの特徴である、空に向かって気持ちが吸い込まれていくような上昇感にはちょっと欠ける印象だ。

 Lia「Bravely You」はドラム優位の重厚な展開で密度高く、迫力が感じられる。反面開放感には乏しく、高域の味わいはやや単調かもしれないが、曲の持ち味である力強さはかなりよく出ているので、全体的な満足度は高め。

 Rusmus Faber「銀河鉄道の夜 JAZZ Ver.」は濃密な低域にまず満足。次に厚みのある男性ボーカルが味わい深く、楽器の表現は全体的に大人びて落ち着いていながら、緻密さを失っておらず、全体的に満腹感がある。

 

【4】総評

 低域が魅力的で、そのせいか全体的に密度が高い音楽体験を実現している。一方で高域はやや味気なく、女性ボーカルは力なく暗くなりやすいところが若干ある。どちらかといえば男性ボーカルの曲向きで、ロックやジャズ、ダンスで厚みのある低域表現を味わいたい人向け。この商品は品薄なせいかなかなか安くならない印象。コスパ的にはそこがネックか。

 

【5】このイヤホン向きの曲

 爆発力と熱気の両立した低域が素直に感じられる。ドライな男性ボーカルもこのイヤホン向き。

 

 密度と粘りのある低域ドラムが濃厚な世界観と展開をリードする。中域も濃密で、ボーカルの突き抜け感はやや減じられているものの、全体的に満足度が高い。

 

SATOLEX Tubomi DH299-A1

 

http://blog.ear-phone-review.com/entry/2017/04/19/%E3%80%90%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%BE%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%9B%E3%83%B3_SATOLEX_Tubomi_DH299-A1%E3%80%91%E4%BD%8E%E5%9F%9F%E3%82%92%E4%B8%AD%E5%BF%83%E3%81%AB%E5%AF%86

ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB

 

おすすめ度((おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。))

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B0093VVPM4

 一部例外を除いてZERO AUDIO製品全般に言えることだが、正直外観デザインはチープ。装着感は悪くないが、LRはわかりづらく、毎回装着するときに確認する必要がある。遮音性はそこそこ高く、音漏れはほとんど目立たない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、携行ケース。細身のケーブルのタッチノイズはほとんどない。

 

 

【2】音質

 音質的には高域は伸びやかでしなやか、空間に溶け込むように消失し、すっきりしている。中域は広めでやや柔らかめの耳当たりがよい味付けで、低域はゼロオーディオ製品全般に共通する、膜を張るようなやや粘る弾力のある音で自己主張は強くないが、存在感がある。何よりも素晴らしいのはそのバランス感覚で、音域の高低のバランス、左右と空間のバランス、ボーカルと楽器との距離関係と一体感に優れており、どんな曲でも大抵過不足なく聞くことが出来る万能さがある。どんな曲でも不満を感じづらいイヤホンというのは多くはないもののそれなりの数はあるが、どんな曲でも一定以上の満足感が得られるイヤホンというのはあまりない。それが低価格帯ともなればなおさらである。

 

[高音]:のびやかで上方向にきれいに消失する。空間との親和性が高く、浮き上がることなく、天井も感じさせない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域も広さを良く表現する。ピアノはやわらかく繊細さを感じる表現だが、弦楽にはのびやかさとほどよい厚みがあり、しかも弦楽中心の曲でもそれが目立ちすぎない品格ともいえるバランス感覚があって驚く。

[低音]:ほどよく弾力と反発感もあるが、硬くなりすぎずに空間に抜ける、やはり空間との調和性を感じる音。振動にはやや厚みがあり、100hz~40hzまで自然な減衰をするため、深掘り感もよく出る(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的に広い。上下も境を感じさせないが、高域が空に抜けていく消失感があるのに対し、低域は一定の床面を感じさせる。ドームのような広い球状の空間を感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:立ち上がりとアタック感が良好で必ずしも自己主張は強くないが、利きはよく、曲に塩味や酸味をうまく加える印象。ドラムは弾力的でズバンズバンといった色合い。重低音という言葉から想像されがちなドンという硬い重い音とはやや異なるのは留意が必要かも知れない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは伸びやか。ハイレゾ対応なんじゃないかと思うくらい高さと自然な抜けの良さを感じる、サビできれいに上へ伸び上がる表現は一級品。戻ってくる声色もつややかで、全体的にしなやかさを持っている。

 

【3】官能性

 分島花音「killy killy JOKER」はガチャガチャしがちな曲だが、このイヤホンはそつなくこなしている印象。弦楽が伸びやかで元気よく、ボーカルの力強さとコシ、のびやかさも出ていて、元気よく、重苦しさ・暗さがあまり感じられず、ポップな感じが強調されていて、ゴシックな雰囲気はフレーバーにとどまっている印象。それなら味気ないかと普通思うのだが、弦楽を始めとする表現が優麗で、世界観はうまく出ており、納得させられる。

 いきものがかり「未来惑星」はボーカルが元気よくのびやか。消失感も綺麗で変な余韻無く空間に溶け込む。ドラムは弾んで躍動的であり思わず耳が向く存在感があるが、支配しすぎない。演出音も過剰感なく空間に密度を加える表現で、ボーカルを邪魔せずに全体として調和が取れた世界観を表現している。

 Rasumus Faber「月の繭 JAZZ Ver.」は豊かな低域がのびやかで広い空間を作り出し、その上にピアノが繊細かつ優しい、月影を思わせる色づけを丁寧にしていく。パーカッションのハイハットは粒感良好で自己主張しすぎず、静寂な空間に星々の宝石のような小さいながらも強い輝きをまぶすように、彩りを与えている。虚空の中に自己主張せず、しかし存在感と神々しさを感じさせる月の姿がありありと浮かんでくる。

 

【4】総評

 とても5000円未満の価格帯のイヤホンとは思えない、バランス感覚の良さ、表現力の高さがあり、1万円クラスの製品とさえ渡り合えるほどの恐るべきコスパを感じる。一方で無駄を削ぎ落としたところが見られ、やや安っぽい外観デザインや使い勝手の面での配慮の少なさなどはあるが、価格を考えればこれもわずかな不満をこぼす愚痴・当てこすりでしかない。ただもう少し手を伸ばすと同じメーカーでハイレゾ対応かつデザインもゼロオーディオにしては珍しくかっこよく機能的な名機ZH-DWX10が控えており、欲を出すと迷うところではある。しかし、同価格帯では圧倒的すぎるともいえる表現力とコストパフォーマンスに他の選択肢はほぼないと言って良く、好みがはっきりしている人以外は、これを選んでほとんど間違いはない。

 

 

 

【5】このイヤホン向きの曲

 重く鳴りすぎず抜けよく弾む元気なドラム。ガチャガチャせず方向感も広さも丁寧に表現される中域。ボーカルは中央で楽器とほどよく分離しており、混ざらないが離れすぎず一体感を失っていない。サビでは上方向に綺麗にボーカルが溶け込み、音楽全体の情感が素直に高まっていく。

 

 ギターやベースにエッジとアタック感が有り、パーカッションの立ち上がりも良く、疾走感がうまく出ていて、前に突貫していく展開が丁寧に表現される。低価格イヤホンでは楽器音に埋もれてぼやけやすいボーカルだが、このイヤホンでは温度感も失われず、息遣いさえも感じられる。

 

 空気感があり、情緒感に満ちている。しっとりとしたボーカルとそれを丁寧にフォローする楽器が一体となってノスタルジックな世界を作り上げている。ボーカルに素直に追随して目立ちすぎないが色づけを加える楽器音の調和した表現に、しつこいところを感じず没入でき、情景に浸れる。

 

 サビに向かって天上へと高く飛翔していくこの曲のボーカルの表現をここまできれいに味わえる低価格イヤホンはほぼ皆無。穏やかに自問するような導入から、情景へと向かっていくにつれて昂揚していくボーカルが抜けた後の消失感もカタルシスに満ちており、中毒性が高い。

 

ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB

 

http://blog.ear-phone-review.com/entry/2017/04/15/%E3%80%90%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%AB%E5%9E%8B%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%9B%E3%83%B3_ZERO_AUDIO_ZH-DX210-CB_%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%80%91%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%91%E6%9C%80%E5%BC%B7

ワイヤレスイヤホン EC Technology Bluetooth スポーツイヤホン 耳から外れにくい 耳掛け式 ステレオイヤホン 高音質 ノイズキャンセリング搭載 ランニング ジョギングに適用 iPhone/iPad/Glaxy/Andriodデバイスに対応

 

 イヤーフックが耳に安定させ、イヤーピースは耳にしっかりと差し込まれる。遮音性は普通。音漏れはやや目立つ。

 aptXには対応しないが、通信遅延はほぼない。途絶もなく、通信的には安定しており、動画鑑賞も問題ないようだ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル。細身の平形ケーブルのタッチノイズは普通。

 

【2】音質

 音質的には低域がやや強め。音には全般的になめらかさがある。圧迫感の少ない広さのある音で、ほどよい奥行き感がある。ボーカルはのびやかでシームレスな高低の昇降感が出ており、尖った感じはない。全体的に質の良い音に感じる。

 

[高音]:尖る感じはなく、耳を圧迫しないなめらかな音でのびやか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広めの音。ピアノや弦楽音はなめらかさがあり、キンキンしたりギスギスしたりといったところは少ない。ただその分深くえぐってくる情感はそれほど出ない。

[低音]:若干厚ぼったいところのある音。減衰は滑らかで深くなるに従って自然に沈んでいく。低域ドラムは床面の下に自然なエネルギーがたまり、地熱がそこそこ感じられる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ほどよい広さがあり、ボーカルと楽器の分離感はやや強め。張り出しもそこそこあるが、やや前方で頭を包み込むイメージ(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはアタック感とはじける感じはそこそこあり、勢いを感じる。またドラムは躍動的で元気(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:のびやかでなめらか。高低差での不自然な途切れや声色の変かは感じられず、全体的に安定して感じられる。透明感もそこそこあり、明るく元気。

 

【3】官能性

 早見沙織&東山奈央「Hello Alone」は出だしから勢いのある楽器音に元気良く始まる。音に滑らかさがあるので、アタック感が強くても圧迫する感じはなく、きれいに抜けて気持ちが良い。ボーカルはほどよく明るく元気。

 山崎葵「花火のあと」はボーカルに艶やかさがある。ギターのつま弾き音は控えめでボーカルを引き立たせているが、彩りはほどほどあり、自己主張はないがきれい。むしろ情感を加える弦楽音が強めに出る印象で、花火の彩りよりは切ない心情のセピア色の色合いを感じる。

 奥華子「夕立」のボーカルもなめらかで艶やか。この曲はエレクトリック系の音がにじんで強くでてしまうところがあるが、このイヤホンではウェットで尖りのない聴きやすくなめらかな音。弦楽の情感もしっかり出ており、全体的にもの悲しさを感じさせながら、叙情性の強いボーカルが丁寧な情景描写とともに物語を紡ぐ。

 井口裕香「Hey World」はボーカルの明るさはそのままだが、力強さよりは叙情性がやはり目立つ。抜けが良く艶やかで突き抜けていく歌声に、圧迫感なくなめらかな楽器音が流麗なサウンドを作る。この曲はパーカッションが強く出過ぎるとリズムを強く意識してパワフルになるが、このイヤホンでは弦楽とボーカルの伸びやかさが勝ち、メロディアスな雰囲気で暖色系バラード調に聞こえる。

 

【4】総評

 通信性能はかなり優れており、遅延や途絶はない。音質的にはメロディアスで同価格帯の中では、詩情を感じさせる味付け。どちらかというとしっとりした曲のほうが得意といえるが、クラブミュージック系のリズム系も圧迫感なく丁寧に聴かせる印象があり、中毒性は薄めだが質は高い。

 

ワイヤレスイヤホン EC Technology Bluetooth スポーツイヤホン 耳から外れにくい 耳掛け式 ステレオイヤホン 高音質 ノイズキャンセリング搭載 ランニング ジョギングに適用 iPhone/iPad/Glaxy/Andriodデバイスに対応

 


【ワイヤレスイヤホン EC Technology S1041104 レビュー】抒情の詩人。なめらかでのびやか、情感豊かな表現が心を揺らす。

GGMM カナル型イヤホン 重低音 高音質 純正 通話On-Off機能付 iPhone iPad iOS Android対応 ディープベース フルメタルイヤホン Nightingale (スペースグレイ)

 

 耳にフィットするドラム状のカナル型イヤホン。遮音性はほとんどなく、音漏れも普通にする。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は高級感あるキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。細めのケーブルのタッチノイズは少し。

 

【2】音質

 やや篭もったぼやけた感じの音だが、尖った粗さはないので聴きやすい。ただ音の輪郭はややブレている感じがある。低域はおとなしめ。

 

[高音]:のびやかさはそこそこ。煌めき感はやや弱いか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広さは感じられるが、全体的におとなしい。ボーカルとの距離を感じる。
[低音]:おとなしめ。80hz~60hzだけ存在感が強く、70hzにピーク。全体的にボサボサした感じがする(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行きは比較的良く感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:安定感重視。リズムは少し潰れているかも知れない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:なめらかさはあるが、精彩感にはやや欠ける印象。

 

【3】官能性

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」は楽器音がおとなしめでボーカル中心。音に躍動感は感じられるが、精彩感はそれほど強くなく、全体的にぼやけて感じられるかも知れない。暖色的。ドラムも全体的に軽い。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」も中毒性はそれほど強くない。ややもっさりした感じがあり、篭もった感じもする。個々の音を聞いてみると必ずしも悪くない気がするが、全体のまとまりが少しスカスカしている印象で密度は薄い。

 分島花音「killy killy JOKER」は低域弦楽音を中心になかなかの精彩があるが、中高域にかけては若干弱いか。それでも情感はしっかり感じられる。ボーカルがもったりしていて精彩に欠ける気がする。上下に揺らす力強さは少し弱い。

 鈴木このみ「夢の続き」はそこそこ疾走感は出ているが、ややスパートが弱い気がする。パーカッションに少し滑った感じがある気がする。ボーカルも力強さがいまいち感じられない。

 

【4】総評

 個々の音は必ずしも悪くないが、全体的に盛り上がりに欠ける気がする。落ち着いた曲を聴くにはよさそうな印象。価格なりの安定感はあるのだが、全体的に迫力不足に感じるところもありそうだ。とくにボーカルが妙におとなしい。

 

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【カナル型イヤホン GGMM Nightingale レビュー】悪くはないが、ややおとなしい音色。場合によって迫力不足

和文英訳十二講/篠田 錦策
¥1,365
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講義形式でだいぶわかりやすくなってはいるが、やはり受験レベルを越えている佐々木先生の本。
この参考書は読み物としても面白く、読んでいるうちにいろいろな気づきがあるはず。
本書で解説されている和文英訳の考え方はなるほどと思わされるものばかり。

ただ、読みこなすにはそれなりの日本語力も必要とされるので、
最近の受験生にはこれでも少し敷居が高い気がする。
例文などは文句なく良く、訳例も面白い。

篠田錦策/佐々木高政著『和文英訳十二講』
和文英訳の基礎―実践本位/池田 義一郎
¥1,260
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一言で言うと古き良き英作文参考書。

「怒濤の例文量」と「よくできた索引(巻末の「和英重要語句600」)」は圧巻の一言。
しかし、表現・解説ともに古さが目立つ。
昨今の入試傾向を見ても、ここまで英作文の例文を網羅する必要があるのか疑問。
おそらく多くの生徒はこの本を買ってもどこから手を付けて良いか迷い、使いこなせないうちに受験が終わるであろう。

悪くはない参考書だが、実用性は低い。

池田義一郎著『和文英訳の基礎』