2018.6.14 晴れ

 

初めての伊勢路。

 

一番よく歩かれているという「馬越峠道」を歩いてみる。

 

このコースは道の駅海山〜JR尾鷲駅付近とすれば約5km程度。

手ごろに歩けそうなので、途中の分岐から天狗倉山にも登ることにした。

 

8:40 道の駅海山に駐車し、出発。

 

道路沿いのアジサイが見頃だ。

10分ほど歩くと、馬越峠道の入口。

駐車できそうなスペースがあり、この近くには鷲毛バス停もあるので、ここに停めるのも

ありかな?

いきなり石畳道が続く。

この馬越峠道はこのような道が多く、熊野古道=石畳道というイメージどおりの

楽しみができる。

周りは植林された木がほとんどなので少し景色は単調だが、たまに沢も現れるので

涼しげな気分になる。

 

夜泣き地蔵尊。

ケルンのように積み上げられた石になごみなが進むと、天狗倉山への分岐点へ。

ここまではほとんど急登区間はなく、比較的楽な工程だった。

 

天狗倉山まで片道30分、便石山まで120分という標識があったが、予定通り天狗倉山

方面に向かう。

便石山は往復4時間くらいかかるということは、それなりに体力はいるのだろう。

歩きやすそうな道が続いていたが、行ってみる価値があるのかどうかは分からない。

 

 

ここからは登山道になり、急登区間もあって楽に歩ける道ではなかった。

久しぶりに歩いたので体力の衰えを痛感。

なかなかにしんどい。

 

黙々と歩き山頂付近に近づくと大きな岩が転がっているような様子で雰囲気が一変した。

代表的なのは「オチョボ岩」というらしいが、現場ではその名前の意味合いは一見した

だけではよく分からなかった。

 

岩から生えているように見える木も。

9:50 天狗倉山

山頂手前には鉄梯子が設置されていた。

山頂は大きな一枚岩の上という感じであり、眺望がほぼ360度なのが魅力だが、

海側の景色は少し木がじゃまになっている。

すぐ近くの小さい木梯子の展望所から見たほうが、熊野灘や市街を見るのは遮るものがなく、

見やすい印象だった。

 

 

海側の開放感は抜群で、山頂に来てよかったと思える瞬間。

しかも、風通りがよくちょっと寒いくらいの涼しさ。

ついつい平坦な岩場に来ると寝そべりたくなるが、今日もしばらくのんびり寝転んだ。

古道だけでは変化が少ないぶん、多少しんどいが山頂を目指すのはいい選択だった。

 

後は、尾鷲市街に下るだけだが、こちらは沢沿いの道が続き、新緑のシダの生息地帯では

気持ちいい森林浴を堪能した。

こちらの尾鷲市街からの道のほうが道幅は広く、勾配も少しなだらかかも。

 

 

 

 

 

不動滝。

 

尾鷲神社。

 

さらに県尾鷲庁舎前バス停からバスに乗り、鷲毛バス停で下車。

 

道の駅海山まで歩いて今回は終了。

 

終始歩きやすく、石畳道が多いというところも熊野古道らしくて人気があるのは分かる。

 

ただ、なんとなく中辺路で感じた雰囲気、「重厚さ」は個人的にあまり体感できなかった

気がする。

街に近いということで、工事や生活音が聞こえてきたことがその要因だろう。

 

伊勢神宮からもアクセスしやすいので、初めての熊野古道としていい選択かも知れない。