助っ人『フルター』の襟が持ち主の不徳の致す所によりいきなり傷だらけに。
「これはいかん」と、ネットで調べて行くと、峰打ならぬ柄打の防止策が色々と拾えました。へぇー金属製のプロテクターなる物も有る。銅線でグリグリ巻きってのも有る。
これよりよさそうな方法が見当たらないので、上手く真似しつつ、やっぱり見た目も重視したい。

プロテクターを入手する手段が無いので作る。加工し易そうな0.5mm厚のアルミプレートを200円程で買い求め、マジックで襟元の複雑なカーブを書き込む。切れなくなっても惜しくない100円均一のハサミで加工。

助っ人の襟のカーブに馴染ませる様に金槌でコンコンコンコンする事約20分。襟にフィットするアルミ製のカラーが出来て来た。



斧と薪と熾きの日々


問題はくっつけ方。釘、ネジ系は強度をすこぶる低下させ危険なので絶対にやめておこう。
結局いい案が浮かばず、強力瞬間接着剤でカラーを巻き付けたのりしろでがっちり固定し、針金2点締めで仮止め。



斧と薪と熾きの日々

斧と薪と熾きの日々


早速、柄打ちを繰り返した、2年越の二股の薪に挑む。
確実に食込んで行く感触は汗と共に倍増して行くのだが、やっぱり力んで柄打ち。
でも今回はアルミ製のカラーは柄をしっかりガードしてくれている。

そして遂に、ようやく、やっとこさクラックが薪の側面に走る。喜びと達成感に浸りつつ、ここからは『グレンス』に持ち替え最後の仕上げ。



斧と薪と熾きの日々


ところが、『フルター』後の『グレンス』が軽過ぎるので振り下ろすのを止め、急遽素振りを3回。
このギャップは体感して体で覚えるしか無い様だ。


こうして2年越しの二股薪を征服した斧2本は『金属ピカール』で磨かれ、オイルストーンで刃こぼれを修繕され、確固たる愚輩の一生物の『道具』としての地位を得たので有った。