冬の陽が差す暖かな日曜の午後、デッキに腰掛けただひたすらに杉の薪を裂いていく。
杉の薪は気持ちいい程、裂けてくれる。最初にスライス。鉈を樹皮側にあてがい、トントンパン。トントンパン。
杉スライスの山。
次に年輪に沿って鉈を食い込ませたらペシペシペシペシひたすらにペシペシ。
際限無く使える焚き付け材の山。でも意外と場所取りなので1週間分位で止めておく。
焚き付けにはどばっと使ってぐぉーっと燃焼。炉内温度も一気に300度。
炉内調理の熾き作りにも、温度調整にも大活躍の焚き付け材。
焚き付け材作りに不可欠な道具はやっぱり鉈。愛用している鉈は明治生まれの爺さんの鉈。
関孫六の風土が育んだ気質なのか刃物を研ぐのが結構好き。
最初は見る影もない錆だらけでぼろぼろの鉈も、40年以上の休眠期間を越えて、見事に復活。
エンピツも「きっとんきっとん」に削る繊細さと、豚スペアリブの骨もズバッと叩き割る大胆さを兼ね備えた鉈。
薪台にも立ちにくく、斧もヒットしづらい手首大の薪も、かんたんに食い込んで、バッシッと分割。