Magic Circle " The Jokers " -200ページ目

かみ

通っていた小学校では女子バスケ部が強く、学校からも期待がかかっていた。

部活動は毎晩遅くまで行われており、彼女達の帰る頃はとっくに日が暮れていた。

そんなある日、一人の女子が「トイレに行って来るから、ちょっと待ってて」と友人に言った。

向かう先は外便所(グラウンドにある)。

そこは幽霊が出ると噂の場所で、この日に限って電球も切れていた。

用を済まし、ビクビク脅えながら手を洗いだした。

見上げると目の前には鏡があり、不気味だ。
とても見る事が出来ない。

すると後ろから声が聞こえ出した。

「か・かみ・・かみを・・くだ・さ・い・・・」

驚きよりも恐怖のあまり顔を上げられなくなってしまった。

更に声は続いた。

「かみ・・かみ・・かみ・・」

勇気を持って鏡を覗くと、白い着物の女性がすぐ後ろに立っている。

顔は半分焼け爛れており、長い髪の毛も半分ズリ落ちていた。

早くその場を離れようと近くにあったトイレットペーパーを後ろ手に渡すと、白い着物の女性は悲しそうに泣き出した。

「これじゃない・・これじゃ・・」

振り返ると頭を鷲掴みにされ、ものすごい形相の顔を見てしまった!!

「この髪だあぁぁぁ!!!」

ドッペルゲンガー

『ドッペルゲンガー』という言葉を聞いた事がありますか?

私もあまり詳しくはないのですが、『自分の生き霊に会ってしまう事』らしい。

中学の頃、ふと夜中に目が覚め、喉が渇いていたので冷蔵庫へ向かった。

時計を見たら、ちょうどam3:30。

冷蔵庫の中には飲みかけのコーラのボトルと、もう一本は満タンのものがあった。

当然、飲みかけのものを飲み干し、部屋へ戻った。

ベッドを見ると、誰かが寝ているではありませんか!

立ち止まって考えてみた。
『おかしいな、誰か泊まりに来てたっけ!?』

顔を確認してみようと近付き、向こうを向いている肩に手を掛け、こちら側へ振り向かせた。

驚きのあまり声も出なかった。

『これは俺じゃないか…』

気が遠くなり、倒れ込んだ。

激しい心臓の音に気が付き、再び目を覚ました。

ベッドには自分一人しか居ない。

『何だ、夢か…』と安心をし、時計を見た。

am3:33…

気になる事があり、冷蔵庫へ行ってみた。

空になった、まだ冷えているボトルが置いてあった。

コックリさん

小学校か中学校の頃、『コックリさん』とか『キューピットさま』とか流行りませんでしたか?
地方によって呼び方は変わるかも知れませんが…。

紙に文字(例えば"YES"とか"NO"とか)を書いて、招霊の儀式の後、鉛筆を持つ手が勝手に動き出して、質問に答えてくれるという様なもの。

クラスの女子がそれをやってた時、霊が入って来れる窓を開けておくのを忘れてて、曇りガラスの一番上の窓を真っ白な右手で廊下側からバンバン叩かれたそうです。

手のひらには5cm程の傷があったそうです。

こういった儀式は良くないとして、校長先生が朝礼で禁止にしてしまいました。