なんでだよ! | 人生をフルコースで味わうために

人生をフルコースで味わうために

結婚一ヶ月目にして、悪性骨腫瘍(骨肉腫)と診断された嫁。
その闘病記と日々の出来事を、こっそりひっそりと綴っていこうと思います。

ブログタイトルは、私の好きな曲Mr.ChildrenのHeroから引用させてもらいました(笑)

 様々な検査も終わり、あとPETを残すだけになったんですけど、それまでの結果を一昨日、先生から聞きました。

「うん、いいね。小さくなってるよ。すぐにでも手術できるね」

という言葉を聞けるものばかりだと思っていました。ですが、残念ながら、そこには、あまり聞きたく無かった結果がありました。どうも、薬が効いてない。むしろ大きくなっているとのこと。厳密には、先生の話では、一旦薬が効いて小さくなったが、骨から「効かない腫瘍が出てきた」と言っていた。

なんでだよ。。カフェインって効くんじゃないのかよ、あんなにしんどい思いしたのにそりゃないよ。。この二日間はこんな思いをぐるぐる繰り返しています。本当に悔しいです。ただ、唯一の救いは、まだ肺や他の臓器に転移は無いことです。(PETをしないと完全には分かりませんが)

これからの嫁の次の治療の方針について、いくつかの選択肢を先生はアドバイスしてくれました。これらは私たちの選択に委ねられています。

1.人工関節手術をする。
  今の状態だと残せる手術も可能らしい。しかし、広範切除になるし、腫瘍が血管の近くにあるので、リスキーな手術になるとのこと。術後も感染のリスク、再発のリスクが伴う。そうなった場合は切断になるし、足の根本からになるらしい。予後は、歩行はできるようになるが、骨も絶対に折れないので、杖からは離れられない。

2.切断手術をする
  再発のリスクや手術での転移のリスクが少ない。デメリットは足が無くなってしまう(これは女性にとっては大きい)ことや、幻肢痛に悩まされること。ただし、人工関節よりも義足のほうが動けるようなる。

3.もう一度抗がん剤を行う
  今までシスプラチン+ADMだったが、他の薬剤で打つ。ただ、先生の話では、嫁のような場合だと、薬を変えても効くことが少ないのだとか。効かなかったときの進行のリスクがある。あと、嫁は相当化学療法にまいっている。

4.セカンドオピニオンを受ける
  東京の先生を紹介してくれるらしい。ただし、この場合も進行しないように抗がん剤をもう一度打つことになる。

嫁の意見では今のところ3,4は無さそう。早く手術をして、取ってしまいたいようです。昨日、今日と1と2の選択に悩んでは泣いています。私は予後を一番に考えているので、2番の選択がいいのではないかとは思っていますが、女性と男性で四肢が無くなることの重みは全く違うとも分かっています。なので、基本的に先生を信じていますので、1番を選択するのも、いいのかもしれません。

本当に今、今後の人生を左右するような重大な決断を迫られているように感じます。是非これを見てくれた方に意見を伺いたいです。今必要なのは、どれをするにしても、後押しかもしれません。

こうやって淡々とブログに書き込んでいるように見えますが、本当は私も今も冷静ではありません。本当に不安で悔しくて仕方がないです。ただ、私は嫁がどういう決断をしたとしても、一生、杖となり足となって支えていこうと思っています。