スタート待ちは長く、高度制限でペナルティがかかる2940mも危ないくらいイタリア側で上がってしまう。高いとそれなりに寒いので上げすぎないように2500mあたりをキープ、高いところにいるとすぐに人が寄ってきて危ないのでちょうどよい。スタート15分位前からしょうがないので高くしていく。で、スタート。今日もそこそこの位置。最初のTPで上げ、次は北上、あっという間にオーストリアにイン。こちらの高度制限は4400mくらいまでは大丈夫なので気楽。
見慣れた景色にサウダージを感じつつ、山を越え谷も越えTPであるグライフェンブルグのTOへ。
「グライフェンブルグよ、私は帰ってきた!」
と叫ばざるを得ない。
TOのTPを取って、そのまま東の山に渡れる高度だったので西側のガーグルは無視して先に行こうと進みかけたら強いリフトにヒット。一人だけ高くなってしまったのでTPを取りに東へ。リフトだらけだったがほとんど回さずにTPゲット、西へ。TOの山まで一気に戻り、同じサーマルでは上げていると後続が追いついてきた。やっぱ集団は速いな〜。
その先でマンフレッドと少し上げ渋っているうちにもどんどん後続が追いついてきたが、色んなところで旋回してくれるのでサーマルは見つけやすくなって助かる。リエンツの谷渡り前に元気と3500mまで上がったので高度的に十分と考え谷渡り。この谷渡りは割と勝負ポイントで、北の山をもう一個進んでから渡る人や南側に渡って行く人、コース取りは色々。南側の山コースは昔から上がらない印象だったので私は寄らずにまっすぐ渡ったのだが、何故か地元マンフレッドやそのお付達は南側を通ったらしい…そして低くなったみたい
リエンツの西側の山に渡った先で少し上げ、ナビゲーションの矢印は山奥を指すし、雲も主稜線付近にしか無いのでどんどん高い方へ。雲底についてからは進行方向に積雲があるので楽にTPへ。3800mくらいまで上がるのでこの先は男道に入らざるを得ないだろうか…(他の人達は軒並み低かったけど)
渡る前に雲底に着けたかったが、いまいち上がらずで3300mくらいでリエンツァードロミテの岩山へ。庭と言っておきながらこのコースは飛んだことがないので、あんまり降ろすところがないという情報しかない。高いのでなんとかなるだろうと思って裏側に入ってみたら、なるほど確かにエグい(笑)しかし斜面ならあるし全く降ろせないわけではない。でも怪我するかも…
「私は鳥、私は鳥」と念じながらどんどん進んでいるとなんとかサーマルにヒット。とりあえず先に進める。少し先にフラットそうな草地もあり、これで死ぬ心配は無さそうだ…谷底1000m以上ありそうだけど。エグい地形をなんとか進んでいるとようやく広そうな谷底が見えてきて一安心。イメージではこのままリッジ沿いにひたすら走ればゴールまで一直線だったのだが、思ったより南側の山並みは対地高度が低く、雲がある割にそれほど上がらずなかなか雲底に着かない。たまにあるリフトで高度回復しつつ同時に飛んでいる付近の機体を探したが、見つけられず情報が取れない。つけっぱなしにしてしまっていた無線のバッテリーもリエンツ付近でお亡くなりになったようで、日本チームの情報も取れない。
ゴールへの要求滑空比も20を切った頃からあと1発雲底に着けるサーマルを探したが、弱いのしかなく低くなってしまった。低くなると東風のバレーウインドが斜面を舐めるように吹いており、まともに上がるサーマルにヒットできないままあえなく16km手前にランディング。高いうちに我慢して弱いサーマルで雲底に着けるか、北に渡ったほうが良かったかもしれないが後の祭り。北側を高くゴールしていく機体がたくさん見える。
ゴールも出来ないので、グライフェンブルグは俺の庭認定は解除しようと思う。





