まだ見ぬ未来を夢見る事が出来るのは若い人達だけの特権なのでしょうか?
私は前期高齢者(准高齢者とも言うらしい)でありステージ4のがんサバイバー。
1964年(昭和39年)アジア初のオリンピックが東京でに開催された時私は中学1年生、東洋の魔女と言われた女子バレーボールチームがバレーコートを躍動して金メダルを獲得し、重量挙げで三宅義信選手が世界中の強者を打ち負かして金メダルを取った時、日本中が歓喜したことをおぼろげながら覚えています。
又、1970年(昭和45年)には日本万国博覧会が大阪の広大な竹林であった千里丘陵を切り開いて催され、多くの国々のパビリオンが立ち並ぶなかを海外から来日した沢山の人々が行き交う様子を目の当たりにしたのです。
この時は、日本が広く世界に認められた様に感じられて誇らしくもありました。
そして再び東京五輪2020が開催され、2025年には関西万博が催されようとしているのです。
肺がんの標準治療中には東京五輪が見られるのか?万博は見られるのか?そこまで生きていられるのか?
不安が先立ってネガティブな思考が先行していたように思いますが、闘病歴も長くなってきて感じ方がちょっと変わってきました。
未来の出来事が見られるのか、ではなく、未来に起きるであろう出来事を想像し目撃者となることが楽しみで、若い頃に経験したようなちょっとしたワクワク感を感じています。
でもね、未来の目撃者になる事が目的ではなく未来を想像してワクワクする事が明日の「生」への糧となっているように感じます。