肺がん、さらに肺腺がんと担当の医師から宣告された時、頭の中が真っ白...にはなりませんでした。
ほんの1秒か2秒ぐらいの間に、様々なことが頭の中を巡りました。
がんって具体的にどんな病気?咳でーへんし、息切れもせん。
ましてや胸の痛みとか全然ないんやけど、自覚症状って全く無いのにがん?。
治せるの?入院?家庭や仕事は?治療費は?
見事にハテナマークばっかりです。
不思議と恐れや不安といった感情は起きません。
本当の悲壮感は、診察室を出てから一気に沸き上がって来るんです。
なにがマズイって、「こんな気持ちのまま家に帰れない。
不安がってる自分を家族に見せられない」ってことです。
そこで、院内にがん相談支援センターがあるというので、行ってみることに。
運よく他に相談に来ている人もなく、すぐに相談員の方が来てくれました。
なにかを相談するってゆうわけではなく、今日の出来事を話すだけですが、それでも相談員の方は付き合ってくれました。
不思議と気持ちが落ち着いてくるのがわかります。
40分ほど話したでしょうか、又来るということを告げてセンターを出ました。
家族にどの様に話そうか、帰りの電車の中で考えを巡らせます。
家に帰ると、私の帰りを待ってるようでした。
「悪性の肺腺がんやって...」
時間が一瞬止まったようです。
そして、病院での事を話します。
「中村獅童も肺腺がんやったけど、復帰して仕事やってるしぃ」
中村獅童?あぁ歌舞伎俳優のひとね。
奥さんの思わぬポジティブな一言に救われます。
今日は、ここまでにします。
ブログで何を伝えたらいいのか?
日記を書くように、自分の心の動きだけを綴っていくだけでいいのか?
そんなことも考えてしまいます。
ちなみに、私は平成30年1月で67歳になりますが定年後、今もアルバイトで週5日、8:30~17:00までフルタイムで働いています。