こんばんは(*^^*)

今日は、風があって少し涼しく、ちょっと蒸し暑さを感じる気候でした(;´∀`)

台風の影響は、少なからず日本列島全体に広がるものなんだなと思った。

それが、ある地域では恵になり、ある地域では被害になってしまう。

そんなことを考えた日。

 

 

お盆休みも三日目。

お昼頃起きて、

どっか出かける??

から始まった、今日のお出かけは

島根県安来市にある

雲樹寺

このお寺は、1321年に創建され、去年700年という節目を迎えたお寺で

後醍醐天皇が鎌倉幕府を倒そうとして失敗し、隠岐に流された時に、

後醍醐天皇に助力したお寺です。

南北朝時代の南朝側の天皇が大事にしていたお寺。

こちらは、創建当時からある山門です(*^^*)

本来なら山門の全体を撮りたかったんだけど、

全体を撮ると目の前に本堂があってどうしても写ってしまうので

山門の上の部分だけ。。

国の重要文化財にもなってます。

 

雲樹寺は、中国観音霊場や、出雲神仏霊場にもなってるお寺で

このお寺の御本尊は

拈華微笑仏(ねんげびしょうぶつ)です。

 

拈華微笑仏って聞いたことなかったのですが、

調べてみると、

拈華微笑という、禅宗に伝わる伝説に基づいています。

 

お釈迦様がインドにある霊鷲山(りょうじゅせん)という山の上で

そこに咲く華を黙ったまま、ひねった姿を弟子たちに見せたところ、

弟子たちは、お釈迦様の行動の意図が分からず、困惑します。

ただ、その中の一人、摩訶迦葉(まかかよう)という弟子だけが

お釈迦様の行動の意図を汲み取り微笑んだ。

それを見たお釈迦様が「われに正法眼蔵涅槃妙心あり、摩訶迦葉に附属す」

と告げた。

この意味は「仏法は、摩訶迦葉に伝わった」ということ。

 

この伝説が言いたいことは、

悟りとは、文字理論で伝わるというものではない。ということ。

言葉でどれだけ伝えても、悟りというものは教えてわかるものではない

ということなのでしょう。

 

その時の姿を模したのがこの拈華微笑仏だそうです。

このお話は、禅宗に伝わるお話で、雲樹寺も禅宗の臨済宗なので

この仏様が御本尊なのも納得です。

 

禅宗に伝わる拈華微笑のお話には、摩訶迦葉というお弟子さんが出てきて

お釈迦様の仏法は摩訶迦葉が引き継いだということを強調しているお話です。

確かに、うちの知る限り(ほんとに些細な知識なのでアレですがw)

密教と言われる宗派のお経の中では、摩訶迦葉ではなく舎利弗(しゃりほつ)という

お弟子さんの方がよく出てくる(笑)

般若心経や阿弥陀経は、仏様(お釈迦様だけではなく、そのほかの仏様も含む)が

舎利弗に説法を説いたもの。

ちょっと、宗派による仏法を引き継いだ人が違うというのが面白く、

その宗派や説法を大事にしていた人達の派閥争いのような見方もできるなあと思いました

 

そして、仏教学の観点からなのか、この拈華微笑の説法が乗ってるお経は

「偽経」と言われています。

要は、元になったインドのお経を、漢文に訳す時にその訳した人が作為的に抜粋したお経だったり、

その人が自分なりに訳した内容で、元のお経とはまったく違うだろう。

これは偽物だ。と認定されてしまったお経のこと。

そういうお経は、大蔵経典の中には含まれていないそうです。

 

それも、宗派の確執で生まれたモノのようにも感じるけど

それぞれの人々が、「信じてるモノ・信じたモノ」から外れるような話は、どの宗教でも

異端と言われるのは世の常だなあと思いました。

仏教が生まれて、もう何千年と経ってるので、どんな解釈でも

人々が救われるなら、それが真実でいいようにも思うし、

お釈迦様の意思、意図をきちんと知りたい、守りたい人にとっては、邪悪でしかないのも事実なんだろうとも思うと・・・

ちょっと切なくなりました。

 

 

さて、そんな勉強になった雲樹寺ですが、うちは山陰で今まで行ったお寺の中で

このお寺が一番大好きになりました(*'ω'*)

理由は、今の住職さんが時代に合ったお寺の在り方というのを追求されている方だからでしょうか。

前に書いた、清水寺とのコラボでやってる「鬼と天女の福めぐり」という

御朱印集めもそうですが、実はこの二つのお寺、宗派がまったく違うので

交流が全くなかったお寺同士。

今回のコラボで宗派が違っても、協力して生き残るという選択をしたことや

ここの御朱印は、天女の御朱印があるのですが、

昔からの御朱印

これとは別に

現代風の「可愛いイラスト」になった天女の御朱印があったり、(画像探せませんでしたw)

「?」という御朱印があったり(笑)

これは、その時で御朱印を書いてくれる人のインスピレーションで

言葉を書いてもらえたり、自分で書いて欲しい言葉を選べるシステム(笑)

新しい改革をしているご住職ですね(*^^*)

 

それと同時に、700年続いてるお寺の存在はそのままで

興味をもってもらったり、お寺を地域活動の場にして

(禅道場だけでなく、ヨガ道場だったり、コンサートだったり)

人との縁をつなぐ場にしようという努力というかそういうのに、心を打たれたというか

なんというか(笑)

地域密着のお寺って、檀家さんだけを大事にしてるイメージで

檀家さんじゃない人の参拝すら、嫌がるような感じ。

そういうイメージが強くあまり好きにはなれなかったんだけど、

雲樹寺さんは、全く違って

参拝に来てくれる人全てに平等で優しい感じ。

お寺の人もそうだし、参拝に来てる人も暖かく

素敵なお寺だなと思いました(*'ω'*)

 

次行くときは、案内付き拝観というものがあるので

もう少し、詳しくこのお寺のことを知れる機会♪

フルに活用してみたいなって思いました(*^^*)

 

庭園なども素敵でそこに説明が伴うならさらに有意義に過ごせると思うので(*^^*)

 

素敵な出会いに感謝の一日♪

 

そして、ほんとに仏教は奥深く、歴史の深いもの。

浅い知識をより深めたいと思いました(*^^*)