分かりきっている事だとは思いますが、公務員というものはとても地味です。

これはそもそも事務員として考えられているからで、仕事には地味なものが多いのです。

ただ全てがそう、とは言いません。

派手な仕事は滅多に有りませんが、警官や消防団員、自衛隊員などは地味さとは無縁かもしれません。

あ、警官の方は事務仕事の方が多いのでしょうか。

他にも教職員なんかは教育を仕事にしておられて、ある意味憧れの仕事です。

私は町をより良くするきっかけを生み出すため、地方自治体にて事務員をしています。

公務員と言えばこれ!というぐらい公務員しています。

それが辛い時もあれば、楽しい時もあります。

仕事なのですから、そこは皆さん一緒だと思います。

しかしそんな地味な事の一つ一つが世の中を変えているんです。

政治家が出す予算案も言わば事務仕事の一つですし、法改正の案もそうです。

どれもが書類のやり取りで、書類が行き来する事で社会が動き、仕事が生まれているのです。

極端に言ってしまうとお金のやり取りも書類のやり取りから生まれてます。

そういう事は事務員をやっていると良くわかります。

自分がそんな重要な事をしているだ、と深く感じ入るほどではありませんが、少なくとも「手は抜けない」と感じるようにはなります。

公務員は事務員。

だから地味なのは仕方ないですが、その地味さこそが社会を構築して、守っているのだ、という事は知っておいて欲しいですね。

公務員のやりがいは何ですか、と先日若い人に聞かれました。

実は即答出来なかったのですが、即答できなかった理由は単純で自分にとって公務員というものは地位でしかなく、仕事とは直結しません。

ですからその人がその地位のやりがいは何か、と聞いてきた事に対して答えを持ち合わせていなかったのです。

自分の仕事の事を話すべきか、それとももっと漠然とした事を話すべきなのかで悩んでしまった、というわけです。

しかし後々になって考えてみると、それに対する答えを求めている人は多いのかもしれません。

実際のところ、私も働きながら考えていたことです。

自分は自分の住む町をより良くしたいと思ったから、今の仕事をしているけれど、何故公務員になったのだろう、と考える事はあります。

地元の民間企業に勤めるという選択もあったわけです。

やはりそこには巷で言われる「安定」という言葉とその立場を目指せる環境があったからなのかもしれません。

それは否定しませんが、最終的に私は後悔していませんし、町をより良くしていく自負がある事で、ちょっとした出会いや町の人との触れ合いに感謝するようになりました。

多くの人が町で働いてくれるおかげで、町が活性化しています。

だからこそ私はそういった人達に日々感謝をしながら仕事が出来ます。

そうすると自然と感謝の気持ちが言葉に出たりして、飲食店などでちょっとした会話が生まれて、常連になったり、なんて事もありました。

公務員だからこそ得られた繋がりだと思います。

その繋がりをこれからも、私は大事にしていきたい。

そしてそれが私にとってのやりがいだと思っています。

地味な業務をこなしてはいても、私は人間です。

物事を考えますし、機械の様には生きていけません。

そんな私が公務員として感じる事は、基本的には一般的な方と変わらないと思います。

ただ自分の立場から見える目線というのもあるのでは、と最近考えるようになりました。

私は国家公務員ではありませんので、国の事情や細かい部分に関しては話せません。

政治家の方ならば深く話せるかもしれませんが、そういう立場に私はいません。

だから発言できないというわけでもなく、私は私なりに地方に、自分の町に属する身としては思うことは多々あります。

公務員として努めていると、自分の町やこの国のことを違った目線で見れるという事があります。

何故なら自分もテレビに移る政治家と立場としては同じで、国民に対して何かをする為に仕事をしています。

ですから、自然と目が行ってしまいますし、ちょっとした町の人の行動を気にします。

些細な事ですが、ゴミが多いなだとか、道が狭いなとか、治安が悪いなとか。

一般の人も気にする事ですが、私たち公務員はもっと気にします。

そんな町にしているのは、間違いなく私たちなのですから。

そしてそれを見ると、もっと良くしたい。

ここをこうしたい、と思うようになります。

そんな強い気持ちを抱いた人がどんどん地位を高めていって、市長になったりしているわけです。

思うようにいかない事ばかりなのでしょうが、その苦労も自分の立場だからこそ分かる事です。

そしてその感性をもっと一般の人に知ってもらいたいな、と最近は感じているのです。