「五節句の会」主宰・案内人の 大倉源次郎さんに、五節句の魅力やそこに込められた想いを語っていただきました。
日本の四季を彩る節目の日々を、どのように現代の暮らしに活かせるのか――。
大倉源次郎さんの言葉から、そのヒントを感じていただけると思います。
※以下、動画コメントを文字でもご紹介します。
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この「五節句の会」の「五」というのは、
一月一日(お正月)、三月三日(桃の節句/ひなまつり)、五月五日(端午の節句)、七月七日(七夕)、九月九日(重陽の節句)――この五つの節句を祝うことを意味しています。
それぞれの節句にはテーマあるわけですね。重陽の節句というのは「菊の節句」とも言われています。
菊に綿をのせて、9月8日の夜に菊に綿をかけ、翌9日の朝にその綿にたまった露を絞って飲んだり、体を拭いたりして、健康や長寿を願う。
そうした風習があるわけです。
そして、この秋に向かって、健康な体で稲刈りや農作業、秋祭りに臨み、楽しく生活をしよう――。
そういうことを改めて見直そう、ということで、この「五節句の会」を開催いたします。
「重陽」とは「陰陽」の「陽」が重なると書き、九月九日という陽の数字「九」が重なることから名付けられました。
五節句の次にある行事は、十一月の新嘗祭(にいなめさい)です。
奇数の月(一・三・五・七・九・十一)は「陽の月」、偶数の月(二・四・六・八・十・十二)は「陰の月」とされ、陰は地味に活動を続ける意味を持ちます。
二月は畑の準備(冬ごもり)、四月は苗床づくり、六月は田植え、八月は太陽の光から作物を守り、十月は収穫、十二月は収穫した穀物で正月の準備をする。
こうして1年のサイクルを、奇数月(陽の月)と偶数月(陰の月)でめりはりをつけて生活していたそうです。
この生活を毎年繰り返すことで、日本人の心が育まれてきたとも言えます。
この「五節句」をしっかりと考えることで、だんだん失われつつある都会の生活の中でも、伝統文化を取り込んでいくきっかけになるのではないか。
そう思って、この「五節句の会」を始めさせていただきました。
今は様々なテーマに取り組んでおります。
ぜひご参加いただければ、またご声援いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
能楽小鼓方大倉流十六世宗家 大倉源次郎
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🌸 神戸公演
日時:令和7年9月21日(日)14:00開演(13:15開場/17:00終演予定)
会場:湊川神社 神能殿(兵庫県神戸市)
内容:
能楽 一調一声「三井寺」
謡 大槻裕一(観世流シテ方)
小鼓 大倉源次郎(大倉流十六世宗家)
対談 聞き手 大倉源次郎
大槻裕一(能楽師)
小松守道(高砂神社 宮司)
坂本尚志(酒造りプロジェクト)
能楽堂でCo-GIGAKU 子どものための創作伎楽「鯰しづめ」
出演 堀之内真平(鯰操作)
大阪のこどもだち
狂言回し 桂吉坊(落語家)
演奏 東野珠実(笙・三ノ鼓・銅拍子)
鈴木絵理(大篳篥・一鼓)
伊藤光波子(銅鑼・神楽鈴)
伎楽面解説 籔内佐斗司(彫刻家・奈良県立美術館館長)
🍂 東京公演
日時:令和7年10月5日(日)14:00開演(13:15開場/17:00終演予定)
会場:矢来能楽堂(東京都新宿区)
内容:
雅楽以前、雅楽以後
能楽 一調一声「三井寺」
正倉院復元楽器演奏・解説:東野珠実
演奏 星筐の会(東野珠実、中村仁美、中村香奈子 ほか)
謡 金剛龍謹(金剛流若宗家)
小鼓 大倉源次郎
対談
聞き手 大倉源次郎
小笠原清基(小笠原流 次期宗家)
金剛龍謹(金剛流若宗家)
伎楽の魅力
Co-GIGIGAKU「鯰しづめ」創作をめぐって
籔内佐斗司(彫刻家・奈良県立美術館館長)
出演 堀之内真平(鯰操作)
籔内佐斗司工房
演奏 星筐の会:東野珠実、中村仁美、中村香奈子、伊藤光波子
🎟 チケット情報(神戸・東京 共通)
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S指定席:10,000円
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A指定席:7,000円
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学生席:3,000円(小学生〜大学生対象)
👉 カンフェティ
👉 チケットぴあ(Pコード:536-344)
さらに、両公演を収録・編集し、チケット購入者限定でオンライン配信も予定しています。
遠方にお住まいの方も、舞台の魅力をお楽しみいただけます。

