たびたびこのコラムでは財務省官僚が厚生労働省の首根っこを抑えていて財源を錦の御旗に医療現場を追い詰めてきた。

 

 医療費削減という名目で診療報酬の改定という名の病院いじめをしてきた。

今回、医療マスクがない、ゴーグルがない、感染予防衣がない、消毒のアルコールがない、という状況に医療現場が追い込まれた。

 

 ただ、単に需要と供給のバランスが崩れた、生産が追い付かないという表面の問題ではない。

 

 診療報酬を抑えられ、経営を追い込められた病院は医師、看護師などの人件費を減らすと人員不足になる。そのために医療品を安く買いたたくことになった。

 卸さんと呼ばれる業者のうち安いものに乗り換える。取引のある卸さんでも値引きを依頼する。

 表面で見られているのはこのあたりだ。どこにも深刻な危機を感じる要素はなかったんだろうが・・・・実は。

 

 安く供給するために国産の高めの会社は売れ行きが悪くなり、中国のもの、中国からの輸入品をもとに作る、など、まあ、マスクが中国から輸入できなくなったためいまだに店頭にならんだ途端に売り切れる状況を見たらわかる。

 

 財務省官僚の言いなりになって、国を守る意識が希薄になった厚生労働省は診療報酬の削減を目指した。結果、日本の医療品産業が壊滅したのだ。一般のマスク不足でわかるであろう。

 

 医療マスクもない、消毒もない。安い中国産を使っていた報いだが、そうなったのは国の政策が誤ったからだ。3Dプリンターでゴーグル作るなど、日本人の底力で国難を乗り越えようとしている。

 もとはといえば国の愚策だ。医療費が潤沢にあり、病院に国産の感染防護具が整っている環境であれば、工場が国産のものですぐに量産できる体制にあれば、ここまで医療現場の困窮はなかったものと考える。

 

 今後は日本で作り始めた企業で従業員のコロナ感染などがあれば操業停止の恐れもある。まさに綱渡り。泥棒が入ってから縄をなうような状態だ。

 

 すべては医療費削減と言って病院をいじめてきた国の愚策だ。収入を抑えられたら支出を削減するのは経営者の判断。安い中国産に移ったのは仕方ない。ジェネリック薬品も中国の工場で作っているものが病院の使用薬品に多く入っている。これが現状だ。国産を保護せずして国難は乗り切れないのだ。

 

 わかったかこの財務省の役人どもが!!