わが庵(いほ)は 都のたつみ しかぞすむ
     世をうぢ山と 人はいふなり

 東京という都から見れば、島根と鳥取どっちが右か左かなんてどうでもいいことですわな。
 
 住んでいる人間からすれば、そこは都にも劣らないはずなんだが、成人式を終えた若者たちは「都会」へ消えていく。

 平安京の京の「都」がすべてであった時代からすれば、宇治はかなり田舎という印象もあっただろうが、出世をあきらめて「世捨て人」という風に映ったのかもしれない。

 田舎で暮らし、田舎から発信、喜撰法師となんら変わらないような、気骨だけをもって暮らしてますわ。

 中央に出た連中からは「欲がない」「向上心がない」「保守的」と言われようが、まあ山陰で暮らしてみると良いさ。

 参院選挙から参院は合区だ。2県で1人しか当選できない。人口もいない。鹿ぞ住むとはこのことだな。