子供のころ親を強盗に殺され、人生とこの世の中に絶望している一人の男、

中神淳一(23)が一人の謎の男と出会う。彼女である長谷川真奈美とこの男との出会いが彼の運命を大きく変えていく・・・

 両親は7歳のころに殺された。この世の中は狂いに狂っている。政治は全て金絡み。

街には不良やホームレスといった人たちが蔓延っている。いつか誰かがこの日本、この世界を変えなければならない・・・

俺はそんなことを頭の中で考えながら街を歩いていた。別になにをするわけでもなく、

今日はバイトが休みで時間があまりに余っていたため、気の行くままに歩いていた。

近くのコンビニにより酒を買ってアパートに帰る。まぁいつもこんな感じだ。

次の日、俺は13時からのバイトのため11時ころ起きた。なんとなくケータイをチェックするとメールが1通届いていた。彼女の長谷川という女性からだった。

「今週末空いてる?一緒にどこか遊びに行かない?」

そう書かれていた。ベットの右の壁に掛かっているカレンダーをチェックすると、

運よくその日はバイトも休みで暇だった。

俺はすかさず

OKだよ!ちょうどその日暇だったんだ。一緒にどこか遊びに行こう!」

そう返信した。

実は付き合ってるといっても、デートに行ったことはなく、今回が初めてのデートだった。

予定の日まであと6日。

普段からすれば別になんともない6日間だが、今では長い長い6日間だ。

俺は少しにやつきながらコンビニへバイトに向かった。バイト中もいつも彼女とのデートのことを考えていた。

どこへ行こうか?何を着ていこうか?なにをしようか?

そんなことが頭の中でぐるぐる廻っている。