「これからもうちで頑張ってほしいけど、転職先への入社が決まってるならやむを得ない」と、上司たちに言われました。
私は、今の仕事を始めたときは、もちろん長く勤めるつもりでした。
簡単な仕事じゃないこともわかってたので、すごく悩んで、思い切って始めた仕事でした。
入社前の上司からの説明でも、基本的なことをきちんとこなしていれば大丈夫、と言われたので。
だけど、性格的にも、技術的にも、成績を上げることが難しかったです。
また、『基本的なこと』のハードルは高く、下回れば減給でした(その説明は入社前には一切ありませんでした!)。
というか、成績、給料のためにと割り切って仕事することが、私にはできませんでした。
だから、私の給料はとても少なかったです。
何度か辞めようと思いながらも頑張ってましたが、限界でした。
先月は、どうしても今以上に頑張らないと、今以上に給料が下がることになる、重要な月でした。
なので、私は気合いを入れるために、自分にこう言い聞かせたんです。
『今月(先月)頑張れなかったら、今後も頑張れないよ!』と。
そうして、いつものように仕事で訪問した場所で、たくさんの人たちに声をかけましたが、私は一歩踏み込んだ話が全くできませんでした。
これじゃあいつもと同じ。
今月は頑張んなきゃいけないんだよ?
気を入れ直してみても、やはり当たり障りのない話しかできませんでした。
たくさんの人たちを眺めながら、思いました。
このなかから私のお客さまになってもらおうと、ずっと頑張ってきたのに。
私の『もっと頑張ろうとする気持ち』は、この程度でしかなかったんだ。
この仕事での私は、終わった。
限界を感じた瞬間は、こうしてごく普通な時に訪れたんです。
お客さまから断られた時でもなく、
上司から嫌なこと言われた時でもない、
ごく普通な時に、ふいに。