ふと昔の話思い出した。
スピードキングの思い出。
窮地に陥るとはこういうことかと思ったね。
12年前―
ぉれは小学校4年生だった。
当時 学校内で流行っていたつうか
恒例のしきたりがあった―。
それは
『一番最初に学校来て教室入った奴がその日一番偉い!』
『みんなはそいつをスピードキングとしてあがめる。』
いま思うとアホか!w
てなるけど
当時は誰もが一番を目指した。
ぉれは いつも一番にはなれなかった。
どうしてもスピードキングの称号が欲しかった。
朝の会は8時45分から
一番早い奴は 7時半とかに教室にいやがる。
ぉれは誓った―。
「よし明日は6時半に学校行こう
」
そんで夜8時とかに寝た。
パジャマじゃなくて学校行けるようにちゃんとした格好をして寝た。
翌日 朝6時起床
ぉれ「よっしゃ~学校行って来ます
」
母「え、早っ、なになに?今日は早い日?」
ぉれ「早い奴が最強なんだ!行ってきます
」
寝グセつけたままカバンもってすぐ向かった。
身仕度は一切しなかった。
そんで6時半に学校着いた。 季節は冬だったのでまだ薄暗かった。
道中、学校の門あいてないんちゃうかと心配だったが、良かったあいてた。
もちろんさすがに教室には誰もいなかった。ぉれの勝ちだ。
つ~か全校生徒で一番早かった。じゃあ全校で一番えらいの?ぉれ
しかしまだ教室に暖房が入ってなかった。
寒すぎて死ぬかと思った。
そんで10分くらいしたら教頭が暖房入れに来た。
教頭「えっ!?早ぁ!早く来て勉強かい?えらいねー!」
ぉれ「へへ…!まぁね!」
てな会話をして教室をあっためてくれた。
多分ぉれのことアタマおかしいなこのガキとか思ってたに違いない。
あったかくなったらアイツの気配がした―。
腹の中に潜むアイツが…。
案の定だ…。
身仕度しないで学校に来たんだから。
ギュルルル…。
ぉれの腸が鳴った。
ぉれ「やべ~、完全なるゲリだ…」
今ならトイレに行ける。
だって誰もいないのだから。
だが…ぉれの頭の中で不安がよぎった。
ゲリしてる間に 誰かに先に教室入られて
せっかく一番に学校来たのに一番を取られてしまわないだろうか…。
それに、誰かがトイレ入ってきて発見されてウンコマン呼ばわりされないだろうか…!
ウンコマンになったら一番低い身分になるだろう…!
小学生のウンコマンはなぜか犯罪者扱いだからな…。
当時小学生の偉い奴図式は
ヒーロー=スピードキング>凡人>越えられない壁>ウンコマン=犯罪者>ウンコ
だ。
ウンコマンだけは恐れた…!
いやむしろゲリマンって言われるかもしれない!
しかもめっちゃ朝早くきてるからスピードゲリキングになるかもしれない…!
ぉれの中の葛藤が始まる…!
天使「早くトイレ行ったほうがいいよ!
」
悪魔「絶対ゲリしてる間にスピードキング取られるぜ
」
天使「じゃあスピードキングはまた明日にしなよ!」
悪魔「ウンコマンは卒業まで続くよ。じゃあ天使、お前ウンコマン呼ばわりでもいいの?」
天使「いや…やめてよ悪魔くん
僕は別に!」
悪魔「だろ?ウンコマンだけは正直キツイでしょ?」
天使「うん…マジゴメン…」
そんなん最悪だぁあ!
でも漏れそう!
死ぬ~!!
天使もうちょい頑張れよ!
そういうのって普通 互角の対決を繰り広げるだろ
よし悪魔、お前を信じてスピードキングを死守するぜ!
ってぉれが考えてるうちに
昨日スピードキングだったヒロトが 教室に入ってきた!
ヒロト「うわ くっそ~!負けた~早ぁ!」
ぉれ「ウィー!ぉれがスピードキング~…!!」
ヒロト「何分前からいるの!?ねぇ 何分前からいるの!?」
そして次々とみんな登校してきた。
ヒロト「今日のスピードキングはコイツだぜ!!!!」
ぉれ「へへっ…。」
雑魚A「スゲー!!!!」
雑魚B「6時半に学校着いたとかヤバいしょ!!!!」
雑魚C「おはスタ始まる前やん!!!!」
もてはやされて完全にトイレいくタイミングを失ってしまった。
このヒーロー感がぉれが求めてたスピードキングだったのだが、
今すぐトイレにスピードキングしたくてそれどころじゃなかった。
そして無情にもぉれの腸が暴れだす―。
グルルリュリギュリ…!
幸い今日は午前授業、
給食前に帰れる!
ぉれは腸と相談した。
ぉれ「イケる?」
腸「がんばる。」
そしてなんとか四時間目まで終えた。
辛かった。
授業は全部聞き流した。
全部の話が
右耳から入って左耳に出ていった。
そして迎えた
帰りの会―。
これが終わればやっと帰れる!
ぉれは油断した。
だが腸は限界に達していた。
腸に聞いてみた。
ぉれ「イケる?」
腸「無理。」
ブリブリリブリにちにちブチブリュリュミチピチメチ…!!!!!!!![]()
可愛い音とともにゲリがこんにちわした。
しまった―…!
ヒロト「なんか変な音しなかった?爆発音みたいな水の音みたいな!」
雑魚A「なんかファンキーな臭いしねぇ?」
一同「ざわ…ざわ…!!」
ぉれ「……やばい!!!
」
どうすんのぉれ!!?? ライフカード!
天使「あーあ、やらかしたね。」
悪魔「だからトイレ行けっつったろ」
ちょ待て悪魔てめぇ覚えてろよ!
天使「マジうけるこいつww」
悪魔「天使、帰ってプレステやろうぜ」
天使「ぉう、なんかくせえしなww」
天使も殺す!
腸「うーん、スッキリ爽快
」
一番殺す!
ぉれの頭の中がパニックの中、みんなも騒ぎになる―。
みんな「ざわざわ…」
先生「みんな静かに~!はい日直さん帰りのあいさつして~!」
日直「起立~!」
ガタガタン!
全員が席を立った。
ぉれは立てなかった。
日直のヤローのん気に起立とかほざきやがって!
中腰くらいにヨロヨロたったら
ズボンのすそからちょっと垂れてきた。
なんか人として死にたくなった。
これバレたらマジで死のうと思った。
日直「さようなら!」
一同「さようなら~!!!!」
ぉれ(ぉれの人生さようなら~)
ばれないようにトイレでパンツ捨ててこようと思ったら
ガッ て後ろから腕をつかまれた
「なぁ」
この声は―。
親友のノリキだった。
ぉれ(くっ!まさかバレたか…!)
ノリキ「どこ行くの?」
ぉれ「イャ今日は早く帰んなきゃあかんねん!」
ノリキ「いゃ体育館でドッヂボールするでしょ普通」
そう 我が小学校は放課後のドッヂボールが恒例だったのだ!
ぉれ「いゃ今日は用事が…
」
ノリキ「スピードキングがいないと盛り上がらないって!」
ぉれは初めて親友を殺めたいと思った。
そのままドッヂボールに参加した。
翌日からぉれのあだ名はおもらしキングになった。
そしてみんな普通の時間に学校に来るようになった。