5月18日、豊田章男は米国ボストン郊外にあるバブソン大学にいた。
創立100周年を迎える同大学の卒業式にゲストスピーカーとして招かれたのだった。

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「共存、間違っていなかった」唯一の私立ハンセン病療養所130周年 元患者しみじみ
私立で国内唯一のハンセン病療養所、神山(こうやま)復生病院(静岡県御殿場市)が5月16日に創立130周年を迎える。かつて約150人いた入所者は現在4人で、平均年齢は89歳。国の隔離政策で差別や偏見があった療養所は現在、介護や治療を受けながら療養生活を送れる「介護医療院」や緩和ケア科の病院などを併設し、地域に開かれた施設になっている。
「ハンセン病療養所がホスピスなどと共存共栄していくのは、間違っていなかったと確信しているんです」。雄大な富士山が間近に見える敷地内で、元患者の藤原登喜夫さん(86)は130年を迎える思いを語った。
この病院は1889(明治22)年、フランス人のジェルマン・レジェ・テストウィド神父によって開設された国内初のハンセン病療養所。神父が布教のために訪れた旧鮎沢村(現御殿場市)で、ハンセン病のため失明し水車小屋に幽閉されていた女性と出会ったのがきっかけだった。
世界で初めてブラックホールの影を撮影することに成功したと、日米欧などの国際研究チームが10日、発表した。ブラックホールの存在は約100年前にアインシュタインの一般相対性理論によって予測されたが、強大な重力で光さえも外に出られないため、観測が難しかった。研究チームは高解像度の電波望遠鏡を利用してブラックホールのごく近傍のガスが発する電波を精密に観測し、影絵のようにブラックホールを浮かび上がらせた。
一般相対性理論の正しさを証明するとともに、銀河の中心にあると考えられてきた巨大ブラックホールを直接確認した成果。ブラックホールの影の大きさから質量などを算出し、銀河の起源や進化を解明する重要な手がかりとなる。
チームは2017年4月、おとめ座の方向にあり、地球から約5500万光年離れた楕円(だえん)銀河「M87」の中心にあると考えられていた宇宙最大級のブラックホールを観測。南米チリにある「アルマ」をはじめハワイ、南極など世界6カ所にある8台の電波望遠鏡の観測データを約2年かけて慎重に解析した。
その結果、ブラックホール周辺部のガスがリング状に輝き、中心が影のように暗くなっている画像が得られた。リングの直径は約1000億キロで、そこからM87の中心にあるブラックホールの質量は太陽の約65億倍だと算定できるという。
プロジェクトには約200人の研究者が参加。日本の研究者の代表を務める本間希樹(まれき)・国立天文台教授(銀河天文学)は「誰もその姿を見たことがなかったブラックホールの姿を撮影でき、アインシュタインの一般相対性理論を裏付ける結果となった。過去100年にわたる物理学的、天文学的な問いに対する明確な答えだ」と話した。【斎藤有香】
ブラックホール
極めて高密度、大質量で重力が非常に強く、周囲にあるガスなどの物質を引き込む天体。光の速度でも脱出できない。角砂糖の大きさで地球ほどの質量を持った物体はブラックホールになるとされる。重い星が一生の最後に自己の重力によって収縮してできるタイプのほか、銀河中心に巨大ブラックホールがあると考えられているが、巨大ブラックホールの成因はよく分かっていない。