継子がまた風邪を引いた。
また、だ。
マジでため息が出る。
前回継子が風邪を引いた時は、結局私にも上の子にもうつった。
自分の部屋から出ないでと言っても、家で1人で療養してると、リビングに降りてきてテレビでYouTubeを見るのだ。
彼は我慢ができないから。
他の家族にうつるから部屋にいて、とスマホを貸しても、降りてくる。誰もみていないとルールを守れない。
小さな頃から全く変わらない。
継子がルールを守れない事で何度も何度も嫌な思いをしてきた。
もう本当に無力感でいっぱいになるのだ。
自分の努力ではどうにもならない辛い現実。
やめて、と言う事をやめてくれない。
何度も繰り返すのだ。些細な事から大きな事まで様々な“いけない”事をやめてくれない。
壁紙を剥がす、床を剥がす、穴を開ける、襖を骨組みだけにする。直しても直しても繰り返す。
食べないでと言ってるものを食べる。勝手に人のものを盗む、壊す、隠す。
やめられないのだろう。そういう特性なのか、性格なのか知らないけど、まあ、そんな事はどうでもいい。ただ迷惑だ。ストレスだ。
対応を変えれば、本人の行動が変わると、継子が昔かかっていた主治医に言われた事があったけど、はっきり言って無駄だろう。
何も知らない人は、考えたり工夫すれば解決策が必ず見つかると勘違いしている。
そういう人は本当にどうにもならない、という経験をしてこなかったのかもしれない。
運が良い人なのだろう。
盗み食いをやめられない継子に主治医は呆れるほどアホな提案をしてきた事を思い出した。
「箱にお菓子をたくさん入れて、いつでも好きな時に食べれるようにすれば、盗み食いはしなくなるのでは」
アホなのかな。
腹壊すほどいっぺんに食うだろうよ、継子なら。で、箱のお菓子が無くなり次第、人のものを盗んで食う。
箱の中にあるお菓子とは違うお菓子があれば、それを食べたくて盗んで食べるだろう。
頭の中がお花畑なのかな。
盗み食いだけを問題視してもしょうがないのだ。我慢できないのだから、全てにおいて。
小学校に入学しても、体育が嫌で怒って体操服に着替えない。図工が嫌で、工作の材料を床に投げつける、算数が嫌で教科書を破く。
しかし、怒ると怖い男の先生にはそんな事はしない。
世の中の優しい人は、そんな特性を受け入れてあげてと言うのだろう。
分かる。私もそう思う。私が継母じゃなくて、家族でもない他人で、仕事で継子と関わるとしたら、本気で出来る自信がある。
もし愛する末っ子ちゃんが継子みたいな子だったら、特性は受け入れ難いけど、努力はするだろう。理解しようと必死になるだろう。でもできるか分からない。我が子でも。多分出来ると思う、でも分からない。
今日継子は学校を休んだ。
熱はなかったけど、酷い咳が出ているからだ。
1人で自宅で療養していた。
夫は継子にスマホを渡し、リビングには降りてこないよう伝えていた。もちろん弁当をチンしたり、そういう時は仕方がないけど。
私は今日は仕事だったので、昼休憩になると、継子に貸してるスマホに電話をかけた。熱が出ていたら、早退して病院に連れて行こうと思ったからだ。でも出ない。
夫も継子と連絡がつかないと言っていた。
家に帰って判明したけど、継子はスマホを部屋に放り投げて、リビングのテレビでYouTubeを見ていたのだ。
「あんたさ、この前風邪ひいた時も、ふらふら部屋から出てきて、私にも上の子にも風邪をうつしたよね?何で言われた事を守らないの?リビングに降りるなとパパに言われてたんだよね?」
きつく叱った。
でも無駄。全てが無駄。
やめてくれ、と言う事を守ってくれない人と一緒に生活するのって、マジでストレスだ。
例えそれが子供であっても。
小さな子供でも親の言う事を守ろうと頑張るけど、継子はできないのだ。
我慢ができない。
しかもそれが他人の子供。
夫は最近はほぼ毎日夜中の12時頃帰宅する。
今日もそうなるだろう。
何で私が病気の継子を世話しなきゃいけないんだろう。
熱を測らせて、ご飯食わせて薬用意しなきゃならんのだ。
リビングに降りてきていた事を叱らなきゃならんのだ。
親は何してるんだ。