今日は始発の新幹線で遠くの県まで出張に行った夫。彼の目覚まし時計が5時に鳴り響き、私も同時に目が覚めた。

目が覚めた私は二度寝をせずに起きる事にした。

最近は夜はなるべく早く寝て、朝早く起きていろいろするようにしている。

家事をするのも、一人きりの静かな時間だと充実感が得られる不思議。

何とか心のバランスをとるために、日々工夫をして生活をするのだ。

夫は毎晩遅い。夜中12時過ぎて帰宅する事も多い。

私は立ち仕事の肉体労働者なので、夕方から夜にかけては足がパンパンに浮腫んでしまう。

けれど、家に帰ってからも立ち仕事は続く。

洗濯物を取り込み、保育園の弁当箱を出したり、汚れた衣類を洗濯機に入れたり、ご飯を作るのだ。

ヘトヘトになって布団に入っても、足が痛くてなかなか眠れない。

夫は私が寝た後に帰宅する。

夫と話がしたくても、する時間も持てない事もある。

そんな中でも継子は相変わらず、なんやかんややらかすのである。

私のストレスも疲れも限界だ。

だからこそ、早起きをして1人になれる時間が必要なのだ。


そういうわけで、早起きをした私。朝からせっせと庭に水を撒き、玄関をほうきではいて、洗濯物を干した。天気が良くて涼しくて気持ち良い。

末っ子ちゃんを起こして朝ごはんを食べさせていると、上の子が、こう言ってきた。


「継子がママたちの寝室から出てきたよ!何かを隠してるから見たら、スマホだった。自分の部屋に急いで入っていって、ランドセルにスマホを入れようとしてたから止めたよ!」


上の子が継子から取り上げたスマホを渡してくれた。

ランドセルにスマホ?

は?


今、継子にはスマホを使わせないようにしている。

勝手にゲームをダウンロードするし、何時間でも、寝る間を惜しんで隠れてでもスマホをさわるからだ。

スマホ類は夫婦の寝室に置いていた。

基本的に夫婦の寝室には末っ子ちゃん以外の子供たちは立ち入り禁止となっている。

夫は私の連れ子2人が寝室に勝手に入るのを嫌がるし、私も継子が勝手に入ってくるのが嫌だからだ。

寝室だけは、私と夫と末っ子ちゃんのスペースとなっている。

だけど、継子のアホは寝室を漁ってスマホを見つけたのだろう。盗人か?学校にスマホを持っていこうとしたのか?


継子から取り上げたスマホを確認すると、新たにゲームがダウンロードされていた。そして何時間も使った形跡がある。

親が寝た後にこそっと入って夜中にスマホを盗んで触っていたのかもしれない。


朝から継子を叱った。

クソ忙しいのに、マジでめんどくせぇ。


そして末っ子ちゃんの保育園の準備が終わり家を出ようと時計を見たら、もう継子が小学校へ行く時間は過ぎていた。

自分の部屋にいる継子に向かって階段の下から大声で呼ぶ。 


「継子!早く学校行きなさい!!もう時間過ぎてるよ!!」


しかし返事はない。それを3回ほど繰り返した。

もう私も家を出ないといけない時間になってしまった。

まさか継子は部屋で寝てないよなと、二階に上がり、部屋の扉を開けると、ベッドに座ってる継子。


「何度も呼んだよね?返事がなかったけど、聞こえてなかったの?」

そう言うと、聞こえてたと言うのだ。

あからさまに無視をしてる。


そこでも何度も学校へ行きなさい、今すぐに!と叱ったけど、動かない、立ち上がらない。


「早く行けと言ってるでしょ!!」と怒鳴って、やっとノロノロ動き始めた継子。


そんなやり取りをしていると、私が家を出る時間はとっくに過ぎてしまった。

どうして継子は学校に行こうとしなかったのか。

いつもは夫が1番遅くに家を出るのだけど、今日夫はいない。

だから私が家を出た後、学校に行かずにYouTubeでも見ようと思ったのだと思う。

いつもは夫にうるさく言われて、家を出るからだ。


どうしてあの子はこうなのか。

車の運転をしながら、ムカムカが止まらない。

朝せっかく気持ちよく早起きをしたのに台無しだ。遅刻しそうな現実が余計にムカムカさせる。

渋滞に巻き込まれてイライラしてると、末っ子ちゃんが「保育園行かない」とぐずりだした。

「だめ!行くの!ママは仕事なんだから!」と強い口調で言ってしまった。

すると、末っ子ちゃんはえずきだし、そのまま嘔吐してしまった。


道沿いのコンビニに慌てて入る。

「ママ、心配しないで」と泣き出す末っ子ちゃん。

私も涙が出てくる。

朝からめちゃくちゃだよ…。

吐物でどろどろの服をティッシュで拭き取ってやり、しばらく呆然としてしまった。

しんどい?と聞くとうなずく末っ子ちゃん。

私がイライラして強い口調で叱ったから、吐いたのだろうか。

それとも本当に体調が悪かったのだろうか。

熱はないし、顔色もそんなに悪くない。

でも元気はなさそうだ。水が飲みたいと言うので、コンビニで水を買ってやり少しずつ飲ませた。

「保育園休む。しんどいから。ね、ママ、一緒に休も。一緒にいよ?」

泣きながら言う末っ子ちゃん。

気力も体力も何もかもいっきに低下した私はぼんやりしていた。どうしてこうなるんだろう。

末っ子ちゃんは私に抱きついてきた。

ごめんね、末っ子ちゃん。

イライラしてごめんね。優しくできなくてごめんね。


今日の出来事は子育ての些細な場面なんだろうか。

もう私には分からない。

頑張っても頑張っても、あの子に掻き回される日常。

私があの子の対処をしなきゃいけない日常。

今日は仕事を休んで末っ子ちゃんと一緒に過ごした。幸い、その後嘔吐はしなかった。

今日も夫は帰りが遅いのだ。なんせ遠方に行ってるから。

どうやってバランスを取ればいいのか。

気分良く過ごしたいのだ。

やる気や元気を消耗したくない。

ルールが守れない。したらいけないと言われる事をやめられない。反省できない。我慢できない。平気で嘘がつける。誠実さが皆無。素直さが皆無。思いついた事を躊躇いなく何でもやってしまう継子。

子供だから仕方がないですまされるんだろうか。

私は普通の人でいたい。

普通のお母さんでいたい。時々は気分良く過ごしたい。

目を吊り上がらせて怒る日常から解放されたい。

継子が悪さをしないように先回りして、知恵を絞って物を隠す日々から解放されたい。

あの子から解放されたい。