【商品説明】

現在の医療では「問題解決能力のある理学療法士」が求められている.本書は,問題基盤型学習=Problem Based Learning(PBL)の方法を用いた臨床思考を提示して,理学療法士の臨床推論能力スキルアップに役立つように編集.35の典型症例をもとに,関連する知識を蓄積しながら,系統的に各疾患について診断・評価・治療プログラムの立案といった重要事項をケースごとにわかりやすく解説.理学療法士が臨床実践において基盤となるクリニカル・リーズニング能力の開発・向上のための効果的なガイドになり,臨床の現場で,また教育の現場で幅広く活用できる1冊.

目次

問題基盤学習のすすめ problem based learning (PBL)
1.脳梗塞(肩の痛み)
 ─脳梗塞後,左肩関節に痛みを訴える左片麻痺の50歳男性
2.脳出血(肩手症候群)
 ─脳卒中後,左肩麻痺に肩手症候群を合併した65歳の女性
3.脳梗塞(歩行困難)
 ─足部の運動障害,感覚障害により歩行困難を認めた46歳女性の右脳梗塞(左片麻痺)患者
4.大腿切断
 ─左大腿切断の45歳男性
5.腰椎椎間板ヘルニア
 ─下肢運動機能障害を主訴とする腰椎椎間板ヘルニア術後の37歳男性
6.上腕骨顆上骨折
 ─肘関節可動域制限を呈した上腕骨顆上骨折の8歳男児
7.Colles骨折
 ─Colles骨折により,患側上肢機能障害をきたした78歳女性
8.大腿骨頸部骨折
 ─大腿骨頸部骨折後,人口骨頭置換術を受けた72歳女性
9.下腿骨骨折
 ─交通事故で下腿骨骨折を受傷した20歳男性
10.関節リウマチ
 ─長期経過を経た関節リウマチの60歳女性
11.腕神経叢損傷
 ─外傷性腕神経叢損傷による右上肢機能不全を呈する29歳男性
12.手根管症候群
 ─右手のしびれと疼痛を主訴とした手根管症候群の45歳女性
13.胸郭出口症候群
 ─右上肢の脱力としびれを主訴とした胸郭出口症候群の29歳女性
14.肩関節周囲炎
 ─左肩関節周囲炎によりADLおよび職業に支障をきたしていた48歳女性
15.腱板損傷
 ─左肩挙上困難で入院し,腱板損傷と診断された52歳男性
16.変形性股関節症
 ─寛骨臼回転骨切り術を施行された変形性股関節症の27歳女性
17.変形性膝関節症
 ─変形性膝関節症による疼痛で歩行困難となり,人口膝関節形成術(TKA)を施行した
  72歳女性
18.ACL断裂
 ─ACL再建術を受けた21歳男性
19.半月板損傷
 ─右膝内側半月板損傷と診断され,関節鏡下にて手術予定されている20歳男性
20.頸髄損傷
 ─第7頸髄損傷完全四肢麻痺(第8頸髄節以下麻痺)と診断された45歳男性-離床期からの
  理学療法
21.胸・腰髄損傷
 ─第8・9胸椎脱臼骨折により胸・腰髄損傷を呈した30歳男性
22.慢性閉塞性肺疾患
 ─気道感染による症状悪化のために入院となった慢性閉塞性肺疾患(COPD)の71歳男性
23.心筋梗塞
 ─急性心筋梗塞(広範囲前壁梗塞)を発症した78歳女性
24.糖尿病
 ─空腹時血糖174mg/dLで2型糖尿病と診断された65歳女性
25.パーキンソン病
 ─歩行障害の悪化で入院した68歳パーキンソン病男性
26.筋萎縮性側索硬化症
 ─両上肢の機能低下で入院し,筋萎縮性側索硬化症と診断された58歳男性
27.脊髄小脳変性症
 ─歩行・移動能力が低下した脊髄小脳変性症の57歳男性
28.ギラン-バレー症候群
 ─歩行不能で入院したギラン-バレー症候群と診断された27歳男性
29.脳性麻痺(痙直型)
 ─外来理学療法を目的で受診した脳性麻痺の6歳男児
30.脳性麻痺(アテトーゼ型)
 ─坐位保持不能で入園したアテトーゼ型脳性麻痺の5歳男児
31.ポリオ後症候群
 ─ポリオ後症候群と診断された50歳の男性
32.筋ジストロフィー症
 ─歩行不安定のため通院したデュシャンヌ型筋ジストロフィー症と診断された7歳男児
33.脳卒中後遺症
 ─屋内移動能力が低下した在宅脳卒中後遺症の79歳男性
34.腰椎圧迫骨折
 ─腰椎圧迫骨折後,徐々に寝たきりになった82歳の女性
35.パーキンソン病
 ─入退院を繰り返した後,自宅療法を行っているパーキンソン病の68歳男性
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目次

1 高次脳機能障害とは何か
2 高次脳機能障害の病態と原因
3 高次脳機能障害の評価
4 高次脳機能障害に対するリハビリテーションの骨子
5 高次脳機能障害のリハビリテーション
6 チームアプローチの実際
7 就労に向けたリハビリテーション
8 社会・家庭生活上の課題と対応
9 社会福祉制度の利用

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研究論文を読むときには研究論文に書いてあることの限界を正しく把握し、何をどこまで臨床応用できるのかという理解ができなくてはならない。本書では、まず、論文を要約するためのスキル(PECO)を身につけることから始め、研究デザインの分類とバイアスの判定、そして後半ではとくに初学者が研究論文を読む際に難関となる、統計学的な解説を、ほとんど数理的な知識がないことを前提に重点に解説した。
本書は初学者が研究論文に向かうとき、PECOという4つのポイントを手がかりに論文の内容を把握できるよう解説。論文理解に必須の統計知識も読者がほとんど数理的な知識がないことを前提に、「理解」に絞って解説しているため、わかりやすい。初学者に必携の1冊である。
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歩行動作を通して、理論的、客観的に患者を見るために有用な1冊 リハビリテーション医療に関わる者にとって、歩行分析に関する知識は必要不可欠。原著者は臨床経験豊富な理学療法士であり、原書はJ. Perryの歩行理論に基づき歩行動作を運動学的、運動力学的側面からわかりやすくかつ実用的にまとめられている。本書は歩行動作を通して、患者を理論的、客観的に見るために有用な書籍である。理学療法士、義肢装具士、工学博士が学際的協力のもとに翻訳したテキストブック。
運動療法に役立つ 単純X線像の読み方
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電子カルテの普及・チーム医療の促進など,近年,理学療法士が単純X線像を目にする機会が増えている。整形外科医は単純X線像を主に診断と経過観察に用いるが,理学療法士においては,骨折の形や程度以上に,受傷機転を元に損傷組織を把握し,運動療法にどのような影響を及ぼすのかを読み取れることが望ましい。骨が折れるほどの力が加わっているとき,筋や靱帯にも何らかの損傷を及ぼしていると考えられるためである。
本書は理学療法士が単純X線像を目にした際に「どう見てどう読むべきか」を,全3章立てで豊富な正常像/骨折像とともに解説している。1章 総論では,骨折を読むための基礎知識として,骨折分類や転位,インプラント含む固定状態,軟部組織,経過などの読み方を解説した。2章 各論では,肩/肘/上腕・手/股関節/大腿/膝/下腿/足の8部位に分けて,正常像と骨折像を計100種以上,詳細な解説とともに掲載した。3章 絵の描き方では,構造の理解を助け単純X線像を有効に利用するためのコツとして,代表的な画像の描き方を提案している。
骨だけでなく筋や靱帯の状態をも読み取り,臨床症状そして運動療法に結び付けて,患者の機能回復へ導くための一冊である。