さっきマックで女子校生が「生まれ変わり信じてるくせになんであんた自殺しないの?」「いや、人生もう一度やりなおすとか、ふつうにめんどくさいだろ」とか会話してて、なるほどっておもった。
漫画『キックアス』の主人公が、死んでハエとかクモとか変な虫に転生したらイヤだって考えてるシーンはちょっと意外な感じがした。輪廻転生みたいな発想ってアジア圏特有のものだとおもってた。
映画『先生を流産させる会』をみました。
- 予告編かっこよかったし、柳下毅一郎らそうそうたる面々がほめてたので、まあハズレはないだろうと思ってみに行きました
- が、おもしろかった。
- サワコ先生は無謬の教育者ではなく人間的な部分もあるキャラクターなのですが、だからこそラストシーンで「指導すること」を貫いた姿勢には気高いもの感じました。
- ぼくはどちらかと言うと生徒のミヅキの方に感情移入してみていました
- が、こちらをぐいっとにらみ返してくるサワコ先生の視線に、「ああ、おれはまだコドモだなあ」と感じました。
- 男の先生は全員ひたすら与えられた状況を受け流しているだけ。男子生徒いない(女子中?)。サワコ先生の配偶者も全く登場しない。父親が一人も出てこない。この男性不在感が、監督のセルフイメージの反映のように思えました。
- 「現実感なさすぎてちょっと……」と思う人もいるかもしれないけど(というか映画館出るときにそう話してる人がいた)、おれにはリアルだった。あの中学校の教室の独特の匂い、給食の匂いなのか、汗の匂いなのか、理科で使う薬品の匂いなのかは分からないけどそれらが鼻先によみがえってきた。
- ただモンスターペアレンツのえがき方はやや通俗的というか、実在感なく感じられた。
- ある生徒の母親からのちょっとした自立も、やや唐突に感じられた。
- でも、ああいう人けっこうほんとにいたりするし、もう一回みたらまたちがう印象を受けるかもしれない。
- あ、あと、まず救急車よべよ! って思った。
- テーマ的にはあまり関係ないけど、スカートが血に染まるシーンで『姑獲鳥の夏』(原作のほう)を思い出した。
自殺とか軽々しく口にするのよくない気がしてきた……