テレ朝は、この数日、水泳の世界選手権でシンクロナイズドスイミングチームの活躍を大々的に熱血放送した。熱血放送と言えば、この男、松岡修造の登場だ。修造は、やたら熱くうるさい印象なのであるが、冷静に聞いていると、選手とのコミュニケーションの取り方も上手く、情報収集もきちんとしており、番組を盛り上げるのに長けているのである。意外とシューゾーすごいのだ。確か、昔、荒川静香のイナバウワーを取り上げ、ブームの火付け役に一役買ったことを記憶している。

 

ところで本題の前に・・・今回も修造が「マーメイドジャパン」とうるさかった。最近の~ジャパンっていう風潮ってどうなんだろう?侍ジャパン、なでしこジャパン、火の鳥ジャパン・・・普通に日本代表チームで良くないか?と思う反面、東京オリンピックの新種目、サーフィン、ボルダリング、空手や3人のバスケのチームに〇〇ジャパン・・・マスコミがどんなネーミングをするのか楽しみだ。でもこれって、誰がネーミングしてるの?

 

さて、本題に入る。もう連日、修造と小谷実可子が「メダルに届くか」「ライバル、中国、ロシア、そして最大のライバル、ウクライナに勝てるか」と煽っていたし、演技の合間に、井村コーチと選手の感動秘話や、選手の成長記録、選手の親族と井村コーチの絆とか本当に面倒な構成だった。再現VTRまで製作してたし。井村コーチ、関西のオバはんだったし。(事実そうだけど)そうやって、煽りに煽って、個人もデュエットもチームフリーもメダルに届かず・・・チームTR、フリーコンビネーション、ミックスデュエットで3つの銅メダルを獲得しただけだった。普通に考えれば、本当に世界選手権で銅メダルって大したもんである。テレ朝が煽らなくたって、井村コーチの厳しさは日本人には刷り込み済みだから、選手たちがどんなに大変な努力をしたのか知っている。

 

素人の目から見て、日本のシンクロ、井村コーチの特訓により、文字通り見事にシンクロしていて、技術的にはすごいんだろう。だけど、見ていて全然面白くないのである。いつも和太鼓のリズムに乗せて、ドンドコやっているが、やはりロシアやウクライナのリフトから繰り出す高さのある大胆なジャンプ、バレエを基礎とした芸術性や独創性ある演技構成にかなわないのである。体が小さいから見栄えもしない。スペインやメキシコなどのように、会場が湧くような音楽の選択でも振り付けでもない。こりゃ、メダルに手が届かないなと素人目から見てもそんな感じなのである。なのに、テレ朝が「メダルに向けての秘策あり!それはこの技だ!」と煽るのだけど、ある選手の柔軟性を利用したリフトなのだが、これがまた地味なのだ。私は、素直によくぞ銅メダルを3つも獲得したなぁと選手たちの努力に尊敬の念を抱く。素晴らしい演技を見せてもらった。それだけでいいのである。メダル獲得の目標に対しての結果や現状分析は日本代表チームの各々がすればいいことで、国民は、自国の選手の頑張りに敬意を払えばいいだけだ。マスコミによる、やれメダルを獲得しろ、感動を与えろとか大きなお世話なのである。

 

最後に一言、最近のスポーツ選手は、試合前に「見ている人に感動を与える」というが、こちらも大きなお世話だ。競技や演技を見て、感動するか否かは、見ているこちら側が決める。人はただただ無心に頑張る姿に感動するものだ。その姿がそうであるなら、誰に言われなくても、こちらは感動する。いちいち言うな!