大人のADHD もっとも身近な発達障害＠岩波明

自分はダメな人間だと思い込んでいませんか

大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書)/筑摩書房: ￥864; Amazon.co.jp

十人十色、いろんな個性があってあらゆる人が集まっているのが
社会と呼ばれるんだろうと思うのですが、なんだかんだと
学校教育になじまないといけないし、社会のルールもあるしなど
これが生きやすい人もいれば、生きづらさを感じる方も
少なくないのではないかと感じるわけです

発達障害、子どものこととばかり思っていましたが
昨今いろんなことが分かってきて、大人でも100人に2～ 3人くらいでしょうか
ADHD(注意欠如多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム障害)などと
診断される人も増えてきているようなのです
まぁ、障害とかじゃないんですけどね、協調性とか社会性とか
空気を読むみたいなことがちょっと苦手、ひとりでいるのが好きみたいな
人もいれば、いきなり癇癪を起こしちゃう人もいたりして
一見、他人からしてみれば何でそんな態度を取るのと
思われがちな人も、それは自分がダメ人間だからではない
そういう脳の持ち主だし、性格の一部だと言うことなんです

周りの理解があればいいですけどね、なかなかサポート体制が整っている
職場なんぞはないんじゃないかと感じます
景気がいいとか数値だけで判断されても、必死になって事業を回している
アベノミクスの恩恵を受けるのはいつの日かみたいなことに
ならざるを得ない状況の中で、発達障害だからサポートしてくれみたいな
そんなの大手企業でもかなりキツくなってきているんじゃないかな～

まずは「知る」ことが大事
周りの人が簡単にできて、自分だけができないというだけで
ヘタに落ち込むことはないということ
そりゃぁ、いろいろ言われるかもしれませんが、発達障害でなくとも
批評する人はしますからねぇ～
テレビで、批評するのと実行してみるでは雲泥の差と言っていたのを
思い出しましたが、やっぱりやってみることが大事で

周りの批評や批判を上手く交わしていくためにも、まずは自分のことを
知るというのはとても重要なことではないかと思うのです

この本では、数々の事例が書かれており、そのケースごとに
どのようにして対処してきたかなど分かりやすく参考になります
薬を上手に使っているイメージがありますね
治療することで本人がラクになれば、それはそれでいいことで
的確に治療するためにも、まずは今の状態をちゃんと把握する
それがとっても重要なことなのではないでしょうか