土用の丑の日には、必ずと言っていいほどうなぎを食べます
もう、10年以上前から毎年土用の丑の日になると、うなぎ食べまくりですねぇ
実は、土用の丑の日は私にとって思い出深い日なんですもう、10年以上前から毎年土用の丑の日になると、うなぎ食べまくりですねぇ
その前に、土用の丑の日とは何ぞやという方のために
土用の丑の日とは、うなぎを食べる日なんであります
って、平賀源内が決めちゃったってことなんですかねぇ
詳しくは、ウィキペディア にお任せするとして
とにかく、なんでうなぎを食べないといけないのっていう疑問もあるでしょうが
これもお祭りみたいなもんで、土用の丑の日にうなぎを食べましょうよって感じ
これがまた、結構美味いですしねぇ
私、新入社員のころは魚屋さんだったんです
そう、とある大手スーパーの魚屋売り場に配属になったんです
私が希望したわけでもなく、会社の都合での配属だったんですが
魚屋ってことは、包丁も使えないといけないし
それ以前に、社会人としてりっぱな戦力になっていないといけないでしょうし
でも、当時はそれどころじゃなく
全くと言っていいほど、つまりは「お荷物」状態だったんです
当たり前といったら、その通りかもしれないんですが
包丁は使えない
陳列は下手くそだ
売り場のこともよく分かっていない
仕事の要領も悪い
気合だけで、すべての業務が空回り
当時の上司は二人いて、関東を代表するようなスゴ腕の持ち主の職人肌の上司と
若手のホープ(現在もバイヤーとして大活躍されていると聴いています)だったこともあり
毎日が緊張の連続でした
今となっては、その時の経験が貴重だったんだって思えるんですが
その時は、毎日があっという間に過ぎていく毎日で
ついていくだけで精いっぱいって感じ
そんな中、魚屋さんで商売している方なら誰もが売上UPのチャンスとばかりに
気合を入れて、販売計画を立ててくるのがこの土用の丑の日なんです
もう、日本中の家庭の食卓にうなぎを並べるぞって勢いだったんです
学生時代までは、土用の丑の日なんて意識してこなかった私は
いきなり、そのうなぎの日の嵐の真っただ中に放り込まれたってわけでビックリ
まだ、販売計画なんて立てられるわけもなく
ただただ、目の前のうなぎの蒲焼をお客様に売るのが私の仕事
何が何だか分からず、必死でしたね
実は、スーパーの売り場の中での重要な仕事の一つにマネジメントがあります
何をどれくらい売る計画なのかそこにどれだけの人員を投入するのかなどなど…。
当時の私は、戦力にもなっていなかったので
マネジメントなんてできるわけもなく、よく分からなかったのですが
当時の上司は頭をフル回転させて、土用の丑の日の計画を練ったのでしょうね
そんなこと、当時の私は何にもわからず
私は、売り場のど真ん中で
四方を冷ケースという冷蔵の効いたケースが置かれて
その中に、これでもかっていうくらいにうなぎの蒲焼をドドンと積まれて
開店と同時に、四方八方からお客様に「うなぎの蒲焼2尾分ちょうだい」とか
「国産うなぎ10尾ください」とか大量に注文が入ってきて
うなぎの蒲焼が満タンに積まれた冷ケースに囲まれた中で、私はこれでもかっていうくらいに
テンぱって必死になってうなぎの蒲焼を売っていたんです
そんな時に、二人の上司が私のところにきて一言…
「ちょっと、競合店の様子を見てくるからさぁ。頑張ってね」
テンぱっている私を売り場に置いて、自分たちはお店の外にサッサと出かけていったんです
なぜじゃぁ
今なら分かるのですが、競合店のリサーチは大事な仕事です
でも、何も知らない当時の私はムカつきましたねぇ
こんなに頑張っている私を置いて、サッサと売り場を放棄するなんて許せない
でも、うなぎの蒲焼が満タンに積まれた冷ケースに囲まれた中で私は
相変わらず大量のお客様から注文をいただいていて
全く身動きが出来なかったんです
じゃぁ、どうすればいいか
そうだ、このうなぎの蒲焼を全部売っちゃえばいいんだ
ただでさえテンぱっていたのですが、拍車をかけてうなぎの蒲焼を売りまくったんです
もう、この世の食卓すべてをうなぎの蒲焼にしてみせるって
何とも自分勝手な発想ですが、そんな思いで売りまくったんです
それが功を奏したかどうかは分かりませんが、私を取り囲んでいたうなぎの蒲焼が
みるみるうちに売れてなくなっていたんです
あれだけ積まれていたうなぎの蒲焼が、もう底をつきそうだっていうくらい売れちゃった
もう、めちゃくちゃ頑張りましたよぉ
そこに、競合店リサーチから帰ってきた上司二人が私のところにきて一言・・・
「やべぇ、もうこんなに売れちゃったの」
その時、初めて上司に対してアゴで指示していましたねぇ
速く補充しろとか、この商品がないとか
いろんなことを言いましたねぇ
でも、心の中ではとっても嬉しかった自分の力で売ったから
とにかく売ったし頑張ったし
会社でも有名な上司二人が、舌を巻くぐらいにうなぎの蒲焼を買っていただいて
社会人になって、初めて自分が戦力として認められた気がしたんです
実際に、その後いろんな仕事を覚えるようにもなりましたし
何でも、人間やればできるんだってその時に肌で感じたのが
新入社員のときの土用の丑の日の出来事で
その時の自分の気持ちを大事にしたいから
毎年毎年、土用の丑の日になるとうなぎを食べるようにしています
長い文章になってしまった
スーパーの魚屋として、土用の丑の日の売り場を5度ほど経験しましたが
毎年、私は勝手に燃えていたイベントだったと思います
だから、今でもうなぎの蒲焼をみると当時のことを思い出したりしますね
そんな思い出は、いつまでも大事にしておきたいものですね
自分だけの勲章だと思っています
今後の日曜日かぁ、土用の丑の日は
みなさんも、好みがあるとは思いますが
今後の土用の丑の日には、うなぎの蒲焼を食べてはみませんでしょうか
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【うなぎに関する著書の記事】
爆笑問題のニッポンの教養 「脱出したい!」のココロ 「海洋生命学・塚本勝巳」
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