健さんを訪ねて。その二 | 人生を楽しむ為に!

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パワーリフティング、ウェイトリフティング競技経験あり。
アメリカゴールドジムでウィダートレーニングメソッドを習得。
現在は仕事と健康の為に日々トレーニングに励んでいます。

幾寅駅の隣にある物産店の方から聞いた話をいくつか思い出した。

健さんは映画「鉄道員」のロケの為、この土地に約二週間ほど滞在していたという。

他の出演者の方達はこの南富良野町に宿泊していたらしいのだが、健さんだけはこの幾寅から南西にある占冠村のスキー場、トマムのガレリアスイートというホテルに滞在していたのだそうだ。

トマムと言えば私が何度も訪れているスキー場で、ガレリアスイートには泊まった事は無いがもちろんそのホテル自体は知っていた。

ツインタワーの全室スイートルームという高級ホテルだ。

バブル全盛期に建てらたものだが、最近では割とリーズナブルな値段で泊まれるらしい。

撮影中、健さんはこのトマムのホテルから車でロケ地の幾寅まで、雪の中通っていたという。

ちなみに私はおおよその地理を把握しているが、トマムから幾寅までは冬だと車でだいたい一時間位かかるのではと思う。

ロケ中、寒い中地元のおばちゃん達が出演者やスタッフの方達の為に、毎日のようにおぜんざいを作って振舞っていたらしい。

健さんはいつも無言で全て平らげて、ご馳走様でした!と一言言うだけだったらしいのだが、ある日ぜんざいを食べた健さんがおばちゃんのところにやってきて、「今日はいつもと味付けが違うんですね!でも美味しかったです!」と挨拶にきたらしい。

おばちゃんは、えっ?と思ったらしい。

なぜなら、いつもと同じように作ったつもりだったからなんだとか!

そこで慌てて、皆でその日に作ったそのおぜんざいの材料などを調べ直してみたところ、なんとびっくり砂糖と塩を間違えて入れてしまっていたという。

それでも美味しかったとお礼を言ってくれた健さん、本当に素晴らしい人間だと感心させられてしまう。

後に砂糖と塩を間違えたおばちゃんは、そのおかげであの健さんとお話をする機会が出来たし、今となっては良い思い出話になりましたと言っていたらしい。

それから映画には俳優や劇団員の他に、エキストラで地元の方達が何人も参加していたそうだ。

そのエキストラの方達のタイプ別に出演する場面が決められていたらしく、クライマックスで乙松さんの棺を何人もの人達が担いでキハまで運ぶシーンでは、より高い位置に担いでしかも見た目も良くする為に、身長が180cm位の男性を集めたのだと言っていた。

物産店の人は私に向かって、お客さんがもしあの時この場所にいたら間違い無くあの棺を担ぐエキストラに選ばれていましたよ!と話してくれた。

もしそんな事になっていたら、この上無い光栄だったんだけどな。

例えエキストラとは言え、あの高倉健さんの映画に出演出来たなんて一生の自慢話である。

まあそんな夢物語はさておき、映画やテレビでは知る事が出来ないような裏話を聞けて、本当に良かったと思う。

ところで映画の中で健さんが立っていたホームの同じ場所で、「出発進行~!」「後方よし!」とやったのは私だけでは無いだろう。

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あの健さんが立っていた幌舞駅のホームに自分も立って大満足!^ ^

続く。