病気が治ったら | 38度線の北側でのできごと

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 20年くらい病気を患っている。いや、気の持ちようだろという人は多い(特に父親がそうだ)のだが、先月からある治療を試したところ、劇的に効いてきた。若干の副作用はあるのだが、加齢を考えたら諦めがつく程度。

 

 さて、病気が軽くなってきたら何をしてみようか。

 

 とはいえ、酒も飲まないしそもそも余り遊ぶ方ではないし、世の中コロナだし、しょうがないので昼の仕事を頑張ってみることにした。

 

 昼の仕事には色々なノルマがある。これが実に忌々しいのだが。このノルマをオールクリアしてみようと考えてみた。

 

 営業ノルマ。300%、700%、100%。うわ、ここまで来ますかという数値が出た。

 

 続いて品質。FランクからBランクへ急上昇。

 

 他、月末を前に求められる数値は全て100%を越えつつある。コンプリートが見えて来た。

 

 おかげでぼくだけでなく、チームの成績も爆上げして上司は大喜びだ。ああ、これが健康ってやつか。

 

 何だか虚しくなってきたので、ニッポン無責任時代を見に行ってきた。会社帰りに。

 

 スクリーンの向こうの東京は、第一回のオリンピック直前の東京は何だか古めかしいけど、がやがやと騒がしそうだった。夜は暗くて、植木等がほーい、ほーいと踊りながら歩いていて、そこだけが輝いていた。

 

 ニッポン無責任時代。おわり。というタイトルを最後に見て終わる。終わってなどいない。映画が終わった時から今まで無責任時代は続き、まさに2回目のオリンピックを前に、ニッポンは無責任時代の渦中にある。

 

 終わらない緊急事態宣言にしびれを切らした飲食店が普通に営業している渋谷。円山町も歩く人は少ないけれど、駅に向かうにつれて人の数は増えていく。

 

 次は「大冒険」を見に行く。会社帰りに映画。ああ、なんてぜいたくなのだろう。