デートはいつものように、何もなく終わった。

 
私からも先のメールの事は言い出さなかった。それが正解なのかもしれない。
 
ただ、今日の食事時間は短かったかもしれない。
会計もいつもよりも少なかった。
 
Mちゃんは今日はお腹を空かしていなかったのだろう。
 
私も歯ので調子が悪くて、そんなには食べられなかった。
 
いつもより早く食事を終えて、いつものホテルヘ。 
 
今日は空室が目立った。
いつもは空室が2,3室しかないのに今日は10室ぐらい空いていて、いつもならばほとんど迷う事はないのに、あまり空室が多いと、かえって迷ってしまうものだ。
 
 
 
 
すぐに歯を磨いてお風呂に湯を張る。ソープ嬢Mちゃんのルーティーンの行動だ。
 
禁欲生活2週間の私は直ぐに始めた。彼女も、もう心得たものだ。
 
だが私は直ぐに果ててしまって盛り上がりに欠けた。
 
バブルジェットバスには適度のお湯が張られていて、ジェットバスのスイッチを入れると泡が盛り上がった。
 
 
 
 
私の元気は続いていて風呂の中で今日は3回いけるかもしれない、なんて話した。
当然彼女は疑っていたのだ。
私だって内心、それは無理と思っていたが、その時ので気分は3回でもいけそうだったのである。
 
風呂上がりにすぐに2回戦が始まった。
が、ここでもすぐに果ててしまった。
 
なにか空振りを2回したような気分だった。
でもしっかり射精していた。
 
終わってから、もう1度体を洗ってコンビニで買ったプリンを食べ、ベッドに行きテレビで昼間の映画を2人で観た。
少し眠くなった。
映画の終わり頃に眼が覚めてコーヒーをいれて2人で飲んだ。
 
彼女からチョコレートを貰った。ちょっと義理チョコとは思えないものだ。
 
私からも彼女の誕生日祝いをあげた。
彼女から好きな蔵元の大吟醸酒とユニクロのセーターとブラウス。
 
2人とも荷物を持って帰路についた。
 
私は銀行に寄って競馬の軍資金を口座に入れた。
 
駅に向かう。
それでも、まだ外は明るい時間だった。いつの間にか夕方の時間が遅くなっていたのだった。