患者さんの外側上顆炎の痛みで一日中頭を抱えているあなたへ | 山野井 孝志のブログ

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日本疼痛リハビリテーション協会 
公認インストラクターの山野井孝志です。
日本疼痛リハビリテーション協会《JPR協会》の技術で得られた結果をこちらでお伝えできればと思います。
よろしくお願いします。

From 山野井 孝志



セミナー会場でセミナーが
始まるまでの時間を使って・・・



本日は祝日で久々に一生徒として
新たな知識を得るために
セミナーに来ております。



日々臨床を重ねていくと
いろいろな疑問が出てきます。



痛みが取れない人

戻りが早い人

悪化してしまう人



考えても考えても
答えが出ない時があります。



そんな時僕はどうするのか?



初心に帰って再評価です。



一昔前は評価なんかしてなかったので



一体どこが原因でこの痛みが
きているのかな?って



秋田にいる時とか一日中考えていました。



それを秋田にいた時の同僚に話したら
変な目で見られて呆れられました。



全然気にしてはいなかったんですけど



その頃ってまだ疼痛誘発動作を
知らなかったわけでして



自分の頭の中で
幾つか原因をピックアップしては



試して失敗しを繰り返していました。



どうやってもこの方法では
時間がかかります。



しかし今ではその作業(評価)を
短時間で行うことができます。



それが疼痛誘発動作です。



今までえらい時間がかかっていた
仮説検証作業が
あっという間に済みます。



だから時短になるんです。



そんな疼痛誘発動作ですが
大事になってくるのが
評価するべきポイントです。



今回も上肢に原因がない
パターンの方で



「横隔膜」です。



前回もお伝えしましたが
上肢の動きに重要なのは
「胸郭の硬さ」です。



ここの可動域が出ないと
上肢にかかる負担が増えます。



上肢の筋膜は必ずここを通って
全身に繋がります。



ここが止まっていると
負担を分散することもできないし
力を集めることもできません。



そして胸郭の硬さを決める筋で
重要になってくるのが
横隔膜です。



横隔膜は
腰椎や肋骨、胸骨から
腱中心に停止します。



横隔膜は胸郭の硬さを
決めるだけではなく



膜の繋がりで上肢に繋がります。



横隔膜は縦隔を通じて
斜角筋などの筋膜につながり



そこから上肢の筋膜に繋がります。



なので横隔膜に硬結があれば
人によってはその硬結が
上肢に影響する可能性があるわけです。



ではどこの硬さを見ればいいのか?



それは剣状突起あたりの硬さを
まずはみてください。



横隔膜に硬結が
出やすいポイントになりますので
評価するポイントの一つです。



というわけで
上肢をいくら治療しても変わらない方なんかは
今回お伝えしました横隔膜を使ってですね



痛みをとってあげてください。



それでは今日はこの辺で失礼いたします
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。



JPR協会関東支部長の山野井



PS.ただただ痛いところをマッサージするのはやめて
疼痛治療を始めませんか?