【大学入試の現在地】指定校推薦を減らし一般選抜を拡大。関西学院大学に見る「学力重視」への揺り戻し(All About) - Yahoo!ニュース https://share.google/538pLqB9u96d4P1rw


90年代は指定校推薦枠は非常に少なかった。


この指定校推薦。大学側が相手方の高校の学力レベルが決して均一でないのに大量にばらまいたことにある。


A県の高校の県内平均学力とB県の高校の県内平均学力は同じなわけはなく、母集団の違いで偏差値の違いがでてしまう。

A県の高校生は平均学力が高ければ、優秀な成績を取っても偏差値は相対的に下がるし、B県の高校生の平均学力が低ければ、優秀な成績を取れば偏差値は相対的に上がる。


つまりだ、同じ偏差値を出しても、実は学力の質はまったく同等ではないのです。


そして、評定値が同じでも、学力面で高校の質、生徒の質が違うのだから、大学に入ってからの学問に対する理解力や質に開きが大きくなるのは当然で…。


猫も杓子も指定校推薦で行けるようになったから、私立大学の学生の質は低下するだろう。

そして、地方圏の国立大学にもその余波はあって、5教科8科目をしなければならないし地方圏の国立大学は中堅層からは忌避され、安易に私立の指定校推薦に流れるから、地方圏の国立大学はレベルを低下させてしまう。


つまり、競争原理の働かない世界では堕落した世界しかできないわけで。


私立大学はの上位、早慶ですら、一般組と指定校推薦、内部進学者では地あたまの違いや、基礎的能力に開きがあると言われている。

ましてやそれ以下の私立大学は酷いものだろう。


比較して悪いが、東大をはじめとする旧帝大、一橋、東京科学大(旧医科歯科+東工)、神戸、横国、千葉、広島、岡山と国公立の医学部は競争原理がはたからくから基礎的能力のある学生が集まるのは確かだろう。


この基礎的能力は、考える力、コミュケーションの力を高めるのに必要なもので、幅広く基礎的学力かあるゆえに幅広い思考力につながるんだと思っている。


私文3科目(英国社、英社+小論)、私立理系(英数理科1科目)といった限られた学力では、基礎的能力が涵養されるわけないのでして、そうした安易なものを育てるのは亡国のはじまりだと思うのでした。