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富士通<6702.T>は7日新型スーパーコンピュータの販売を世界で開始すると発表した。6月に世界最速の計算速度を達成した次世代スパコン「京(けい)」に採用した技術を向上させた製品で、出荷開始は2012年1月を予定。価格は約5000万円からで、今後3年間で50システムの販売を目指す。  新製品「PRIMEHPC(プライムエイチピーシー) FX10」は、「京」の技術を発展させ、富士通が単独でプロセッサからソフトウェアまで開発した。地震や気象現象の解析、新エネルギー開発、新薬開発や医療研究などでの利用を見込む。顧客の要望に応じて、導入しやすい筐体(きょうたい)1台から大規模な計算処理が実現できる1024台までラインアップが可能。官公庁のほか、民間企業など幅広い需要の獲得を狙う。  「京」は理化学研究所と共同開発を進めている次世代スパコン。6月には、毎秒8162兆回の計算をこなし、スパコンの計算速度ランキング「トップ500」で世界一を獲得した。今月2日には目標としていた毎秒1京(京は1兆の1万倍)回を超える計算速度を達成したと発表、名実ともに「京」を実現した。1京回突破は世界初。  スパコンは国家レベルの次世代技術開発や企業競争力の強化に不可欠となっている。気象や災害などの予測が可能になり、防災・減災の実現につながるほか、レアメタルや石油などの資源探査も効率的かつ高速にできる。すでに実績のある日本、欧州での販売を強化するほか、新興国などでもビジネス展開を狙う。自動車や衣料の生産などで、部品・素材段階での設計・デザインのシミュレーションにも生かせるとして、企業向け需要拡大も図る。  スパコン事業を担当する山田昌彦・テクニカルコンピューティングソリューション事業本部長は説明会で、「世界一というメッセージが広がっており、富士通の名がまだ知られていないような地域から問い合わせがきている」と説明。アラブやアジア圏、ブラジルなど国家的プロジェクトが多数進行中の国・地域でも今後、受注したい考え。  富士通のスパコン事業は現在、国内かつ官公庁向け需要がほとんどで、世界シェア2%、売上高は160億―200億円にとどまっている。15年にはクラウドサービスなども含めて世界シェア10%、売上高1000億円まで伸ばす計画。このうち、今回の新製品は300億円を見込む。同社の予測では、今後スパコン市場は年7.6%成長する見通しで、15年には1兆円市場に拡大、サーバ全体の25%を占めると予測している。  <NEC、省エネスパコン開発に着手>  NEC<6701.T>は同日、省エネを特長とした新型スパコンの開発に着手したと発表した。製品化は2013─14年を予定している。CPU(中央演算処理装置)などの全機能を1チップに集約したオールインワン・プロセッサを搭載。消費電力は現行機に比べ10分の1、設置面積は同5分の1に削減することを目指す。  業務用冷蔵庫ほどの1台の大きさは小型プリンター程度に小型化する。価格も従来の5分の1に抑える見込みで、日本や欧州を中心に販売する。これまでは1台の価格が約1億円で、冷却電気代などの維持費にも数億円かかっていた。  NECが開発するのは海洋研究開発機構の「地球シミュレータ」などに採用されている「SXシリーズ」の次世代機。1秒間に約1兆5000億回の計算能力を持つ。同シリーズはこれまで、ドイツやフランスの気象当局などに累計1400台超を納入してきた。