大学の課題レポートで社会人にインタビューをして

それを記事にして教授に提出するという課題があった。

大学生活最後のレポートだし、気合い入れて、俺らしさ全開の記事でも書いてやるか!

と思って、珍しく本気で課題に取り組むことになった。

 

俺の人生の行動指針に従うと、「人と同じもの」は作りたくないので、

じゃあ今回の課題において「人と同じもの」って何だろうってところから考えてみた。

 

周りの一般的な学生が社会人にインタビューすると、

恐らく会社に勤めているサラリーマンにインタビューすることになるだろうなと想像はついたわけよ。

まあ、いても美容師さんとかかな?って。

 

それで、とりあえず連絡がすぐつきそうな人で、

社会人で面白そうな人を自分のラインの連絡先一覧を見ながら考えた。

 

いたわ。

 

適任な人。

 

あいつしかいねえと。

 

 

SIGだ‼

 

元借金まみれのラッパーで現タピオカ屋店長のSIG。っていうか中間管理職??

数年前はHOOD VIRUSっていうパーティー集団で一緒に騒ぎ散らかしてたのに

今じゃタピオカ屋何店舗も経営してるらしいじゃん!!!面白そう!!!

てな感じで、電話でアポ取ったら一発OKだった(笑)

 

課題が出された授業ではキャリアデザインについて学んでいた授業だったから

SIGには「あなたにとっての自己決定とは何ですか?」的な感じでインタビューしてみた

 

それではどうぞ。SIGからの渾身の言葉の数々をどうぞご覧あれ。

↓以下は大学に提出したそのままの記事です↓(多少の再編集点はあり)

 

 

 

「あなたにとっての自己決定とは」

 

「直感だよ、直感。」インタビューの資料を事前にメールで送信済みだったので、SIG氏との会話は結論から始まった。

 彼は現在の住まいである、T県のA市駅前でタピオカショップを営んでいる。彼とは、知人の紹介で知り合った。年齢は22歳、私と同世代だが、その力強い声からは現代の若者が参考にすべき情熱が込められていた。

 

 今回のレポートのテーマは「自己決定について」であるが、彼が思う自己決定とは、冒頭に書き記したように「直感」らしい。

 彼の斬新かつすべてが詰まった一言をもう少し掘り下げてみたくなったので、彼が放った直感という言葉が仕事に対してどのように活かされているか、仕事の内容と絡めてインタビューを展開した。

 

 彼の最近の主な仕事内容は、従業員の採用担当だ。若者の間でブームになっているタピオカショップの従業員に憧れている人間は少なくない。沢山の志望者の中でも長期的に雇用することを考え、将来性のある従業員を獲得することは必須条件である。

 理想の従業員像を聞いてみても、一口に語ることは容易ではないらしい。彼の採用基準はまさに「直感」なのだ。採用には沢山の時間をかけることは出来ない。短い時間の中で、従業員として適しているかを見極めなければならない。その時に大切なのが感情に左右されてはいけないということらしい。

 

 例えば、身内の不幸があった直後の採用面接だったらどうだろうか。悲しい気持ちで心が満たされて正しい判断ができないかもしれない。しかし、その時の感情に流されて、採用か不採用の二者択一の選択肢を見誤ってしまったら、今後の会社の方針に関わることになってしまうかもしれない。

 

 「感情はノイズみたいなものだ。」と彼は語った。面接を受けた従業員と対峙した瞬間から「直感」を活かした面接が始まるらしい。極端に言えば、表情を見た瞬間に従業員として適しているか否か判断するらしい。しかし、その判断が「感情のノイズ」によって妨害されている可能性も少なくないので、面接を終えてからその判断が適切であったかどうか、自分の合否の基準が感情によって左右されていないか思考を巡らせることが必要だと語っていた。

 

 彼へのインタビューの最中、繰り返し使われた言葉は「直感」である。

しかし、彼のようにこの「直感」を我々が使いこなすのは容易ではないだろうと思った。なので、直感力を使いこなせるようになるためにはどのような訓練が必要なのか、彼に質問をしてみた。

 

 彼いわく、「仕事中に直感力を鍛えようとすれば、例えば直感に従い判断をしたことにより、大きな損失に繋がってしまうかもしれない。」

「だけど、日常の些細なことから直感が騒ぎ出す瞬間を感じ取れるように鍛えていれば、それを仕事で活かせるようになる。」

と語ってくれた。確かにそうだ。重要であってもそうでなくても、直感に頼った判断の結果、それがミスに繋がれば上司にも言い訳がつかなくなってしまいそうだ。

 

「日常の些細な事」というのは、例えば欲しいシャツの色がオレンジ色か青色かで迷ってしまったときはどうだろうか。普段着ている色が青だから、今回はオレンジを買ってみようか。とか、いや今回は冒険せずにオレンジではなく青を買おう。とか、様々なことが脳内を駆け巡るかもしれない。しかし、これはまさに「感情のノイズ」である。迷った時こそ自分の騒ぎ出す直感に従って即決してみることが「直感力」を鍛えるトレーニングなのだ。

 

 その判断が誤っていて、その後の服の色合わせに苦労したとしても、会社のミスにより上司にいびられ続けられることよりはマシなのではないだろうか。

 

 彼とのインタビューは非常にスムーズに進み、30分ほどで聞きたいことが聞き終わってしまった。なので、個人的に聞きたかったこんな質問をぶつけてみた。「夢をかなえるためにはどうしたら良いと思いますか?」

 抽象的な質問に戸惑いつつも収拾がつかなくなりそうなほどに熱く、そして具体的に語ってくれた。以下は彼の言葉である。

 

 「確かに、夢は持ったほうが良い。でも、その夢が具体的なビジョンでなければ絶対に叶えることは出来ない。大体、高校生くらいになれば皆、夢を語りだす。夢を語るのは良いことだし、大人たちの変な刷り込みにより安定志向になっている人よりはマシだと思う。例えば、俺の周りには高級車に乗りたいとか金持ちになりたいとか言う人たちは大勢いる。でも、それを発言してその目標に向かって具体的に行動していく人はほとんど見たことがない。夢に向かっていくには、自分なりの幸せの尺度が必要なんだよ。何をもって自分が幸せなのか。それを決めてから、今できることを少しずつこなしていく。地道だけど、それが夢を叶えるってことなんじゃないかな。」

 

 彼に、この授業で学んできたことは一切伝えていない。しかし、ほんの30分の間に15回分の授業のまとめをしているようだった。彼は22年間の人生の間に「自己決定」について学んできたのだ。

「自己決定」とは、言葉で書けば一言である。しかし、その言葉の裏に隠されている意味は膨大でその意味に一つとして決められた答えは無い。彼は自分なりの「自己決定」についての答えを持っている。その答えはこのレポートを読んだ後に思いつく、それぞれの「自己決定」なのではないだろうか。

 

最後に一言、夢を叶える人生を歩むためのアドバイスの言葉をもらった。

 

「常に、楽しそうに振るまっておけ。そうすれば、楽しそうなことは向こうから近づいてくる。」

 

 私も夢を叶える人間になりたい。いや、叶える人間になる。そんな、力強いエネルギーがふつふつと湧き上がってくるようなインタビューだった。彼からの最後の言葉が私の座右の銘になったことは言うまでもないだろう。

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。

まあ、これは課題で作ったやつだけど今後の更新は

こういうインタビュー記事書いていけたらいいなと思ってます。

次回もお楽しみに。

 

gazzzy.