何事も、始める時より辞める時の方がハードルが高い気がします。
息子の習い事もその一つ。
半年ほどテニスを習っていたのですが、本人の希望があって退会しました。
習い事に限らず、何かを辞めたいって言い出したとき、どういう声掛けをするのかっていうのは、子育ての方針がしっかり出るんだろうな~
と、自分が親となり、当事者になって実感します。
予備校で進路指導をしていた経験から、私個人としては、
「自分で決める」という経験をたくさん積ませたかった。「ママが続けろって言ったからやってる」とは思って欲しくありませんでした。
というのも、親が絶対大学進学しろって言うし~、学校がここ薦めてきたから受験校はここにします~という
生徒が多かったことから、小さいうちからできる選択は自分でどんどんさせたいなと自然と思うようになりました。
その日着る洋服とか、朝ごはんのメニュー何にする?とかですが笑
※余談ですが、去年写真スタジオに七五三の撮影を予約して、当日衣装どれにしますか?ってスタッフさんに聞かれたとき、私が本人に「どれがいい?」って聞いて息子が吟味してたら、「ちゃんと息子くん自分で選べるんですね~すごい!」って言われたのが結構印象に残っています。そっか、親が選ぶ人のほうが数は多いのかもしれないな~と思うきっかけになりました。(それがいい悪いの話ではなく、「決めさせる」って私個人の考えがココで出てるなと実感した)
そして話はテニスに戻ります。息子に理由を聞いてみました。
私「なんで辞めたいと思ったの?」
息子「毎回同じ練習をするのが嫌」
息子「幼稚園とかは連続でおんなじことやったりしないのに、テニスはずっと同じ練習じゃん」
その話を聞いたとき、確かに~と思ってしまったんです
練習は私も毎回コートの外からガラス越しに見ていたのですが、まず準備運動を兼ねてジャンプしながらコートを横断して、その後はボールをラケットの上にのせて歩いて、立っているコーンにボールを投げて倒して…といった感じで、練習メニューがほぼ代わり映えのないことは大人から見てもその通りだと思いました。
ちなみに息子は、練習についていけてない様子ではなくて、参加すると笑顔も見せながら楽しそうにやっていたので、辞めたい理由が「できない」であれば、一緒に公園で練習しようと!とか、パパに(経験者)に教えてもらおう!と提案できたのですが…
理由は「飽き」でした
スポーツの基礎練習としては、地味な作業を地道に、という点はもちろん理解できる。
先生も優しいし、幼児向けのレベルとしては申し分ない。
ただ、確かに飽きる気持ちもわからなくはない。
幼稚園年長児に、基礎練の大切さを説くのは、、どうなんだろう。まだ難しいかもな
(ここも本当に意見が分かれるところかもしれないです。これを機に成長させる声掛けができる親御さんもいるんだと思う。振り返ってみると、親の価値観が出るな~としみじみ思いました。)
そして、
私「〇〇の気持ちはわかった。でもね、スポーツっていうのは、何回も同じような練習をしてできるようになることが多いんだよ。他のスポーツやってみたいってなった時も、同じことになるよ。もうちょっと続けたら違う練習になったりするかもだから、あと4回(週1=1か月)行ってみて、それで決めるのはどう?」
息子「わかった。そうする。」
その後4回通ったんですが、やっぱり辞めたいと言ったので、手続きをしました。
「継続」って、どうなんでしょうね。
すぐに投げ出す子にはなってほしくないのは自分の中でははっきりしてるし、
一般的にそう思う人の方が多いと思うけど、小さいうちは色々な経験をとにかくしてみて、経験値がたまってから
どうだったか振り返ってもいいとは私は思ったんですよね。
じゃあ、継続の大切さはいつ教えるの?とか、これから先習い事点々として本当にいいの?と思うとそこもまた悩ましいところで
もう少し大きくなったら、先生とか友達の話を聞くようになって、親よりももっともっと刺激を受けるんだろうなとも思うのですが
子育てっていうのは場面場面で選択の連続なんだな~と改めて感じました。