こんにちは、瑠惟夏です。

先日facebookでいつも通りタイムラインをススーッと見ていたら、気になる広告が。



何これ?!

色々と混乱しました。

エルメス、といえばブランドのエルメスなのは分かります。

最近流行っていてイベント的に需要もある「お客さん体験型」なのもわかる。

ただどうしても「エルメスとシネマ体験」がくっついてるのが良く飲み込めなかった。

なんと表現したらいいのか……少ない語彙力で言うならば…

ルビーをフルーツポンチに入れてみよう!

みたいな。(下手くそか)

いや、ルビーをフルーツポンチに入れたら絶対綺麗じゃん?もうなんだったらルビー入ったフルーツポンチ食べたらお肌綺麗になったりするんじゃない?みたいな。

綺麗なのは分かるんだけど、特設ページを見ても"どこに対してのプロモーションなのか"が分からなくて、むず痒かった。

(特設ページはこちら)

と、言うわけで
1人で行ってきました。

(エルメスってだけできっとファッショナブルでセレブリティな人達が沢山居るにちげえねえと思い、周りから愛想なのか何なのか分からないけど「それ、凄く高そう〜〜」と言われた服とマットリップを付けて、いかにも「私帰国子女なんです。エルメス?10円ガム買うくらいの勢いで買ってるけど?」みたいな空気を必死に作って行ったつもり。セレブに対する偏見の塊。)

前置きはここまで。
本題に入ろう。

ここからネタバレしかないので、これから行く人は見ない方がいい。

というわけで、行ってみました。
7月20日朝一番の10時の回。

このシネマ体験は事前予約制で「アクター」「エキストラ」の2つから選ぶことが出来ます。

調子こいてアクターで予約しようとしたら予約でいっぱい。なんたってこのアクター役、1つの回につき1人だから。(多分)

エキストラも20日の時点で既に完売でした。



では。ここからレポっぽく時系列で。
会場に着き、展示スペース入り口で時間まで待つ。

やっぱお洒落な人が多かった。
皆んな平日の朝から何してる?(お前もな)

時間になると
係りの方が「お時間になりましたので、お進みください」
と言われ、前に進むと「エルメス」と書いてあるネオンがかかる、丸い窓が付いたドアを通って会場に足を踏み込む。


なんか TV局のスタジオ入る前のドアみたいだな。と思ってた。

真っ赤な絨毯が敷き詰められていて、まるで映画館の入り口。

パスを渡されて、少しの間待機。

待機中に、何やらこれから奥に進むであろうドアの向こうから威勢の良い声が響いている。

「〜〜〜〜だから、〜〜して!」
「はい、わかりました!」
「ヨーイ…はいカメラ回った!」

なんか撮ってる!何これ!何すんの!
とこの時点でワクワクしてる私。

時間になったのか、奥に通されると次に見えてきたのは映画館の座席でした。


スタッフさんがつけてたヘアバンドとスカーフ、エルメスのなんだろうなぁと思いつつ、リーフレットを受け取り、席に着く。

その後も少し待ち時間があり、
「リーフレットを読んでお待ちください」
との事なので、読んでおいていた。

最初のページを開くと、こう書いてあった。

"映画とは、サヴォワールフェールや独自の視点、さらには職人たちのチームワークによって作り上げられるもの。
まさに、エルメスのものづくりがそうであるよくに。
エルメスは冒険者であり、冒険から生まれる物語の語り手でもあります。以下略"

そして要約するとこのイベントの内容はこうだ。

まず主人公はひとりの女性。
この女性はエルメスがずっと思い描いてきた「人間らしく、力強い、情熱的な人」である。

しかし、彼女に会うのは難しい。それはエルメスの理想であり、現実ではないからだ。
私たち(エキストラ)は、そんな「存在しない彼女」を追い求め、様々な映画スタジオに潜り込み、彼女に近づいていく。

映画は現実でもあり、現実でもない夢のような空間を創り上げられる空間だからだ。

なんというか、映画のセットという「現実と非現実が混合している空間」を使って、彼女の姿を見ようじゃないか。みたいな感じです。

さて、開始1分前になると
どこからか鳥のさえずりや風の囁きが聞こえてきた。さっきの撮影のリハーサル音と合わさって、なかなか気持ちが良かった。

画面が暗くなり「彼女」が姿を現わす。


もちろん身にまとうのは全てエルメス!
素敵だ。

馬に乗っている彼女の映像が終わると、会場は明るくなり1人の男性が前に出てきた。

彼はお客さんを映画の世界に引っ張って行くガイド役。
小説や舞台で言うなら「語り手」といった役割。

では、移動しましょうと動き始め、ドアをくぐるとそこは映画のフィルムが立体的な一つ一つのボックスになっているような空間が広がっていました。

<ステージ1>
友人との出会いシーン。
アクターはこれから「作家」として物語を動かしていく。
友人は作家に、彼女との思い出を語っている。


<ステージ2>
恋人との出会い。
NYにいる彼女の恋人と、作家がスカイプで連絡を取り合うシーン。

<ステージ3>
彼女と隣人関係の花屋の女性を訪れる。

3つのボックスが並び、さっきまで聞こえていた
「はい役者さんはいります!」
「次は〜〜のシーンです。」
「はい、カメラ回った!」

エルメスの服を着たモデルさんが各ボックスにつき1人ずつ登場。

顔ちっさ!可愛い!かっこいい!
あと服も可愛い…というかシルエットが綺麗なのが凄く分かる。


そして言っておこう。

結構アクター、セリフ多い!!
何これ思った以上に目立つ!!

私の回でやられていた方も「こんなことになるなんて思わなかった!!!」と緊張されてました。

立ち位置やセリフは勿論、演技をされた事がない人も多いはず。
でもこれ、役者経験ある人はやるべきだったよ?
皆予約したかい?
エルメスに囲まれながら演技できるって貴重過ぎない?

シーンが3つ進むと、そこには撮影で使用されたエルメスの洋服や、女優ライトがあると思いきや、





彼女が海辺を歩いた大きな海辺のセットや、
(友人が話した、彼女との思い出回想シーン)



彼女が彼と待ち合わせて車に乗った雪の降るセットが目に入る。
(恋人が話した、彼女と夜車に乗って逃げ出した回想シーン)


そのセットを使用して撮った「彼女」の映像がセット前で流れている。

載せていいのかわからんが、1つだけ載せます。




セットと映像、そして映像に映る彼女を見たときに確かに
「あ、今私現実と非現実の間にいるのか」
と、結構ストンと腑に落ちました。

その後、夜のパーティーのシーンへの移動するのですが、ここでシャンパングラスもって、屋根の上のような場所に移動します。

ここは花屋が話した、彼女とのパーティーの終わりの回想シーン。

3つの言語で「乾杯」と言います。
録音されます。隣の人と乾杯します。
これ、友達と来ればよかったと心から思った。
人見知り発揮で謎の言語を発しながら一生懸命乾杯しました。
パーティーの招待客を演じる、というのがエキストラの役目であった。

てか演者に美人すぎるモデルさんが普通に居て、わりと気怠そうに乾杯しに来るのめっちゃツボでした。(お疲れさん。大変やな。。)


その後、物語はラストに向かって行きます。

とうとう作家は沢山の情報を得て、「彼女」の妹に会います。
そして、作家は妹から彼女から託された手紙と家の鍵を受け取り、彼女の部屋に入っていくのです。

手紙が長かったのと、アクター役の方が緊張していたせいか上手く聞き取れなかったけれど、

「私はいたのか、いなかったのか。私たちはどこまで役者で、どこまで映画の中にいたのか。でも、私はいないのです。」

みたいな事を言っていた気がする。
(ここ大事だからメッセージ読みたい。悔しい)

最後は彼女の部屋を見て、
エルメスや文房具、インテリアや彼女の痕跡を見て、「彼女はどこに居るのだろう?居たのだろう?」となんだかしんみりするエンディングでした。


何度も同じ事をされているであろう演者さん達も、とても上手に「初めて」を演じておりました。

カメラマンや音響、監督も役者ですが本物っぽい。昔参加した映画のお手伝い時期を思い出しました。



私的に、結局何をターゲットにしていたのは分かりませんでしたが、
少なくとも
「エルメスというのは、多くの人が関わって出来ている芸術作品だ」
ということは分かりました。

企画的にも深みのある、一度じゃ見切れないくらいのものだったと思います。

予約して良かった✨
また似た企画が出てきたら、行ってみたいと思います。


瑠惟夏でした🌸