前回の記事『邪国』とその前の記事『拍』で書いた、河童を支える日本人のみっともない邪悪さをこのポスターが証明してくれた。原爆の真実を知る誰もが苦笑するだろう。

「しまった」は悔恨の表現。この映画を嫌々日本で公開することにした人々は、「この男」呼ばわりすることによっても、天才オッペンハイマーのせいで人喰い人種河童と共存する日本人の狂気が全世界に知れ渡って「しまった」のを今でも悔しがっていることを全世界に知らしめてしまった。

それでも足りず、「天才科学者の栄光と没落」と付け足し、この映画の原作本のタイトルを歪訳。

「アメリカのプロメテウス：天才科学者の偉業と悲劇」では、「この男」呼ばわりできないと考えた浅知恵も全世界に知らしめてしまった。

中学生レベルの英語が聞き取れる日本人でも、この予告編の日本語字幕に疑問を抱ける思考力がなければ浅知恵に騙される。

【本予告】『オッペンハイマー』3月29日(金)、全国ロードショーhttps://www.oppenheimermovie.jp/第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話にもとづいて描く。＜ストーリー＞第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したJ・ロバート・オッペンハイマーは優秀な...

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Can we be trusted? を聞き取れない日本人は、この嘘訳を信じるに違いないと思ったのか。サイクロトロンを隠すために偽爆弾を落としてくれとアメリカにせがんだ河童の正体を日本人には知らせたくない一心が丸見え。

Theyを世界と嘘訳した理由も同じ。Theyは人喰い人種河童とそれをかばう日本人だから。

重要なオッペンハイマーのモノローグを台無しにしたい一心で、Theyを世界と訳し続ける惨めさ。

これも嘘訳というか真逆訳である。河童を支える日本人は常に世界人類を敵に回している。

広島・長崎は河童と日本人の自作自演テロだった。

それを知らない人類の方が少数であることを、この映画を去年公開しなかった日本人は知っている。唯一の被爆国の意味を日本の若者に知られないように日本語字幕を工夫する時間が必要だった。

イギリスのアカデミー賞も全米映画俳優組合賞も受賞したこの歴史的傑作に感動する日本人は河童だけで、河童を支える日本人はただひたすら真実を見ないようにする。そんな国は没落する運命。

race against Nazisという台詞の意味を日本人が理解することも困難である。ナチスドイツを最も誤解しているのが日本人だから。

だから当然ながら日本人はアインシュタインも最も誤解している。来日したアインシュタインをあちこち引っ張り回して疲れさせた狂気がこの映画でも実写をまじえて描かれている。

この映画で一番重要なのは、アインシュタインのナチスへの言及である。頭脳明晰でユーモアセンスの豊かな人間の言葉を理解できる知性は、河童にもそれを支える日本人にもない。原爆後、アインシュタインをなじるために渡米した日本人記者に、アインシュタインはこう語る。「私は人生で最大の間違いを犯した。ドイツが原爆製造に成功しないと知っていたら、私はパンドラの箱を開けなかっただろう」

そして日本人記者の顔を見て、真意が通じているか考えている表情の演出が素晴らしい。

その真意は、「極悪なのはナチスドイツではなく、日本だった」である。

アインシュタインの話の途中で姿を消した日本人記者は、真意を知って気まずくなったのだろうか。

アインシュタインがマンハッタン計画に躊躇したのは、人喰い人種河童とそれを支える日本人を全滅させる計画でないなら、全人類が戦後も苦しまなければならない非人道的な計画だと考えたからだった。

映画Oppenheimerに登場するアインシュタインはどのように描かれているだろうか。

アカデミー賞を世界中が楽しみにしている。

邪訳