経済成長実現には安定した雇用の拡大と、国民所得増が必要

玉城デニー幹事長代理 衆議院本会議質問(2014年10月28日)

10月28日衆議院本会議にて、内閣提出の「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律等の一部を改正する法律案(労働者派遣法改正案)」について、塩崎厚生労働大臣から趣旨説明があり、これに対し党を代表して玉城デニー幹事長代理が質問に立ちました。
質疑全文は以下の通りです。

20141028衆議院本会議質問(玉城)


【 賛成討論全文 】

生活の党の玉城デニーです。私は、ただ今提案のありました同法律案について、生活の党を代表して質問いたします。

内閣府が本年2月に発表している報告書によりますと、現在の我が国における総人口は2012年の1億2千7百52万人をピークに減少が続くとされ、それに合わせた合計特殊出生率は2012年で1.41です。2030年に合計特殊出生率が2.1程度に回復した場合においてもこのまま人口減少が続くとする推計が載っています。「少子化対策が急務であり、人口減少に対応した経済社会づくりが必要」との記述もされています。

総務省が作成した「生産年齢人口と高齢化」のグラフを見ても、15歳から64歳までの生産年齢人口の割合は大幅に減少する一方で、0歳から14歳人口は2040年頃には約1千万人、人口全体の6%弱となり、減少傾向は全体の人口減少に比例して緩やかに下がり続けていくと推計されています。
さらに、2060年には65歳以上人口が全体の40%に達すると記述され、少子化と超高齢社会の将来不安はどのデータを見ても簡単に払拭できる状況ではないことが明らかとなっています。

冒頭でも紹介した「人口減少に対応した経済社会づくり」への根本的な対策とは、「安定した収入があって将来への人生設計が描けること」であり、最小限の社会基盤である「家庭が営めること」にあるのではないでしょうか。
「安定雇用」「安定収入」という就労環境が整っていることは当然として、さらに「技術・能力に応じた高い収入」「希望するキャリアへの可能なステップアップ」などを働きながら実感できているならば、結婚も希望できる人生設計への期待が湧き、子供を生んで育てるという、社会基盤の最小限の形が、それぞれに望まれるように実現できるのです。今回の改正法だけでなく、労働法制全体の改善が「誰のために」「何のために」という根本的な目的・目標を明確にすることが重要であり、少子化に歯止めをかける手段にしていくべきです。その点を踏まえつつ、以下、質問させていただきます。

今回提出された、いわゆる労働者派遣法改正案はまず、働く労働者側のどの様な立場や視点に立って行われるものであるか、働く側の環境をどのように安定させることになるのか、そして、深刻な状況にある我国の少子化対策へどのように貢献しようとするものであるか、安倍総理の見解を伺います。

今回の法案では、派遣労働者が、派遣先の同じ職場で働ける期間を3年までとする「個人単位の期間」制限が設けられました。そもそも派遣労働は、臨時的、一時的、専門的な働き方として定められたものですが、今回の改正案では、そこで雇用する人=派遣される労働者を入れ替えれば、さらに3年間の派遣労働者を受け入れることが可能となっています。

この点をみる限り、本改正法案は働く側の利点ではなく、むしろ使用する側に雇用調整が利きやすくなるとしか思えません。その派遣先では、人さえ変えれば永続的に派遣労働を受け入れられることになるので、使う側にとって実に都合のいい条件が与えられてしまうのではありませんか。見解を伺います。

法案では、これまで3年を超える派遣が可能だった特定26業種についてもその特例を廃止して、他の業種と同様に3年間の期限をつけることになっています。その廃止する理由として「分かりにくい等の課題があること」と、かなり抽象的な理由を挙げていますが、「なぜ当初は26業種を特例としたのか」そしてその特例26業種を改正法案でなぜ期間制限なしの特例を廃止することにしたのか、説明をお願いいたします。

この特例26業種にある「期間制限なしとする長期にわたって働けるシステム」こそ、働く側にとっての基本的な安定的雇用環境なのであり、その職場における様々な経験則の積み重ねや、専門分野のさらなる能力の向上に自ら取り組むといった努力姿勢などを鑑みれば、派遣先企業へ貢献する上でも、充分に有意義な雇用条件となっていたはずです。

しかし、どの業種も一切区分せず一律に派遣期限を設定するということは、専門的あるいは相当に高い技術を有する労働者にとっては雇用環境の悪化でしかありません。通訳やプログラミングなどの高い技能を持っていても、処遇改善につながるどころか、安心して働けないということになってしまったら、全体のモチベーションが低下するだけでなく、専門的技術者の教育・育成・人材確保など、将来へ渡る様々な政策の取り組みへも大きな影響を及ぼしかねません。

その様な影響や懸念をどのように捉えているのか、見解を伺います。

そして、この改正法案のどの部分において、同一労働同一賃金の原則、均等待遇の原則の実効性を担保しているか、明確にお答えいただきたいと思います。

持続的な経済成長を実現するためには、国内総生産の6割を占める個人消費をいかに高めるかがカギとなります。そのためには安定した雇用の拡大によって、国民所得を増やしていく必要があります。しかし安倍政権は、既に4割近い非正規雇用をさらに増大させようとしており、国民の雇用不安の拡大、所得の減少、生活の不安定を広げ内需をますます冷え込ませ、成長実現どころではないというのが実態です。

現下の経済問題を解決するには、安倍政権が推進しようとする非正規社員を増やす政策を抜本的に改めることです。わが国における深刻な少子化を救うための政治手段とは、社会へ貢献するために安心して働き、愛情を持って家族を養い、自らも生きがいを持って目標高く成長しようとする、おひとりおひとりの国民を、真剣に、温かく支えてゆく政策に求められているのではないでしょうか。

そのための一助となるべく、生活の党は今般、雇用安定化対策本部を設置いたしました。労働者の生活を守るための取り組みや、非正規雇用の正規化推進に向けても、野党各党の協力をお願いし、その取り組みに全力を注いでいくことを申し上げ、私の質問を終わります。
ニフェーデービタン。

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東京都立日比谷高等学校卒業
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東京大学経済学部経済学科卒業
  http://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html
 伊藤元重ゼミ(前東京大学大学院経済学研究科長・ 経済学部長)で
国際経済学を学ぶ
野村證券株式会社入社、
社団法人研究情報基金(元大蔵省外郭団体)へ出向、
桐蔭横浜大学の企業提供講座で講義、成蹊大学、呉大学、愛知学院大学、愛知淑徳大学の冠講座で講義等を経験、
2009年7月末日 野村證券株式会社退社

現在  アイム湘南美容教育専門学校 理事
元東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科アントレプレナー専攻講師(非常勤)
  http://www.teu.ac.jp/
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小沢一郎代表の生活の党東京都第1区総支部総支部長
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宮沢経産相の外国人献金問題「法に抵触間違いない」

小沢一郎代表 定例記者会見(2014年10月27日)

10月27日、小沢一郎代表が定例の記者会見を行いました。
会見要旨は以下の通りです。

記者会見動画はこちら(外部サイト)
20141027代表会見


【 質疑要旨 】

福島県、沖縄県知事選挙について
宮沢経産大臣、外国人献金問題について
党首討論開催について

福島県、沖縄県知事選挙について

Q. 二つの県知事選挙について伺いたい。昨日福島県知事選挙が行われ、内堀雅雄副知事が当選された。生活の党として今回対応はされていなかったと思うが、この結果をどのように受け止められるかということと、来月沖縄の県知事選挙があるが、翁長雄志氏を支援するということは表明されているけれども、例えば推薦とか支持といった形にされるのか、どのような形で支援、応援をされるのかを教えていただきたい。(NHK)
A. 福島県の選挙は、いわば、民主党はじめと言っていいのかどうか分からないが、なんとなくなのか正確には分からないけれども、勝利した候補者を支援するような形になってしまったので、私どもとしては自公と一緒に戦うべきではないと。特に福島は原発の事故を起こしたところであり、原発を再稼働させて、更に推進しようとしている政府与党と、共同して選挙戦を戦うということは、野党としてはあり得ないことだろうと私は思っている。

ただ、残念ながら我々だけで候補者を擁立するという、まだそこまでの力はないので、事実上どちらにも手をかけないままになったけれども。具体的な選挙戦を見ていないので分かりませんけれども、まったく政党ないし団体の推薦も応援も受けない人でも、合わせると20万票くらいか。
Q. 2位が13万弱。3位が3万弱。(NHK)
A. 2位3位だけで20万近く取っているわけだから、しっかりと脱原発ということを主張して、まとまって選挙戦に臨めば、県民の支持を得られた可能性も強いのではないかと思っている。
今回当選した人も、福島の原発については廃棄と言っているという風に聞いたけれども、自分のところだけ廃棄すればいいという話ではない。自分のところが事故で被害をうけ、苦しんでいるというのであれば、他の人だって同じ話であるはず。自分のところだけという話では、それは政治家としての、理念とまではいかなくても考え方、姿勢をちょっとどうかと思う。

それから、沖縄の知事選については、先般、玉城君の例年の励ます会に私も行ったが、翁長候補予定者も出席されていた。私どもとしては、全力で応援する、支援するということで既に党内の合意を得ているので、今日も(幹事会で)話が出たけれども、今後具体的な選挙戦にあたって、一票でも多く支持を得られるように我々もどういう形で努力したらいいかということを、また玉城君を中心にして、考えていこうということにしている。
私自身も何か役に立てば、応援に行きたいと思っている。

宮沢経産大臣、外国人献金問題について

Q. 宮沢経産大臣が代表を務めている政党支部が、過去に外国人が株を50%以上保有する企業から40万円余り献金を受けていたということで、それを返還するということを今日、自ら明らかにしたが、この問題についてどう考えるか。(テレビ朝日)
A. 外国人から献金を受けてはならないというのは、法律でも決められていることだし、今回は、事実上外国人の所有に係る企業ということなので、その法律に抵触することは間違いないことだと思う。

これは、後で返せばいいということではないと思う。ただ、そのことをまったく知らなかったということも事実としてあり得ることだとは思うけれども、知ってのことであれば当然、過失ではないかということになると思うので、そこは、私は事実関係を詳しく知らないので、皆さんの方で良く調べた上で対応してもらう問題だと思う。

この種の問題が次々と連続して閣僚に出ているし、また、代わりに新しくなった大臣がまたそのような問題を抱えていたということは、やはり、その人たち個人、当事者個人の問題は当然だけれども、その大臣を任命した安倍総理の判断というのが問われるのではないかという風に思う。

党首討論開催について

Q. 党首討論についてお伺いしたい。毎月一回ということで、自民・民主党の与野党で合意していたのだが、今月は開かれないという見通しで、来月も開かれるかどうかまだ分からない状況にある。
代表は特に、国会改革でクエスチョンタイム導入には尽力された立場でもあるが、国会審議の活発化として導入した党首討論がこのような現状にあることについて、どのように捉えられるか。(NHK)
A. それはやはり、野党、特に民主党の場合は第一党だから、その人たちの考え方によるのだと思う。
そんなに長い時間ではないから、やる気になれば総理も時間を作らざるを得ないのだろうと思う。

イギリスでは毎週やっていて、もちろん特別な外遊などで代わりの人が立つ場合もあるようだけれども、日本の場合は本会議やその他の委員会においても、総理が出席するケースが非常に多いので、一概には言えないけれども、やはり、一番国民の関心を引くとすれば、原則与野党のそういう党首同士の場だと思う。
国会でいくらやっても国民が全然関心を持たない、あるいは知る機会がないというのでは意味がないので、やはりその意味では国民の関心の高いチャンスを活かしていくと。クエスチョンタイムがイギリスで始まったのも、背景にはそういうことがあるのだろうと思う。

イギリスでは、(テレビ)中継ももちろんあると思うけれども、必ずその日の夜の時間に、繰り返して学者によるクエスチョンタイム(の解説)を報道しているようである。それを見て国民が、今日はあっちの方が良かったとか、こっちの方がどうだったというようなことを、論評し判断するということであると思う。
だから、そういう趣旨で私も、何としてもということで取り入れたのだけれども、短時間でその成果を望むのは性急かもしれないが、せっかくの制度なので、活用していったらいいのではないかと思う。

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課題山積の今国会において、政府は緊張感に欠けている

鈴木克昌代表代行・幹事長 定例記者会見(2014年10月24日)

10月24日、鈴木克昌代表代行・幹事長が定例の記者会見を行いました。
会見要旨は以下の通りです。

記者会見動画はこちら(外部サイト)
20141024鈴木幹事長会見


【 冒頭挨拶 】

限られた国会の会期の中で、日本の将来を決めると言っても過言ではないくらい大きな課題が山積している国会ではあるけれども、何か内閣として緊張感の欠けているような気がしてならない。

これは、閣僚二人が辞められたということもさることながら、それ以外にも閣僚の緩みというのか、内閣の緩みというか、あえて言えば驕りと言ってもいいのかもしれないけれども、本当に信じられないような話が出てきている。
それに対して野党が反応すると、そんなことを言っている暇はないではないか、ちゃんと審議をしろと、いたちごっこのような、きちんと筋の通った国会になっていないのではないかと思う。
どこにその原因があるのかよく分からないけれども、もちろん閣僚が国外に出かけるというのをいけないと言わないけれども、そういったことも国会運営の日程に、非常に影響してきているような気がしている。

いずれにしても、私が申し上げたいのは、本当に国の今置かれている立場や、国民の皆さんの思いからすると、徹底的な審議が国会に求められているのではないかと思っているので、我党としてはきちんとした、徹底した審議をやるべきだという立場で、これからも発言をしていきたいと思っている。

それから、ちょっと気になっているのが、カナダの国会での侵入者に対して、総理が哀悼の意をカナダ政府に対して出されたということである。日本の国会の中でも同じような侵入者があったと聞いている。銃を持っていたわけではないし、具体的な被害があったということではないけれども、状況が一つ変われば同じことが起こりうる。国会の警備というのは立法府の長が権限を持つのか、議長なのかよく分からないけれども、しかし、政府の反応が、海外に対するものと、国内の、国会での事案と、対応に差があるのではないのかという気がしており、我党の国対委員長も議運でそういった発言をしたと聞いているけれども、やはり万が一のことがあれば大変なことになるので、その辺は緊張感を持ってやっていく必要があるのではないかと思っている。

党首討論を結局開催しないということで、これは国会の日程とか、予算委員会の集中審議を取ったからと聞いているけれども、きちんと開催するという申し合わせだったはず。ここも、そういったところがポロっと欠けていくというところに、繰り返しになるけれども、今国会の緊張感の無さというものが出ているのではないかという気がしている。

我党としては冒頭申し上げたように、きちんと国民の負託に応えた議論をやっていくという姿勢で、残された会期を臨んでいきたいと思っている。
【 質疑要旨 】

宮沢経産大臣の問題について
労働法関係議員立法について

宮沢経産大臣の問題について

Q. 宮沢経産大臣の問題で、一つは政治資金の不適切な支出ではないかということと、もう一つは東電株を所有していたということ。大臣規範に則って対応したということだが、この二つの話について幹事長はどのようにお考えか。(NHK)
A. 先の例の支出の問題。良くわからない領収証がというのは、論議にならない。いわゆる政治関係の中で、こういった支出が行われるという感覚が、本人が行ったとか行かないとかという話とは全然別の次元で、何をやっているのだということだと私は思う。

後の株の問題は、大臣規範に則っておやりになったということだから、特に問題はないかもしれないけれども、いずれにしても、所管大臣というところは偶然なのか、これは非常に影響のある事だから。
ちゃんと規範に則って処理をしたということであれば、それだけのことだと思うけれども、いずれにしても、先の問題一つとっても、総理の任命責任というのはやはりあるのではないかと思う。

万が一、もう一人閣僚が辞めるということになれば、これは内閣総辞職ものだと思っているので、我々は決して総辞職を望むわけではないが、万が一そういう風になれば、やはりきちんとした対処を望んでいく立場にあると思っている。

労働法関係議員立法について

Q. 維新の党の同一賃金同一労働の議員立法について、民主党も前向きに協力していくようだけれども、生活の党としてはどういう対応をするのか。(読売新聞)
A. 我党も基本的に同じ考えだが、ただ、我党としては党独自で法案を出していきたいということで考えているようである。
いずれにしても、我党だけで出せる話ではないので、例えば他党の皆さんに共同提案してもらうとか、他党が出したものに対して我党の考え方を入れてもらうように修正するとか、何らかの形はあるが、基本的な考え方としては大きな差はないと思っている。

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 伊藤元重ゼミ(前東京大学大学院経済学研究科長・ 経済学部長)で
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