※サポート体制、という言葉がいいかはわかりませんが、大学受験に必要な情報を提供したり、授業を提供したり、大学受験に向けたさまざまな支援を、この記事ではざーっくり「サポート体制」といいます。

中学受験をする際に認識していたこととして

「大学受験のサポート体制は、学校によってかなり異なる」

という点。

学校で受ける模試が数が違うことで土日がどれだけ有効に使えるかが変わってくる、というのは想定していなかった私ですが。

『中高一貫で想定していなかったこと：学校で受ける模試の多い／少ない』中高一貫校に入って、想定していなかったことや、学校選び時に重要視していなかったことが（自分にとっては）想定より大きなことだったわかったり、などということがあり…

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「大学受験のサポート体制は学校によりさまざまだよね」

とは、私も一応思っておりました。

実際、大学受験指導を熱心にするサポート体制万全な学校もあれば、そうでない学校もあります。

学校側で受験に向けた夏期講習を提供する学校もあれば、受験というよりは教養系の講座を設置する学校もあれば、全くそういったものがない学校もあります。

『学校が開催する夏期講習の目的はさまざま』夏休み中の学校見学の話を書いたときに、少し触れましたが、私立の中学校によっては、学校が夏期講習を開催することがあります。『夏休み中の学校見学は授業が見られない…

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また、授業内容も、受験を見据えた内容になっている学校もあれば、そうではない学校もあります。

学校での模試の多い／少ないは先に書いた通りですし。

その他に、結構大きな違いがでるのは進路指導で、

・　進路の選定から受験校の選定まで、何度も面談をする学校もあれば、

・　卒業生のデータ（学校の成績、模試の成績、共通テストの成績、受験校、合格校、進学先など）を匿名化したうえで進路指導室などで閲覧できるようにしている学校もあれば、

・　卒業生のデータを冊子にして配布する学校もあれば（もちろん冊子はStrictly Confidential）、

・　そうした卒業生データはもってはいるものの生徒には見せずに先生が見ながら進路相談、受験校選定の相談にのることもあれば、

・　先生がそうしたデータを活用しておらず、進路動産の面談はあっても、さらっとあたりさわりのない話をするだけで実質進路指導の体をなしていない学校もある

などなど、本当に学校によって、このあたりは様々です。

そういえば、先日の名門校で出てきた吉祥女子は進路指導室（？）で卒業生のデータや声が見られるようになっていましたね。さすがですねぇ。

また、ちょっとマニアックなところになりますが、学校側が推薦や総合型選抜にサポーティブなのかそうではないのか、も、学校によりかなり温度差がある気がします。学校によっては、指定校推薦や総合型選抜に向けて説明会を何度も開いて支援する場合もあれば、そういった説明会を開かない学校もありますし、なんだったら、「指定校推薦は学校の廊下のわかりにくい箇所にぺらっと貼られるだけで知らないと気付かないうちに終わっている」とか「指定校推薦の一覧は先生に言わないと見せてもらえない」という学校もあるようです。

もし指定校推薦などを考えている場合には、この点は早めに把握したほうがいいかもしれません。

学校は予備校ではない、と考える場合は、学校にはサポート体制を求めないと思いますし、もし大学受験の相談が必要になったらそのときに予備校にすれば足りると思います。だって学校って予備校じゃないですしねぇ。他にもいろいろ学ぶという側面もあるはずなので。

が、学校にある程度の進路指導機能や大学受験サポート体制を求めているのであれば、このあたりのサポート体制を確認しておかないと、高校生になって「…こんなはずじゃなかった！」ということになりかねないので、注意が必要かと思います。

←まあ、そういうときは、予備校に頼めばいいわけですが、それにもお金がかかりますからね…。

もし、そういったサポート体制を重視するのであれば、中学受験の学校選定時に確認をしておいた方が良いと思います。

また、仮に重視していない場合でも、大学受験をするのであれば、どのようなサポートを学校で受けられて、どういったサポートは外部に求めないといけないのか、については大学受験本番の高２・高３になる前におさえておいたほうがいいかと思います。

先日、とある方と話をしていたら、

「…うちの上の子の学校では、卒業生のデータが高３に配布されて、それをみながら併願パターンを考えることができて良かった。先生に相談すれば、学習方法から受験校の選び方までアドバイスもらえたし。でも、そういったサポートがないなら、学校にダメ元でどんなサポートがもらえるか聞いてみるか、または塾に相談するしかないよねぇ」

というお話をされていて、「そんなものが配られることもあるのか！そんなきめ細かいアドバイスが先生からもらえるのか！」と驚いたのですが、確かにそういう学校に通っていれば、塾に行かなくても大学受験がどうにかなるのかもしれないですね…。←その上のお子さんは、塾にはほぼ行かずに大学受験をされて、最難関レベルの第一志望に合格されていました…。

まあ、学校でサポートが得られなくてもどこかしらでサポートを得られるところはあるので、最終的に「サポートがない」とガクガクブルブルすることはないとは思いますが、自分の子の学校がどこまでできて、どこからは他に頼る必要があるのかは、早い段階で把握しておいた方がいいな…と思った出来事でした。

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大学受験のサポート体制は学校によってかなり違う