我が家の羊たちはただいま出産待ち。
あと2週間ほどで最初の出産があると予想してます。
臨月の子、2か月先の子などいろいろいますが
とても平穏でした。
女の子のことをEWEと呼び、種羊をRAMと呼ぶのですが、
うちでは全員一緒のモブにいたんですよ。
RAMは1頭のみ。
1頭のRAMの繁殖能力はEWE50頭を目安にしていますので
我が家では1頭で十分なんです。
ご近所さんもうちとほぼ似た規模のホビーファームをやってまして。
そこにもやはりRAM1頭。
ところがご近所さんのRAMはちょっと狂暴になってしまったらしく
EWEと別のパドックで管理されていました。
このRAM、ずーっとうちのEWEたちに興味津々だったのよ。
フェンス沿いにじーーーーっと女のケツをながめる行為。。。
先日、いつものようにパドックチェックへ行くと。
パドックで誰かが死んでるーーーー!
だれ?だれ?大きいサイズの子だから臨月の子???
近づいてみると・・・・
なんとRAMのチャールズが死んでいるじゃありませんか!
お隣りさんのリンリィも偶然同じ時間にパドックチェックに来ていて
「うちのRAMがいないと思って探していたら
あなたのRAMが死んでいるのを見つけたのよ」と。
私は即状況が理解できたよ。
「リンリィのRAM、そこにいるよ。うちのEWEの中で
におい嗅ぎまわっているわ。
きっとうちに侵入してきて、チャールズとケンカして殺したんだよ」
と説明。
こちらリンリィのRAM。
リンリィは尻尾を切らない方針、我が家は切ますので
遠くから見てもうちの子じゃないとわかります。
リンリィは反論します。
「こっちに侵入できるわけないわ。どこから入るっていうの?」
「あゆみのRAMは額に傷もないからケンカじゃないわ。
何かポイズネスなもの食べたんじゃ?」
そこにピーターがやってきた。
私と同じ説明をリンリィにしましたが
やはりリンリィは傷がないから違うと言い張ります。
ピーターは「きみのRAMの頭にケンカの傷跡あるよ」と。
これを見てリンリィ完全納得。そして謝罪謝罪。。。
RAMが2頭小さなモブに入ると権力争いをするんです。
頭突きをしあって体当たりするのよね。
RAMじゃなくてもするし。
たまにケンカして死んじゃう子もいる。
でもRAMの権力争いはかなり激しくぶつかったと思う。
この事件は近所で家畜を飼っていればお互いに起こりうることです。
ですから私はリンリィに
「謝らなくていいのよ。
もしかしたら
将来うちの子が侵入してあなたの子にやるかもしれない。
家畜保有のアクシデントの一つだよ、これは」と言いました。
それにしても、ショック。。。
チャールズは生まれてくる我が子の顔を見ずに
天国へ行ってしまった。。。
冒頭に述べたとおり、もうすぐ出産ということは
チャールズの繁殖能力が早い時期から発揮されていたと
RAMとしての優秀さを物語っていたわけで。
死んでしまったものは仕方がありません。
そしてリンリィのRAMは今もうちにいます。
リンリィは「あなたのところでキープしていいわよ」と。
ありがとう。気持ちは受け取ります。
が、攻撃的なRAMはいらないよ~。
リンリィは言いました。
「あのRAMはEWEに育てられたのでペットラムじゃないの。
だけど、小さいときに骨折したからバンデージ撒いたり
家のそばのパドックで監視して餌をあげてとてもなついた子なの。
私のことを怖がらないから攻撃してくるようになったけど
あゆみになついているわけじゃないからきっとあなたには
攻撃しないと思うわ!」
あーーーー。なるほど。
骨折した子、そういえばいたね。
治療手伝いに行ったの覚えてるわ・・・
てか、その男の子のタマ残しちゃったの~~~!?
母羊に育てられたとしても、人間の手がかなり加わって
ペットラムのようになってしまっているじゃん。。。
ペットラムは人間を恐れない。
タマが残っていると成長してホルモンがでて攻撃的になる。
人間を怖いと思っていないので攻撃は人間にもむけられる。
だからペットラムはRAMにはしてはいけない。
この失敗、みんなするんですよ。
うちの子は大丈夫!
こんなにかわいい子だから繁殖に使う!って。
で、攻撃うけるやつね。
リンリィのRAM、私は引き取る気がありません。
新しいRAMを入れるまでは、うちのモブにいてもいいけれどね。
ひとまず、こいつの名前は「プーチン」としよう。