素晴らしい御奉公の実践(参考資料より)
産み育ててくれた母の慈愛に感謝の念 臨終直前の母に折伏の功徳を回向美事な臨終、御金言どおりの良き相 去る五月三日、母の◯◯組長の臨終を通し、貴重な体験をさせて頂きました。 未活動の母と 喧嘩の絶えぬ日々 父の◯◯支隊副長は、御本尊様の功徳により白血病が完全寛解し、最後、臨終の後は色白く柔和な成仏の妙相になりましたが、そのおよそ半年後の昨年十月、こんどは未活動の母が直腸癌であることが発覚しました。 自力歩行が困難になった母は直面した恐怖と苛立ちから、私にきつく当るようになりました。 入院中もほかの患者とのいざこざから部屋を移動せざるを得なくなり、私が諭しても母は一切耳を貸さず、在宅看護になってからは、私が深夜の仕事を終えて早朝に帰宅した際も、「話し相手になってほしい」と寝かせてくれず、いつしか私は母に怒鳴り散らすようになり、ケンカの絶えない日々になってしまいました。 母の慈愛に 感謝の思い湧く その中、◯◯第二十二男子部幹事から成人式における浅井先生の「もし父母の慈しみがなかったら、今日の自分はとうていあり得なかった。この慈しみを恩という」 とのご指導を教えて下さいました。 そして、「お母さんはどんな思いで◯班長を産み育てたと思う?当時、まだ幼い班長を抱いて毎日のように東京会館に参詣し、折伏に身体をぶつけていた。これこそ母の恩ではないか」 と強く励まされました。 振り返れば、私が小学生のころ、クラスでイジメに遭ったとき、母は「朝晩、しっかり勤行しよう」と励ましてくれ、また私をいじめた相手の親の許へも真っ先に折伏に行ってくれました。 それらの出来事が思い起こされては、いま私がこうして信心できるのも母の慈愛があればこそと、感謝の気持ちが沸々と込み上げてまいりました。 そして、もう一度真剣に「松野殿御返事」講義を拝聴すると、「環境に振り回されてばかりの人生ではダメだ。今こそ『仏法得べき便り』ではないか」と、すべてを信心で乗り越える肚が決まりました。 不思議の御守護 すると不思議な展開が起こりました。 訪問診療の医師が「息子さんだけの介護は精神的に厳しい」と母を説得してくれたことで、介護ケア施設への入所が叶ったのです。 さらに病院の相談員が、介護に際しての経済的負担が減る方法教えてくれ、一気に道が開けたことは大聖人様の御守護としか思えず、「仏法に断じて犠牲なし」を実感いたしました。 成仏を見つめた 信心に立つ それよりは御奉公の合間に施設の母を見舞い、十年以上未活動だった母の成仏だけを願い、精いっぱい励ましました。 ある日、日曜勤行における浅井先生の「下根の人は、もう先がないどん詰まりの臨終の時にいたって、それでも一生成仏の大法であれば、あたかもそれまで見ていた夢が覚めるように、それまでの『カネ、カネ、カネ』の人生、『あいつが憎い』『こいつは可愛い』の愛憎、『死にたくない』の執着、これらすべての妄想が跡形もなく消え失せる。・・・・・このとき『有難い』『有難い』という心が自然と湧き出てくるのである」 とのご指導を読み聞かせました。 すると母は「いい子になったね」と私を褒めてくれ、ついに成仏だけを見つめた信心に立ったのです。 これが母との最後の会話になりました。 逆縁の壁を破り 素直な入信叶う 五月三日、私の折伏の予定が入りました。 その日の朝、施設から、母の血圧が低下しており、「容態が急変するかもしれない」と連絡があったので、折伏の前に母に会いに行きました。 すでに母の意識はありませんでしたが、私との面会前に母が総部集会に参加が叶ったことを婦人部の先輩から聞いては有難さが込み上げました。 私は母の枕元で勤行を申し上げ、「折伏がんばってくるよ!」「必ず功徳を回向する」と母に声をかけて折伏に向かいました。 実はそれまで、二十件以上の逆縁が続いていましたが、その日の折伏は不思議にもわずか十五分で決定し、入信が叶いました。 大聖人様のお励ましを強く実感するとともに、母が折伏の場に居合わせてくれるような感覚をおぼえ、有難さが込み上げました。 母の臨終 その入信勤行の終了後、施設の職員から母が臨終を迎えたことを聞きました。 すぐに駆けつけると母の相は何とも穏やかで、大聖人様がお迎えに来て下さったことを理屈ぬきに実感いたしました。 御金言どおりの 美事な相 葬儀は顕正会儀礼室で執り行って頂きました。厳粛かつ熱のこもった勤行に大感動が込み上げました。 お題目を唱えるほどに母の顔は色白く、艷やかに変わり、シワもなくなりました。 また出棺時には、わずか二人で柩を運べるほど軽くなり、その際、母の右目から涙がこぼれました。その姿を見ては「私たちのお題目が聞こえているのでは」と感じました。 母も父のときと全く同じ、御金言どおりの妙相であったことに、大切な両親ともに成仏に導いて下さった大聖人様の大慈大悲にむせび泣きました。 これもすべては、正しき師匠・浅井先生の弟子になり得ればこそと感謝の思いでいっぱいであります。 「広宣流布は眼前」 大情熱わく 六月度総幹部会において会長は「顕正会の折伏の勢いは学会・宗門を遥かに凌駕し、そしてあらゆる邪教が消滅の危機に瀕する中、他を圧するものなのである。これ偏に御本仏の仏勅に応え奉らんとされた先生の広布の大道心によるものであり、仏様の賞罰の御力、いわゆる功徳と罰によって広宣流布がグングン進んでいる姿そのものである」 と指導下さいましたが、「いよいよ広宣流布は眼前」との大情熱が肚の底から込み上げるものであります。 されば、両親の分まで広宣流布に戦い、今法戦、三百万を一日でも早める大折伏をなし、霊山よりお見守り下さる浅井先生に何としてもお応えしてまいる決意であります。最後までお読み頂きありがとうございます。また、どうぞよろしくお願いいたします。