熊本地震の5年目のニュースが流れています。先日、熊本城も少しだけ眺めてきました。やはり規模の大きさはピカイチですね。なので再建も大変です。今思い返せば、熊本城の石垣が崩れている映像のニュースを、ホテルのテレビでハラハラして見ていた5年前。丁度その時に、樹輪舎の八十原君に京都でお会いしました。その際、工房に連れて行っていただきました。この時は東京のテーブルと椅子をオーダーに行ったのですが、今考えると長いお付き合いになりましたね。


八十原くんの家具は美しいですね。


その時、京都にお家が欲しいと、東京で知り合ってUターンで京都に帰ったお友達に相談してみました。「まずは賃貸をしてみては?」と確か言われたんでしたね。その方もが実家の町家で今住んでる言っておられたな。「町家は寒くて、暑くて、近所付き合いも大変でとても不便」と言われて、東京からやってきた私には、マンションをすすめられました。その時は「そんなもんかな〜」と思いましたが、どうしても、町家と持ち家が諦めきれなかったんです。


ゲストハウスに滞在しても、居心地の良いホテルに居ても、老舗の旅館に泊まっていても何か違う!やはり旅人なんだなぁ〜。もう若く無いから、すごい料理屋さんや飲み屋さんなどに行きまくるんではなくて、京都の人が生活している日常に興味がとてもありました。それが、旅ではなかなか満たされない!


川魚屋さんで鰻を買ったり、大きなお揚げさんを炙って一杯飲んだり、井戸水を汲みにいってお茶を沸かす。自転車で八百屋さんに行ったりお漬物を買ってぶぶ漬けをすするのも良いなぁ!美味しいパン屋さんで、パンを大人買いしたり、美味しいコーヒー豆を買い置きしておこう❤︎そんな日常だけど、少しだけこだわる余裕というか、時間を贅沢に使うのが老後の自分に優しい気がしたのです。


もう、仕事も充分したし、子育てもした。ほんの隙間の楽しみかもしれないけど、京都ライフを楽しむなら「今だ!」と思いました。ひょっとすると、今後2〜3年でライフサイクルが激変してしまい、この家を売却(きっと売らないだろうなぁ)する事になるかもです。でも、そんな心配事考えても仕方ないですね。


いろいろ老後を想像(妄想)したのですが、京都は私の好奇心のあんな事やこんな事と次から次に産み出してくれる魅力を持っています。もうすぐ60歳なのですが「ここは一つ老後の趣味は京都にしよう‼️」と決めたのが病み上がりだった6年前だったのです。


病気をした事はとても残念だったし、また、この後遺症で今まで普通にできた事が、すんなり出来なくなりました。だけど、大病しないと京都にお家を買って、1ヶ月のうちの数日を過ごすなんて考え実行しなかったと思います。何も考えずわき目もふらず60歳まで働いていたんだろうなぁ〜😁主人も「仕方ないなぁ〜自由にしてやろう」と思ったようです。


コロナ禍も災害も大きな病気もいろんな試練があるんですよね。明日はどうなるかわからないから、心地よく、満足のいく、感性を満たしてくれる普通の生活が今は大切だと今は心から思います。